2026年F1が本日始動「バルセロナ・シェイクダウン」の全体像と注目点
車体とパワーユニットの双方が文字通り刷新される2026年シーズンのF1世界選手権が、いよいよ本格的に動き出す。本日1月26日から30日までの5日間、スペインのカタロニア・サーキットで「バルセロナ・シェイクダウン」が開催される。
今季の開幕戦オーストラリアGPは3月6日から8日に行われる。一方で、その準備は例年よりはるかに早く、1月から始まる。背景にあるのは、史上最大級とも評される大規模なレギュレーション刷新だ。
例年より6日間多い事前走行
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
新車メルセデス「W17」のシェイクダウンを行うジョージ・ラッセル、2026年1月22日シルバーストン・サーキットにて (2)
新型F1マシンはサイズ、重量ともに縮小される。加えて、ICE(内燃エンジン)と電動モーターの出力比率が50対50の新パワーユニットが導入され、持続可能燃料も本格採用される。
何もかもが未知数だらけの状態でチームが最も欲するのは当然、走行距離だ。大量の実走データを得なければ、新世代マシンへの理解は進まない。
こうした事情を受け、F1は公式プレシーズンテストを1回から2回に拡大した。開催地はいずれもバーレーンで、各テストは3日間ずつ行われる。
これに加え、本日からはバルセロナで非公開テストが実施される。合計9日間という今年の走行日数は、前年より6日多い。
さらに多くのチームは前段階として、走行距離が200kmに制限されるフィルミングデーを活用し、初走行を終えている。
バルセロナでの制約と注目点
Courtesy Of Honda
雪に閉ざされたカタロニア・サーキット、2018年F1プレシーズンテスト
バルセロナ・シェイクダウンは、11のF1チームが主催する私的イベントだ。各チームが走行できるのは5日間のうち最大3日間に限られる。
特徴的なのは「一度でも周回すれば、その日は消化扱い」とされる点だ。トラブルで走れなくなっても、同日の枠が戻ることはない。
各陣営はどのような走行計画を立てるのか。早い段階でマイレージを稼いで信頼性を確認し、その学びに応じて残り日程を組み替えるチームもあるだろう。
たとえばアウディは、初日の朝一番から走行を開始すると見られている。早期に問題を洗い出し、信頼性や天候を踏まえたうえで、残り2日間の計画を定める狙いだ。
「1日目、3日目、5日目」を選択するチームも多そうだ。1日のインターバルを挟むことで、問題修正やシミュレーター作業に取り組み、次の走行日により入念に備えることが可能となる。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
赤旗を振るコースマーシャルと、その脇を通過するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年5月26日F1モナコGP FP2
一方で、初日や2日目はトラブルによる赤旗が多発し、計画が崩れやすい展開となる恐れもある。これを踏まえてか、マクラーレンとフェラーリは初日に走行しない方針を固めている。アストンマーティンも初日欠席が噂されているが、確定情報ではない。
一つ確かなのは、バルセロナで重視されるのはパフォーマンスではなく信頼性だという点だ。マシンや各パーツ、パワーユニットが実走でどう反応するかを確認し、初期トラブルを洗い出すことになる。
非公開ながらも限定的に情報が
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
イギリスの衛星テレビ局「Sky Sports」のインタビューに応じるメルセデスのトト・ウォルフ代表、2025年F1カタールGP
バルセロナ・シェイクダウンは、メディアにも閉ざされた完全非公開のイベントだ。観客席に人影はなく、ライブ配信も行われない。ライブタイミングは公開されず、各日のラップタイムや順位も発表されそうにない。
ただし、ハイライト映像やドライバー、チーム代表のインタビューは順次公開される見通しだ。各チームのSNS投稿も断片的な手掛かりとなる。
ウィリアムズのように製造の遅れから現地走行が叶わず、バーチャル環境でのテストに切り替えるチームもある。無事にコースインした陣営の初期マイレージは、2026年の勢力図を占う最初のヒントとなるだろう。
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