オオスズメバチ
オオスズメバチ

オオスズメバチ

日本語名

オオスズメバチ(大雀蜂)

学名

Vespa mandarinia

大きさ(mm)

27~38mm程

時期

5~11月

生息地

北海道、本州、四国、九州

成虫の食べ物

花のミツや樹液、幼虫からの栄養液など

幼虫の食べ物

成虫が取ってきた他の昆虫など

写真ギャラリー

他の昆虫を追い払ってスズメバチだけで群れていました(大阪)

飛んでいるオオスズメバチ(大阪)

そこの隙間から樹液が出ているのだろうか(大阪)

木をかじって樹液を出そうとしている(大阪)

シロテンハナムグリと一緒に(大阪)

オオスズメバチの顔(大阪)

身繕いをしている雰囲気は猫のよう(大阪)

きれいに穴を開けて樹液をなめている(大阪)

頭を突っ込んで、そんなにおいしいのか(大阪)

樹液をなめるオオスズメバチ(大阪)

コミュニケーションをとるオオスズメバチ(大阪)

アゴを大きく開けて威嚇(大阪)

全体

横から

上から

正面

お尻

強そうな顔をしている(大阪)

目次

オオスズメバチってどんな虫?

スズメバチ属として世界最大の種類です。その攻撃性の高さや、強力な毒針を持つことなどで有名な昆虫です。

スズメバチ科

昆虫の分類でハチ目があり、その中にスズメバチ科はあります。オオスズメバチはスズメバチ科の昆虫で、近い仲間にはコガタスズメバチやセグロアシナガバチなどがいます。

木をかじって樹液を出そうとしているオオスズメバチ スズメバチ科の種類

スズメバチは日本では8種類が知られています。(クロスズメバチなどのぞいています。)

  • オオスズメバチ(Vespa mandarinia)
  • コガタスズメバチ(Vespa analis)
  • モンスズメバチ(Vespa crabro)
  • キイロスズメバチ(Vespa simillima)
  • ヒメスズメバチ(Vespa ducalis)
  • チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)
  • ツマグロスズメバチ(Vespa affinis)
  • ツマアカスズメバチ(Vespa velutina)

オオスズメバチの名前の由来

スズメバチの名前の由来は、鳥の「雀(すずめ)」ほどにも大きいということからきています。実際にはそこまで大きくはないですが、ハチの仲間の中ではかなり大きいですからね。

英語でスズメバチを「wasp(ワスプ)」や「hornet(ホーネット)」

英語ではスズメバチなどの仲間をwasp(ワスプ)やhornet(ホーネット)と呼びます。waspはスズメバチ以外にも範囲を広く使われて、狩り蜂の仲間なども含まれています。狩り蜂はクモを狩るジガバチの仲間などが有名です。

日本一の大きさのオオスズメバチ

スズメバチは日本で一番大きなハチですが、なんと世界でも最大のハチです。

働き蜂では体長27~38mm程ですが、女王蜂にもなると50mmを超えてくる大きなものもいます。

オオスズメバチ。秋ごろに弱っていたのを見つけた個体です。寿命間近でした。

オオスズメバチの餌(エサ)や食べ物は?

幼虫の食べ物

幼虫時代の餌(エサ)は、成虫の働き蜂が狩ってきます。チョウやガの幼虫を中心に、時には大きな獲物やコガネムシなどの硬そうな昆虫も肉団子にして持って帰って与えます。

成虫の食べ物

成虫は、幼虫が出す栄養液を食べています。それが足りないときなどは、花のミツや樹液などから栄養を補給します。

ハチやアリの仲間などは腹部が極端に細く繋がっているものが多いですが、腹部まで栄養を持っていこうと思うと液状のものでないと難しかったりもします。

樹液はオオスズメバチにとっって貴重な栄養源です。

毒のある昆虫

オオスズメバチは毒のある昆虫としても有名です。野生動物による年間の死者数でもトップになることもあり、その毒性はよく話題になります。刺されると激痛が走って命に関わることもあるので気をつけたいですが、特に二回目に刺された時のほうが危険です。

これは、アナフィラキシーショックというアレルギー反応によるものですが、一度目だから大丈夫ということでもなく、二回目に絶対に死ぬわけでもないですが、命に関わる毒を持っていることに違いはありません。

オオスズメバチの対策は?

一番は刺されないことです。ですから、基本的には不用意に触らないこと、近づかないことです。

しかし、山へ出かける機会もあるでしょうし、都会の公園でもスズメバチは普通に生活をしています。スズメバチが本気を出したら衣服なんか突き抜けてきますが、それでも肌の露出は少ないほうが良いです。それからスズメバチを興奮させないことが大切です。一般には黒いものに反応するとか、香水などの一部にはハチを興奮させる作用があるなどと言われていますので、そういったものを身に着けないほうが安全かもしれません。

オオスズメバチの巣は地中に巣を作っていますので、見つけても触らない近づかないが基本です。専門の業者や役場などに連絡しましょう。

オオスズメバチに刺されたらどーする?

最寄りの医療機関を急いで受診しましょう。オオスズメバチの場合、毒針が残ることは基本的にありませんが、余計に触ると悪化することもあるようです。蜂毒は症状が出るまでの時間が短いとも言われていますので、できるだけ早く受診することが重要です。

刺すのはメスだけ?

スズメバチの毒針はもともと産卵管だったものが進化したものです。ですからオスは毒針を持ちません。オスとメスは腹部の形などで見分けることも可能ですが、忘れてはいけないのはアゴの強さです。コガネムシでも噛み砕くアゴの強さは、噛まれたらかなり痛いと思うので、刺されなくても怪我をする可能性があります。

活動の時期

春先から女王蜂が一匹で巣を作っていきます。夏にかけて巣を大きくしながら働き蜂を増やしていき、秋になると次の年の女王蜂やオス蜂を育てます。次世代の女王蜂として育てられたものだけが単独で越冬して、次の春先から新しい巣を作っていきます。

オオスズメバチの巣はどこにある?

木の根元の樹洞などに巣を作ることが知られています。足元などに巣が広がっていることがあるので気づきにくいことことがあります。それが、うっかりオオスズメバチの巣に近づいてしまう原因かもしれません。

オオスズメバチの生態

オオスズメバチは社会性を持つ昆虫で、女王蜂を中心に働き蜂が餌集めや幼虫の世話をしてコロニーを形成します。

コミュニケーションを取っているオオスズメバチ。 女王

日本最大のスズメバチですが、その中でも女王蜂が一番でかいです。単独で冬を越し、春先から一匹で巣を作り始めるところからスタートです。

オス

オスは、メスの働き蜂と比べてほっそりとした印象です。戦う必要がないので頭部を発達させる必要がないからかもしれません。腹部には毒針を持たず、尖った印象がないので慣れると見分けられます。

オオスズメバチでは受精卵は全てメスになります。未受精卵だとオスになります。ですから、女王を失ったコロニーでは働き蜂が産卵することもありますが、オスしか生まれてきません。

オオスズメバチのメスの腹部。ちょっと尖った印象で先の穴から毒針が出てくる。オスはここに生殖器を持ちます。 生息場所

日本では北海道から九州まで見られます。平地から山まで広い範囲で見ることができ、都市公園の中でも見ることができます。雑木林などでは、カナブンやカブトムシなどと一緒に樹液に集まる様子も観察できます。

コガネムシの仲間のシロテンハナムグリが一緒にいますが、オオスズメバチの方が何倍も大きいですね。 海外にもいるのか?

日本だけでなく世界にも分布する昆虫です。インドから東南アジア、東アジアにかけて広く分布するようです。

オオスズメバチの寿命は?

女王蜂だと、秋に生まれて冬を越し、次の一年コロニーを大きくして次世代の女王を産みますので一年サイクルです。

しかし、働き蜂は夏頃に生まれてきても冬を越すことはありません。

オオスズメバチに天敵はいる?

スズメバチなどの黄色と黒色のカラーリングは警戒色を呼ばれるもので、捕食者もこの色をした動物を避ける傾向があります。しかし、スズメバチにも天敵はいるもので、鳥類ではハチを専門に食べる「ハチクマ」という鳥がいます。

他にも、成虫のスズメバチに寄生する「ネジレバネ」などが知られています。

オオスズメバチの駆除方法

これは専門家に任せたほうが良いです。専門家によって煙を使ったり、網や掃除機を使うなど色々聞きますが、素人が安易に真似をするのは危険です。間違っても殺虫剤を吹きかけたりしないようにしましょう。一匹ならなんとかなるかもしれませんが、巣の近くなどですとうっかり怒らせて集団で襲われる可能性もあります。

他のスズメバチやアシナガバチの仲間

スズメバチ科まとめ 雀蜂図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり! たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています! 詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。 TwitterやInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)

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