朝乃山が3連勝「負けていたので」大関経験者が7場所ぶりに関取として土俵に立ち9年前の雪辱
紫雷(左)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・河田真司)<大相撲秋場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館
大関経験者で西十両13枚目の朝乃山(31=高砂)が、3連勝で4勝1敗とし、7場所ぶりに関取として土俵に立った本場所の序盤戦5日間を終えた。
まだしこ名が本名の「石橋」だった16年九州場所の幕下土俵以来、9年ぶり2度目の顔合わせとなった紫雷を寄り切り。立ち合いから相手得意の左四つに組み止められたが、右を巻き替えてのぞかせ、もろ差しになると、相手が土俵を割るまで休まず攻めた。9年前の初顔合わせでは敗れていたが、雪辱した格好となった。
取組後は「差し負けたけど、部屋での巻き替えの稽古はしていた」と、稽古の成果で挙げた白星と振り返った。「負けていたので」と、紫雷と9年ぶりの対戦だったことは鮮明に記憶していた。先場所前に木瀬部屋に出稽古した際も、紫雷とは稽古しており「その時も左四つになっていた」と、慌てずに攻められたことも、稽古の成果だと明かした。
2日目に西ノ龍に敗れた後、3日目は風賢央に辛勝、4日目は宮乃風に実力差を示す白星と、しり上がりに調子を上げてきた。この日も立ち合いで差し負けるなど、完璧ではないものの右をのぞかせて自分の形に持ち込んで白星。前日17日の4日目の取組後は「自分も挑戦者の気持ちで向かっている」と、若手相手の取組が続いても、大関経験者の看板を忘れて、ガムシャラさを取り戻している胸の内を明かした。この日の取組後も「まだ5日目。疲れも出ていない。これからも、目の前の一番に集中してやるだけ」と、若手のような思いで臨んで勝ちきった。3連勝で臨む中盤戦。心身ともに勢いをつけて臨むことになった。