日々是マナビ!
さつまいもの「つる」、実は美味しく食べられるってご存じでしたか?
畑や家庭菜園でよく見かけるこの「つる」には、炒め物や煮物にぴったりの魅力がたくさん詰まっています。
この記事では、
- 食べられるつるの見分け方と部位の違い
- 下処理のコツ(筋取り・アク抜き)
- 美味しく食べるレシピや保存方法
など、さつまいもつるを食材として活用するための基本ポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
最後まで読めば、つるの収穫から調理まで、自信をもって楽しめるようになりますよ。
さつまいもの「つる」を食べる!基本情報
そもそも「さつまいもつる」とはどの部分?さつまいもの「つる」とは、さつまいもの茎にあたる部分で、葉を支える細長い茎状の構造をしています。
地面に沿って横に広がっていくため、見た目はまるで緑のカーペットのように広がっていくことも。
地域によっては「いもづる」や「なりづる」と呼ばれることもあり、特に畑仕事をされている方にはなじみ深い存在です。
このつるの中でも、若い茎はとてもやわらかく、調理してみるとシャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。
クセも少なく、下処理をしっかり行えば、炒め物や煮物、さらにはおひたしなど幅広い料理に活用できます。
食べられる部位と避けたほうがよい部分の見分け方すべての「さつまいもつる」がそのまま食べられるわけではありません。
特に美味しくいただけるのは、つるの先端側にあるやわらかい部分や、新芽に近い細い茎の部分です。
以下に、食べられる部分・避けたほうがよい部分の特徴を表にまとめました。
部位 特徴 調理への適性 つるの先端(新芽付近) 細くて柔らかい ◎ 食感がよく、炒め物やおひたしに最適 中間の茎 やや太め、筋が出やすい △ 加熱して使えば可能(煮物向き) 古い茎・太い部分 繊維質が強く硬い × 筋っぽくて口に残りやすい 葉 苦味があることも △ 好みによって使用可(天ぷらなど)見た目のポイントとしては、茎の色が明るく鮮やかで、手で軽く曲げてもポキッと折れるくらいの柔軟性があるものが使いやすいとされています。
逆に、くすんだ色でしおれているものや、手触りがかたいものは調理にあまり向かないことがあります。
家庭菜園や直売所などで手に入れた場合も、なるべく早めに選別し、やわらかそうな部分を中心に調理に使うのがおすすめです。
食べられるさつまいもつるの特徴と品種の違い
食用に向いている品種の例さつまいもつるは、基本的にどの品種でも調理することができますが、特に茎が細く、やわらかいものが食べやすく、調理にも向いています。
中でも家庭料理で扱いやすいのは、やわらかさとクセの少なさが両立している品種です。
一般的によく見かける代表的な品種には、次のようなものがあります。
- 紅あずま:ホクホクとした芋が特徴で、つるも比較的細めでやわらかく、扱いやすいです。
- ベニハルカ:甘みが強く人気のある品種。つるもクセが少なく、シャキシャキとした食感を活かした炒め物に最適です。
- シルクスイート:名前の通り、なめらかで上品な味わいの芋を育てる品種で、つるも細くて調理しやすい傾向があります。
これらの品種はいずれも、若い茎を中心に収穫することで、よりやわらかくて食べやすい状態で調理に使うことができます。
ただし、芋を育てる目的で品種改良されているものは、つるが硬くなることもありますので、収穫するタイミングには注意が必要です。
特につるが太くなりすぎる前、しなやかで青々としているうちに摘み取るのがポイントです。
地域の直売所や農家さんによっては、収穫の際に出たつるをおすそ分けしてくれることもあり、その場合は品種名がわからないこともありますが、手触りと見た目でやわらかさを確認することで判断ができます。
自家栽培でも食べられる?品種による違いとは家庭菜園でさつまいもを育てている方にとって、つるを食材として無駄なく活用できるのはうれしいポイントです。
特に農薬をあまり使わずに育てたつるは、収穫してすぐに使える新鮮さがあり、調理にも適しています。
品種によってつるの太さ、色合い、葉のつき方などに違いがありますが、実際には見た目や手触り、そして曲げたときのやわらかさが判断の決め手になります。
また、育てている場所の日当たりや土の状態によっても、つるの柔らかさや味わいが多少変わることがあります。
食材としての使い方が広がると、家庭菜園の楽しみ方にもバリエーションが増えるので、芋の収穫だけでなく、つるの成長も楽しみに観察してみてください。
さつまいもつるを食べる前、下処理と調理のポイント
食べる前の下処理(筋取り・アク抜き)の方法さつまいもつるをおいしくいただくためには、ひと手間かけた下処理がとても大切です。
特に初めて扱う方にとっては、どこまで処理すればよいのか迷うこともあるかもしれませんが、ポイントを押さえれば難しくありません。
まず、下処理の流れを以下のように分けてみましょう。
-
筋を取る
-
表面に沿って繊維状に走る筋を取り除くことで、食感がよくなります。
-
筋はつるを軽く折ると見つけやすく、両端からやさしく引っぱるとスーッと取れます。
-
途中で筋が切れても、反対側から引っぱれば続きが取れることがあります。
-
細い筋が多少残っていても、しっかり加熱すれば気にならない程度です。
-
-
アク抜きをする
-
筋取りが終わったつるは、5〜10分ほど水にさらしてアク抜きします。
-
この工程で独特のえぐみがやわらぎ、仕上がりがぐっと食べやすくなります。
-
水を途中で入れ替えるとより効果的です。
-
この2ステップを押さえておけば、さつまいもつるの持つシャキッとした食感とやさしい風味を活かした料理が楽しめます。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば手早く処理できるようになりますよ。
初心者向け|簡単にできる下ごしらえのコツ筋取りがうまくいかないと感じる方には、軽く下ゆでしてから冷水にとる方法もおすすめです。
熱を通すことでつるがやわらかくなり、筋が浮き出て取りやすくなるため、作業がグッと楽になります。
また、包丁の背やピーラーの角で、表面を軽くなでるようにこすると、筋が自然にこそげ落ちていくこともあります。
つるの太さや硬さによって、どの方法が向いているか変わってきますので、いろいろ試してみるのも楽しいですよ。
「毎回きれいに全部取らなきゃ」と気負わずに、無理のない範囲で取り組んでみてください。
繰り返すうちに、手元の感覚や処理のタイミングがつかめてくるはずです。
慣れてくると、むしろこの下ごしらえの時間がちょっとしたリフレッシュになったりもします。
料理前の準備として、ゆっくり楽しんでみてくださいね。
さつまいもつるのおすすめレシピとアレンジ集
定番!さつまいもつるのきんぴら一番人気のレシピは、なんといっても「きんぴら」です。
下処理を終えたさつまいもつるを5〜6cmほどの食べやすい長さに切り、ごま油を熱したフライパンで炒めます。
つるがしんなりしてきたら、醤油・みりん・砂糖を加えて甘辛く味つけ。 このとき少量の酒を入れると、香りも引き立ち、風味がまろやかになります。
好みによって輪切り唐辛子を加えるとピリッとアクセントがつき、ごはんが進むおかずになります。
仕上げに白ごまをたっぷり振れば、香ばしさもアップして食欲をそそる一品に。
冷めても味がしっかりしているので、お弁当のおかずにもぴったりです。
また、ごま油の代わりにオリーブオイルで炒めると洋風アレンジにも応用できますし、醤油の代わりにナンプラーを使えばエスニック風にも。
基本の「甘辛炒め」をベースに、味つけを変えるだけでバリエーションも広がります。
おひたし・炒め物・煮物などアレンジアイデア- おひたし:軽く塩ゆでして冷水にとり、水気を絞ったらポン酢やかつお節をかけてさっぱりと。
- 炒め物:豚肉、鶏むね肉、油揚げなどと一緒に炒めればボリュームも満点。
- 煮物:だし汁+醤油+みりんでやさしく煮込むと、つるの食感がほどよく残って味がしみやすくなります。
- 天ぷら:下処理後のつるを衣につけてカラッと揚げると、サクサク食感が楽しめます。塩で食べるのもおすすめ。
- ナムル風:ごま油・塩・すりごまであえるだけで、おつまみにもなる副菜に。
さつまいもつるはクセが少なく、どんな味つけにもなじみやすいため、和風はもちろん、中華風、洋風、エスニック風にもアレンジしやすいのが魅力です。
料理に合わせて調理法を変えることで、毎日の食卓にも飽きずに取り入れられますよ。
収穫から保存まで|さつまいもつるの扱い方
収穫のタイミングと保存のコツさつまいもつるは、芋を掘る前に行う"間引き"のタイミングで収穫するのが最も扱いやすく、調理にも適しています。
この時期のつるには次のような特徴があります。
- やわらかい茎と葉が多い:調理しやすく、下処理の手間も少なめです。
- クセが少ない:さまざまな味つけや料理法に合いやすいので、レパートリーも広がります。
- 見た目もみずみずしい:しおれにくく、新鮮な印象で料理の見た目もきれいに仕上がります。
また、間引きを行うことで以下のような副次的な効果も期待できます。
- 芋の成長を助ける:日光や風通しが良くなり、土の中の芋にも栄養が行き届きやすくなります。
- 収穫期が近づく前に葉が混みすぎるのを防ぐ:病気や害虫の発生も防ぎやすくなります。
収穫したつるはすぐに調理に使うのが理想ですが、すぐに使わない場合は以下のような保存方法が役立ちます。
- 乾燥を防ぐ:新聞紙やキッチンペーパーで軽く包み、濡れ布巾またはビニール袋に入れる。
- 冷蔵保存する:冷蔵庫の野菜室に入れておくと、2〜3日ほど鮮度を保てます。
また、大量に収穫して使い切れない場合は早めに下処理(筋取りやアク抜き)をしておくと、保存や調理がラクになります。
このように、収穫のタイミングと簡単な保存対策を覚えておくだけでも、さつまいもつるをもっと手軽に楽しめます。
日持ちさせるには?冷凍保存はできる?さつまいもつるは、下ゆでしてから水気をしっかり切ることで冷凍保存が可能になります。
ゆで時間は2〜3分ほどが目安で、あまり火を通しすぎないように注意しましょう。
ゆで上がったらすぐに冷水にとって粗熱を取り、しっかり水を切ったうえで、1回分ずつジッパー付き保存袋に小分けして冷凍します。
調理時には、解凍せずそのままフライパンや鍋に入れて使えるため、忙しい日のおかず作りにも役立ちます。
冷凍しても風味や食感が大きく損なわれにくいので、煮物・炒め物・和え物など、幅広い料理に活用できます。
保存期間の目安は、冷蔵保存で2〜3日、冷凍保存で約1か月です。
風味をより楽しみたい場合は、なるべく早めに使い切るのがおすすめです。
まとめ|さつまいものつるを食べるポイント一覧
さつまいもの「つる」は、手間をかければとても美味しい食材になります。
以下に、ポイントを簡潔に表にまとめました。
項目 ポイント 食べられる部分 つるの先端や新芽付近が柔らかく調理向き 下処理の基本 筋取り+アク抜きが必須。下ゆでで処理しやすくなる 調理法 きんぴら・おひたし・炒め物・煮物・天ぷらなどに活用可能 保存のコツ 冷蔵2〜3日、下ゆで後の冷凍で約1か月保存可能見た目や触感で食べられる部位を見極め、適切な下処理と保存をすれば、日々の料理にしっかり役立ちます。
家庭菜園や直売所で見かけた際は、ぜひ食材として楽しんでみてくださいね。