大の里、横綱初優勝 決定戦で豊昇龍下す 大相撲秋場所
大の里、横綱初優勝 決定戦で豊昇龍下す 大相撲秋場所

大の里、横綱初優勝 決定戦で豊昇龍下す 大相撲秋場所

大相撲秋場所千秋楽、優勝決定戦で豊昇龍(左)を寄り倒しで破った大の里。横綱対決を制し、5度目の優勝を果たした=28日、東京・両国国技館

 ●2場所ぶり5度目、13勝2敗

 大相撲秋場所(両国国技館)千秋楽の28日、横綱・大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は、本割に敗れて13勝2敗で並んだ横綱・豊昇龍との優勝決定戦を寄り倒しで制し、2場所ぶり5度目の幕内優勝を果たした。横綱として初の制覇。石川県出身横綱では、輪島(七尾市出身)が賜杯を手にした1980年の九州場所以来となった。輪島と同じ最高位2場所目での優勝に、大の里は「輪島さんも成し遂げていたので意識していた。並ぶことができてよかった」と充実の表情を見せた。

 横綱の優勝は昨年名古屋場所の照ノ富士以来、日本出身力士の年間3度優勝は1997年の横綱貴乃花以来となった。横綱同士の優勝決定戦は2009年秋場所で朝青龍が白鵬を下して以来で16年ぶりだった。

 豊昇龍との本割の結びの一番は「(賜杯への)欲があった」と完敗。相手のもろ手突きで起こされ、一方的に押し出された。

 「最悪な相撲だった。これ以上マイナスはないだろうと思って、逆に吹っ切れた」と臨んだ決定戦。立ち合いでやや左に動いた相手に左上手をつかまれたが、右を差し、左おっつけで一気に前に出た。物言いがついたものの、軍配は覆らず「最後こういう形で勝てたのはよかった。こらえて、本当に体がよく動いてくれた」とホッとした様子で話した。

 新横綱だった先場所は、11勝止まり。今場所は悪癖の引き技を封印し、192センチ、187キロの体格を生かした攻めで白星を重ねた。「先場所に苦しい経験をして、あの経験は二度としたくないと思って稽古に励んだ。(石川で)たくさんの方が応援してくれ、優勝できてよかった」と振り返った。

 千秋楽に14勝目をつかめなかったが、今年60勝となり単独の年間最多勝が決定した。「昨年逃したから、今年は取りたいと思っていた。1場所残して取ることができ、自分でもびっくりしている。来場所が大事になってくる」と気を引き締めた。九州場所は11月9日から福岡国際センターで行われる。

無断転載・複製を禁じます
📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎