返還に大騒ぎの日本と、パンダがいないベトナム…パンダを通して見えてくる「中国との接し方」の大きな違い
返還に大騒ぎの日本と、パンダがいないベトナム…パンダを通して見えてくる「中国との接し方」の大きな違い

返還に大騒ぎの日本と、パンダがいないベトナム…パンダを通して見えてくる「中国との接し方」の大きな違い

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中国に返還される上野動物園のジャイアントパンダのレイレイ(2026年1月9日撮影、写真:スポーツ報知/アフロ) 2枚の画像を見る 目次
  • ベトナムとフィリピンにはなぜパンダがいないのか
  • もろ手を挙げてパンダを歓迎した日本人
  • 中国にとって日本は今も「東夷」?

(川島 博之:ベトナム・ビングループ Martial Research & Management 主席経済顧問、元東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)

 ベトナムは中国からパンダを贈与または貸与されたことがない。「パンダ外交」という言葉があるが、パンダは中国との関係を考える上での糸口になる。

 日中の国交が回復した直後の1972年にパンダが日本にやって来た。上野動物園にはパンダを一目見ようと長蛇の列ができた。それ以来、日本ではパンダは人気者である。1月末に上野のパンダが中国に返還されることも大きなニュースとなっている。

 パンダ外交は主に対欧米を中心に行われた。発展途上であった中国はパンダを米国、イギリス、フランスなど先進国に貸与して、ご機嫌をとった。

 近隣では北朝鮮に贈っている。中国と韓国の国交樹立は1992年と遅かったが、樹立直後の1994年にパンダを貸与している。

 台湾には2008年に国民党が政権与党となった際に贈っている。台湾にパンダを贈る話は1990年代後半からあったが、民進党政権はそれを断っていた。台湾はパンダの受け入れにもろ手を挙げて歓迎したわけではないが、中国の意向を尊重して受け取っている。

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