洞不全症候群の基礎知識
どうふぜんしょうこうぐん 洞不全症候群 心臓を動かすための電気信号がゆっくりになったり止まったりすることで、正しく心臓が脈打てない状態 12人の医師がチェック 113回の改訂 最終更新: 2025.10.06 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師心臓を動かす司令を送る洞結節がうまく機能しない病気です。加齢や虚血性心疾患や心筋症、薬剤の副作用などが原因で洞不全症候群は起こります。主な症状はめまい・息切れ・身体のだるさ・失神などです。症状や身体診察に加えて、心電図や心臓エコー検査を用いて診断されます。24時間装着するタイプの心電図(ホルター心電図)やカテーテル検査も行われる場合があります。症状がない人には基本的に治療しませんが、意識消失を起こしたり徐脈と頻脈を交互に繰り返すような人にはペースメーカーを埋め込んで治療します。洞不全症候群が心配な人や治療したい人は、循環器内科を受診して下さい。
- 不整脈のひとつ
- 病気のメカニズム
- 正常な心臓では、「洞結節」という部分から出る電気信号によって、正常な心臓の動きやリズムが保たれている
- 洞結節の細胞自体やその周辺に存在する心房筋の障害によって、心臓に正常な信号が送られないため心拍数が減少し徐脈や心停止を起こす
- その結果として脳への血流が途絶えることで意識障害や失神などの症状を起こす
- 一時的に血流が滞ったことによって血のかたまりができて血管に詰まること(血栓症)がある。血栓が大事な血管に飛んで詰まらせること(塞栓症)で脳梗塞などの重大な病気が起こることがある
- 以下の原因が考えられている
- 加齢によるもの(洞結節の機能自体が年齢とともに低下する)
- 他の心疾患(虚血性心疾患や心筋炎、心膜炎など)や心臓手術に伴うもの
- 高血圧治療薬や虚血性心疾患治療薬、抗不整脈薬、精神疾患治療薬などの薬剤によるもの
- 家族性
- 病態と心電図の特徴から3型に分類される
- I型:洞性徐脈
- II型:洞停止、洞房ブロック
- III型:徐脈頻脈症候群
- 英語のSick Sinus SyndromeからSSSとも言う
- 心停止または徐脈により脳へ血液が届かないことによる症状
- 失神
- めまい
- 目の前が暗くなる
- 一瞬気が遠くなる
- その他の全身に血液が上手くおくられず、心不全のような症状を起こすことがある
- 体動時の息切れ
- 疲労感
- 息苦しさ
- 症状を起こしたときに行う検査
- 心電図:心臓の動きを調べる
- ホルター心電図:24時間の心臓の動きを調べる
- 携帯型簡易心電計:簡易的に心臓の動きを調べる
- 心電図の記録でわからない場合
- カテーテル検査の1つである心臓電気生理学的検査を施行することもある
洞不全症候群の治療法
- 症状がない場合
- 無治療または経過観察
- 症状がある場合
- 薬剤など明らかな原因がある:原因に対する治療を施す
- 明らかな原因がなく、ペースメーカーを入れたほうが良い場合
- 徐脈または心停止による脳虚血発作が明らかである場合や徐脈頻脈症候群と診断された場合はペースメーカ治療の適応となる
- 明らかな原因がなくペースメーカーを入れなくても良い場合は経過観察を行う
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