船長が覚えておくべきプレジャーボート操船テクニック
船長が覚えておくべきプレジャーボート操船テクニック

船長が覚えておくべきプレジャーボート操船テクニック

こんにちは、船長です。

今回は、自分がビギナーのときに早く知りたかった操船テクニックを3つに絞って紹介します。我流の部分もあるかと思いますが、これだけ押さえておくだけで確実に1STEPレベルアップすることができると思うので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。

この記事は、こんな方におすすめ。・レンタルボートで釣りを始める方・マイボートを新規購入された方・安全、安心、釣果アップを目指したい方

ビギナーの方で必ず覚えておきたい、出港判断についてはこちらの記事を参照してください。

【超基本】新米船長必読プレジャーボート出港判断について小型船舶免許等を取得したばかりの船長向けにプレジャーボートの出港判断の仕方をわかりやすく解説します。仲間と釣りに行く場合など、船長が船員の命を守る責任があります。最低限の知識をつけてから海に出かけましょう。sharemaru.info2021.09.28目次
  1. 離着岸
      1. 離岸
      2. 着岸
  • 波の乗り越え方
      1. 向かい波
      2. 追い波
      3. 横波
  • ポイントでの船の流し方
      1. ドテラ流し
      2. 潮流し(バーチカル)
  • おわりに
  • 離着岸

    離着岸を苦手だと思っている船長は多いのではないでしょうか。私も最初は全然自信がなく、毎回緊張しながら離着岸をして失敗ばかりしていましたが、今は自信を持って操船できるようになりました。

    なぜ、ボートの操船が難しいかというと普段慣れている車の運転と特性が全然違うところから来ているのではないかと思います。

    プレジャーボートの操船は巡航時は車と同じ感覚で操船できますが、低速になればなるほどその特性はかけ離れていき、その大きな違いはブレーキがないことと風や流れの影響を受けやすいということ。また、船尾のプロペラの向きで方向を変えるため、車でいうとドリフト走行をしているようなイメージになるかと思います。一般の人はドリフト走行なんてしたことがないので船が曲がるイメージが頭にないので離着岸のハードルがぐっと上がります。逆にいうとこの特性さえ、押さえておけば上達は格段に早くなります。

    離岸

    着岸のポイントは、できるだけ船を岸から離した状態から発進することです。岸を押したり、蹴ったりして可能な限り船を船が岸から離れたら、徐々にハンドルを切っていきます。進行方向はもちろんですが、最も注意を払うところは船尾方向の動きです。ハンドルを切ることによって船尾側が岸に寄っていくので、その動きをチェックしながら当たらない程度に舵を調整し徐々に船首を離していくといいです。風向きによりますが、ロープ解らんの時に船首側から外すと船首が先に岸から離れてくれるので離岸しやすくなると思います。

    【やってはいけない操作】・急ハンドル離岸の時に、一気にハンドルを切ると船尾が岸側に寄って(キック発生)船外機が激突してしまいますので、なんでもそうですが急ハンドルはしないようにしましょう

    ・急発進急発進するとミスした時の修正が難しくなるのは当然ですが、同船者が転倒して転落やケガの原因になります。

    着岸

    着岸のコツは、なるべくゆっくり船を動かすことと、最後は岸川にプロペラを向けてバックに入れることです。ボートの場合、アイドリング走行が最もエンジン出力を抑えた状態となりますが、それよりもさらにゆっくりとボートを進める方法があります。

    それは、スロットルを小刻みに入れたり切ったりすることとです。この方法は、意外と盲点なんじゃないかと思うので是非知らなかった方はやってみてほしいです。

    よく、免許取得の際に以下の手順1〜3で着岸を教わると思うのですが、あまり上手くいった試しがなく、、そういう人は、上記のテクニックを織り交ぜると格段に着岸しやすくなると思います。

    1. 進入角度20~30度で着岸地点に微速(絶対アイドリング以上の速力を出さない)で接近する※海の上だと速度が遅く感じるので、ついアクセルを開きたくなりますが岸に近づいた時に思ったよりも速力が出ていて慌てて後進に入れて着岸をやり直すことになってしまいます。
    2. 着岸地点の10メートル程度手前でエンジンを中立にし、ハンドルを桟橋の反対側に切り、惰性で着岸地点に進む小刻みにスロットルを入切して着岸地点に進む
    3. 桟橋に近づいたらハンドルを戻し岸方向にめい一杯切り、着岸地点まで来たら後進に入れ完全に行き足を止める船尾を岸方向に寄せる

    離着岸の時は、船長だけに頼らずに、乗船者がしっかりと船長をサポートしてあげることが大事!離岸の時はロープを解くことや岸を押すことを手伝ってあげたり船が岸や隣のボートに接触しないように常に見張り、着岸の時はボートの行き足を止めてすかさず係留動作に移すことは乗船者もできること。

    そうだね。乗船者がサポートしてくれることで、船長はかなり気持ち的に余裕をもてて心強い。何も指示しなくても、サポートしてくれる乗船者はボート玄人認定ですな!乗船者も船長目線になることで、船の特性がわかるようになるので不思議と釣りも上手くなっている気がするなぁ。

    波の乗り越え方

    基本的な波の乗り越え方は、他のブログ等でよく目にするので基本的な部分はなるべく割愛してあまり書かれていなそうなことを中心に掻い摘んで書きます。

    基本的に、どんな波でも船の重心位置が真ん中にくるようにタックルを配備しておくことが基本となるのでお忘れないように!

    向かい波

    まず、向かい並みはよほど大波でない限りは、特に危険な波ではないのであとはいかに快適に走るかというところになっていくと思います。

    少し角度をつけて操船するというのが一般的ですが、一見速力を上げにくい波だなと思っても、波の波長が短い場合は思い切ってほぼ全速走行のようなイメージで走ると案外波を切り裂いてくれて飛沫もかぶりづらく、低速力の方が走りやすくなる場合があります。船の大きさや形状によって変わるところなので、ちょっと思い切って速力を出してみると新たな発見があるかもしれません。(様子みながら危険がない程度にやってください、、)

    あとは、エンジンのトリムをいじることも非常に有効です。トリムについて知らない方は別途調べてもらうとして、トリムを上げると船首が持ち上がるので波あたりが柔らかくなります。そして、波を切り裂く位置が船尾方向にずれるので海水の飛沫も船内に飛んで来にくくなります。

    追い波

    次に追い波についてですが、ビギナーの方は追い波は怖いということだけは頭に入れておいてください。

    風速5m/sを超えるような風で追い波予報(予報より実際は吹くことが多いので)の時は出船しない方がいいです。

    ブローチングを経験すると怖さがわかるのですが、経験しない方がいいと思います。。

    横波

    横波も大きい波の場合は転覆の危険がありますが、波長がある程度長い波の場合は横波を受けても問題ないです。

    ただ、たまに短い周期の波や波高の高い波も混じるので横波を受けて進む場合は、来る波をよく観察しながら走行することをお勧めします。

    万が一、途中で海が荒れて港に一直線に進むとどうしても危険な横波を受けてしまうという場合は、距離は長くなりますがジグザグに進路をとって進むという方法もあることを覚えておきましょう。ジグザグに進む場合もその過程で一瞬横波を受ける形になるので、波間を観察して素早く方向転換しましょう。

    ポイントでの船の流し方

    ここからやっと釣りの話しになります。釣果を上げるために必須の船の流し方になります。

    これができないと釣りが成立しなくなることに加え、周りの船に迷惑をかけることすらあるため、それぞれの流し方の特性をしっかりと理解して状況に応じた流し方をマスターすることが必要です。

    船団の中で釣りをする場合には、周りの船がドテラで流しているのか、潮流ししているのかを見極めておく必要があります。一人だけ別の流し方をすると、船の流れる方向が変わり接触事故につながりますので釣り場の暗黙の交通ルールがあることは押さえておきましょう。

    私は周りの船に文句を言ったことはありませんが、毎回こう言った釣り人は一定数いるため基本的な部分は安全の観点から必ず皆が理解しておく必要があると思います。(理解してほしいと願っています)

    釣りをしていて他の船に怒られた経験があったりする方がいれば、是非見直してほしいポイントです。

    ドテラ流し

    ドテラ流しは風まかせ(潮まかせ)で船を流すやり方で、広範囲を探る釣りに向いています。

    タイラバやトンジギ等でよくやられている流し方になります。流し方の特性上、片舷でしか釣りはできません。

    少し荒れた海で大人数が片舷に集まると転覆しそうになるので気をつけてください。

    ドテラ流しにする時のコツは、エンジンを風が吹いてくる方向に切っておくと上手く真横になって流れてくれる場合が多いです。

    また、応用として一般的には後述する潮流しでバーチカルに攻める釣りの場合でも、潮が全く動かない時などの対処法としてあえてドテラで釣りを展開するというテクニックもあります。

    中深海の赤むつ釣りは、通常潮流しですが、潮が動かない時は定点釣りのようになってしまい釣果が上がらない場合がしばしばですが、ドテラに変更することでその状況を高いできる場合もありますので、釣りもので流し方を固定するというのではなく、応用として潮加減を意識した流し方も展開できると一歩先の釣果に結びつけることができると思います。

    潮流し(バーチカル)

    潮流しは文字通り潮まかせで船を流すということになります。

    この釣り方では、道糸が垂直になるため両舷で釣りすることが可能です。

    潮だけに流されるように、風の影響をエンジン出力で相殺してあげることが必要となるため、ドテラ流しより少しテクニックが要ります。

    スパンカーがついている船の場合は風上に船首を向けますが、スパンカーがない船はエンジン側を風上に向けます。

    そしてスパンカー船は前進、スパンカーがない船は後進で風による船の流れを相殺します。

    風の影響を相殺するための指標は、海中に垂らした仕掛けの角度です。

    完全に潮任せに流すことができている場合は、道糸が垂直に立ちます。風に押されると道糸に角度がついてくるためそれを補正するようにエンジンの出力でコントロールすれば良いです。

    慣れないうちは、船長は操船に手一杯で釣りができなくなると思いますが、慣れれば問題なく釣りができると思います。結構忙しいですが、、汗

    潮流しにした時の船の移動量から潮の速さや方向がわかるようになります。1回目の流しでこれを記憶しておき、2回目の流しでポイントにビタッと合わせられるようになると釣果がぐっと上がると思います。

    潮の流れる方向で釣れるポイント、釣れないポイントがなんとなく区別できるので、それは追々記事にしようと思います。

    おわりに

    今回は要点を掻い摘んで操船のコツを説明しましたが、痒いところに手が届くような内容のではないかと個人的には思ってますがいかがでしたでしょうか。

    ボート所有者が少ない中で、なかなか細かいテクニックを教えてもらえる機会は少ないので、これからも更新あればなるべく情報発信していこうと思いますのでお楽しみに。

    📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎