表千家のお免状 2.習事(ならいごと)
習事(ならいごと)は入門と一緒に取るお免状です。
入門は、それ自体茶道のお稽古を始めることを許しますよとの意味合いです。 つまり、入門を除くと、表千家で一番最初の相伝物ですね。
習事では表千家習事十三ヶ条のうちの、習事八ヶ条を習得します。
茶事などの特別な状況で必要な所作や、名物や由緒のある道具を用いた時のお点前を稽古をします。
申請料:入門と合わせて1万5千円
御礼:申請料と同額か半額(先生によって異なる)
目次- 習事八ヶ条(ならいごとはちかじょう)
- 茶筅飾(ちゃせんかざり)
- 台飾(だいかざり)
- 長緒(ながお)
- 盆香合(ぼんこうごう)
- 花所望(はなしょもう)
- 炭所望(すみしょもう)
- 組合点(くみあわせだて)
- 仕組点(しくみだて)
習事八ヶ条(ならいごとはちかじょう)
茶筅飾(ちゃせんかざり)茶筅飾りは、水指、茶杓、茶入れ、茶碗のいずれかが名物のときに行われます。 水指の上に茶筅と茶杓を飾り、その前に茶入れを入れた茶碗を置きます。
次のお免状の飾物では、茶入飾。茶杓飾、茶碗飾があるので、 この茶杓飾は、水差が名物な時に主に使われるのかな?と個人的には感じているところであります。
いつもとお点前はおなじですが、このように飾ってあるとなんか華やかな雰囲気で、いいですよね。
台飾(だいかざり)客が貴人の時に、天目台(てんもくだい)を使用して、お茶を出す濃茶点前です。
天目台はあらかじめ棚に飾っておき、濃茶を練り上げた後に、天目台にのせて出します。天目茶碗を使うと台天目というお点前になるので、普通の濃茶用のお茶碗を使います。
この天目台、私は黒い上部のお椀の形をしたところが茶碗だと勘違いしていました(笑)
でも実際は下の台にくっついていて、上部の丸いお椀型のところに茶碗をのせて扱います。
そういえば、貴人って、どこらへんから貴人なんだろう・・・と疑問に思い調べてみると、
読んで字の如く、「貴族・皇室」とでてきましたが、これでは一般の人が使う場面がないですよね(^-^;
家柄の良い人、ということですが、
尊敬の意味も込めて、お世話にとてもなった人、濃茶がとても好きな人、 そして、少し変わったお点前を喜んでくれる人に台飾りなどのお点前をするのでいいのかもしれません。
※私はまだまだ若輩者なので、個人的な意見を言うのはちょっと躊躇しますが、独り言として流してくださいね。
天目台の扱い方も変わっているので、練習用に台を買ってみました。 台だけでもいいのがけれど、天目茶碗もセットになってるものがお手頃価格であるので、こちらのほうがいいかもしれませんね。
⇒ 天目台(てんもくだい)天目茶和セットの詳細ページ
長緒(ながお)大海や老松などの平茶入や、茶碗の仕服を扱います。
仕服で、結ぶヒモ(緒)が長いものを長緒といい、その扱いについて稽古します。
割蓋の茶入の扱い、仕服の扱いも特徴があり、面白いですね(^-^)
⇒ 長尾(老松茶器)の詳細ページへ
うちの社中では年に1度お稽古してますが、いつも、どこか間違ってしまいます(^-^;
盆香合(ぼんこうごう)香合が名物か、由緒のある品の時に行う炭点前です。 棚に香合を飾っておき、盆にのせて扱います。
注意点は、香はどの季節でも香木(こうぼく)を使うというところです。
盆香合の場合、由緒ある香合ですので、傷がつかないよう香を手でつまんで炉にくべます。 なので、炉の季節でも練香は使わず、香木を使います。
⇒ 香木の詳細ページへ
花所望(はなしょもう)花入が名物又は、由緒ある品の場合や、客から花を頂いた際などに、亭主が客に所望して、床に花を入れてもらう作法です。
季節の花を生けるとき、とてもワクワクした楽しい気持ちになりませんか? 普通は亭主がすべてするんですが、その花を入れる楽しみを茶室の客に譲るという作法です。
由緒ある花入を使った時とか、客から見事な花を頂戴した時などに花所望をすることが多いです。
茶道はお茶だけではないのが、奥深いし、学んでも学びきれないですよね。
炭所望(すみしょもう)炉の季節に、亭主から客に炭点前を所望する作法です。 寒い時期の火の側はほっと一息。茶事に趣が添えられます。
炉では初炭(しょずみ)と後炭(ごずみ)がありますが、 初炭は炭のくべ方にすごい差もないので、私個人的には後炭のほうが面白くて好きです(^-^)
組合点(くみあわせだて)建水が名物か、由緒ある品の時に行う濃茶点前です。
建水は茶碗をゆすいで汚れた水やお湯を捨てるものなので、なるべくお客様に見えないところに置くのですが、 この組合点では唯一目立つ位置におけます。
棚には、薄茶器、柄杓、蓋置を、水指の上には、茶巾、茶筅、茶杓を、茶入を仕組んだ茶碗を、建水にのせた状態で棚前に飾ります。
点前を始める際には、何も持たずに入室するので楽ちんです。
仕組点(しくみだて)道具を運ぶ手間を省いた濃茶点前で、「老人点前」とも言います。 やはり、80歳近くなると、水のたっぷり入った水差を運ぶのは大変なようです。
棚に柄杓と蓋置、茶入を棚前に飾っておき、建水に仕組んだ茶碗をのせて、一度で運び出します。
組合点に似ていますが、建水が名物でなくても行えます。