ろきしの折り紙倉庫
創作: 2021/9
紙: チョコグラシン 38×38cm
32等分蛇腹です。
前脚の符節をカールさせているのがポイントです。
展開図の折り畳みは(蛇腹作品としては)簡単ですが、その分仕上げの比重が大きいです。ホイル紙、もしくはグラシン紙以下の薄さの紙でないと、まともに仕上げられないと思います。本折りの際は胸角と鞘羽の部分に裏側からホイル紙を貼って、補強と形状維持をしました。
カブトムシは折り紙では最も人気の題材の一つなのではないでしょうか。数多くの作例がありますが、複雑系で代表的なのは、神谷流 創作折り紙に挑戦!に掲載されている、神谷哲史さんのカブトムシでしょう。
おりがみはうす - 神谷流 創作折り紙に挑戦!
22.5°系・ダイヤ型と蛇腹・ブック型という違いはありますが、本作は神谷さんのカブトムシの影響を強く受けています。具体的には、
- 胴体を分厚く折り出し、重量感を表現する
- 後脚の付け根を、前脚・中脚の付け根よりも後ろにする
- 角の仕上げ方
といったところです。
胴体の厚みは、背中側と腹側を、下図の赤矢印の部分でつなぎ合わせる構造にすることで表現しています。また、鞘羽と腹部を別々に作り、箱型に組み合わせて立体的にしています。
断面図↓
もうちょっと分かりやすい図↓
創作過程については、基本的にBox Pleating Studioをいじってカド配置を考え、必要なところに幅変換などを追加していっただけなのであまり言えることがありません…
bp-studio.github.io
Box Pleating Studioは蛇腹設計の支援アプリで、神谷パターンを自動的に作ってくれます。Brandon Wongさんが動画で使い方を解説しています。
youtu.be
デザインの指針はかなりの部分が神谷さんのパクリですが、神谷さんの作品は丸みを強調したデザインになっているのに対し、本作はよりリアルに近いバランスにしています。(本作が神谷作品を超えたとかそんなことは全く思ってないです)また、蛇腹の自由度を活かした小技として以下のような工夫点があります。
- 後ろ脚を他の脚より長くしている
- 32等分で済ませるために、頭角と触角を非対称構造で折り出している(左右対称だと32等分に収まらなかった)
- 前脚のトゲ
試作の写真です。