簡単そうで実は難しい。ロボットによるバナナの皮むき、成功率57%でも上出来
この画像を大きなサイズで見る Advertisement人間のお仕事をあっという間にこなしたり、人間の見た目に近いロボットは数あれど、人間のように手や指を使って丁寧にモノを扱うロボットの実現は難しく、克服すべき課題が山ほどある。
しかしこのたび東京大学の研究チームが、人間の動作を手本につぶれやすいバナナの皮をむくロボットを公開。
成功率はおよそ6割。ゆっくりだけど片手でバナナを持ち上げたまま、もう片方の手で柔らかい果肉を傷つけずに皮をはがす繊細な動作を学習したという。
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科学技術誌New Scientistが今年3月24日に公開したレポートによると、このロボットは6割ほどの確率でバナナの皮をむく作業に成功するという。
え、その程度?と思うかもしれないが人間にとっては造作もない果物の扱いも、ロボットにとってはとても難しいことなのだ。
人間には簡単でもロボットには難しい果物の扱い
例えば人間なら、熟したバナナと未熟なバナナの扱いを柔軟に変えられる。同じバナナでも個々の違いを認識し、熟し加減によりつぶさないようそっとつかむことができる。
そしてバナナをいただくときも、中の果肉を一緒につまんだり傷つけないよう気をつけながら、皮だけを指でつまんできれいにはがせる。
たったそれだけのことだが、一連の動作には「適切な力加減でつかみ」「持ち上げて保持」「片方の手でバナナの先をつかみ」「果肉を傷つけずに皮を剥く」など各段階で微妙な調整が必要になる。そうした複雑な処理を私たち人間はほぼ無意識にやれている。
一方、通常のロボットにとってバナナ、リンゴ、その他の果物を扱う際に、個々の小さな違いに合わせるのはとても難しい。
完全に同一で頑丈なモノの扱いなら得意だが、柔らかい果物となるとそうはいかない。それらを破壊せず丁寧に取り扱うには、人間から柔らかいタッチや繊細な運動スキルを学ばなければならない。
人間の繊細な動きを学習。57%の確率できれいにむくよ
その実現に一歩踏み出したのがこのロボットだ。
そっとバナナを持ち上げて
この画像を大きなサイズで見る2本指で慎重に皮をむいていく 腕を傾けてむくあたりも人間っぽいかも
この画像を大きなサイズで見る開発にあたった東京大学の研究チームは、811分間にわたりロボットを手動で制御し、何百本ものバナナの皮をむくことでロボット自身にその技術を学ばせた。
その結果、機械学習アルゴリズムを通じて必要な運動スキルが向上。人間のようなやり方での成功率は57%にもなった。なおかかる時間はトータルで3分未満だそう。
器用さアップで人間のサポートも。ヘルパーロボの前身なるか
こうしたロボットがより器用になれば、日常でサポートが必要な人を手伝えるだろう。
果物の皮むきだけでなく、歯磨き粉を絞り出したり、缶切りを使うのに苦労する人にも役立つ。
さらに家庭や個人用の製造が可能になれば、関節炎など重症化しやすい病を患う人の雑用を引き受け、身体的な負担を減らすことで病の進行を緩和できるかもしれない。
見た目はまだまだメカメカしいけど実はとっても器用なロボット。これがのちに一家に一台となるヘルパーロボにつながるなんて夢想するのは私だけかな?
References:futurism / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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