薪ストーブの火の付け方|失敗しない焚き付けのコツと正しい消し方
薪ストーブは、正しい手順で火を付けないと、「煙が出る」「火がつかない」といった失敗が起こりやすい暖房器具です。
特に初心者の方は、焚き付けでつまずくケースが多く見られます。
本記事では、薪ストーブの火の付け方と消し方を、失敗しない手順でわかりやすく解説します。
目次- 火の付け方
- 着火の準備
- 灰の量を調整
- 空気調整レバーを全開&温度計を設置
- 焚き付け
- 熾きの状態&空気調整
- 火の消し方
- 消火方法を解説
- 急に出かけたい場合
- 安全に使用する為に
火の付け方
薪ストーブの火付けは、手順を守ることで失敗を防ぐことができます。まずは着火の準備から確認していきましょう。
着火の準備薪ストーブは、準備が不十分だと火がつきにくくなります。まずは必要な道具を揃えておきましょう。
着火時に必要な物・細い薪、少し太い薪、太めの薪・着火剤、チャッカマン・火ばさみ、灰取りスコップ、灰入れバケツ・薪ストーブ用温度計薪は「細い→太い」の順に使うため、あらかじめ分けておくとスムーズです。
■ 補足:ガラスが汚れている場合ガラスが汚れている場合は炎が綺麗に見えないので掃除をしましょう。 ガラス掃除の詳細はこちら↓ ガラスに煤が付いて黒く汚れてしまった 掃除方法は?
灰の量を調整灰の量が適切でないと、火がつきにくくなる原因になります。特に着火時は影響が大きいため、事前に調整しておくことが重要です。
そして、炉内の底にある「ロストル(空気を通す部分)」を傷めないためにも、灰の量には注意が必要です。 ↓こちらがロストルと呼ばれる部分の写真です。
穴が空いている所が空気が通る所です。
灰は約3cm程度残すのが最も火がつきやすい状態です。ただし、ロストル(空気穴の部分)が灰で完全に塞がれている場合は、軽く灰を動かして空気が通るように調整しましょう。
灰受けに溜まった灰は捨てましょう。
灰入れバケツがあると便利です。
リンクこちらの灰入れバケツは、二重底で床に熱が伝わりにくい構造になっています。私も使っている商品です。
空気調整レバーを全開&温度計を設置空気が不足すると火がつきにくくなるため、着火時は空気調整レバーを全開にしておくのが基本です。
薪ストーブの使用では、温度管理が重要です。適切な温度を把握し、薪ストーブ本体を傷めないためにも、薪ストーブ用温度計を設置しておきましょう。
リンク薪ストーブの機種によって温度計の設置場所は異なりますので、購入店にどこに温度計を置けばいいのか聞いてみましょう。
焚き付け初心者でも失敗しない、基本の焚き付け手順を解説します。
手順1.一番下に着火剤を置く2.その上に細い薪を重ねる3.着火剤に火をつける4.少し太めの薪を入れる
以下で画像付きで詳しく解説します。
今回は、広葉樹の薪のみを使用して焚き付けをしてみます。※針葉樹を使ってはいけない薪ストーブもあるので、使用する機種を事前に確認しましょう。
針葉樹を使った火の付け方はこちらでも解説しています↓ 広葉樹と針葉樹の薪燃料としての特徴は? 針葉樹は薪ストーブに使用してOKなの?
1.一番下に着火剤を置きます。着火剤は安定して火をつけるために非常に重要です。下から火を広げやすくなります。
その上に台座となる薪を置きます。上に載せる薪が倒れないように、安定した薪を選びましょう。
こちらの着火剤がオススメです。 6〜8分ぐらい燃焼するのでその間に薪に火が付くようにします。
リンク2.細かい薪を組んでいきます。薪が太いと着火剤から上手く火が燃え移らないので、細い薪を焚き付け用に確保しましょう。細い薪を十分に用意することが、焚き付け成功の最も重要なポイントです。
3.着火剤に火を付けます。
着火剤と細い薪の距離が離れ過ぎていると火が燃え移らないので注意です。着火剤の炎が確実に薪に燃え移るようにします。
↓細い薪全体に火が回り、安定して燃え続けている状態になれば成功です。
4.少し太めな薪も入れ、ロストルの上が全体的に熾きの状態になるようにします。
熾きの状態&空気調整薪が赤くなり、炎が落ち着いた「熾き」の状態になりました。ここまでくれば燃焼は安定しています。炎が出ている時よりも、熾き火の時の方が高温になります。
炎が安定してきたら、少しずつ空気調整レバーを絞っていきます。空気を調整し、熾きの状態を保てるようにしましょう。
薪ストーブは200〜300度程度が適温とされています(機種によって異なります)。
温度計が上がり過ぎるとストーブ本体が壊れてしまう場合があるので注意しましょう。
トップダウン方式の焚き付け方法もございます。
上から火をつけるトップダウン方式(上級者向け)
- 下に太い薪を置く
- その上に中くらいの薪
- 一番上に細い薪+着火材
- 上から火をつける
火の消し方
薪ストーブには火を消すボタンは無いですし、どうやって火を消すのか疑問に思いますよね。
次に火の消し方について解説します。
消火方法を解説薪ストーブの火はすぐには消えません。
薪ストーブの火は、薪を燃え尽きさせて自然に消すのが基本です。特別な消火方法はありません。
薪ストーブには絶対に水をかけないでください。急激な温度変化により、本体が破損する危険があります。
火の消し方のポイント薪を追加せず、ドアを閉めた状態で自然に燃え尽きるのを待ちます。
薪の投入を辞めると燃える物が炉内に無くなるので、自然と火が消えていきます。
火が消えても炉内は熱いので注意が必要です。熱いうちは灰を取るのも危ないので灰も放置です。完全に灰の火が消えるまでには非常に時間がかかり、48時間程度は熱が残る場合もあります。
薪ストーブを使っていくうちに、どのくらい薪を入れたらどのくらいで火が消えるのか分かってきます。
薪ストーブの使用後は火が残っている状態でも外出できます。
火が残っている状態ですので、安全には気を付けなければいけません。
火が残っている状態で外出しても大丈夫な条件・専門店が住宅への設置に認めている薪ストーブの機種であること。・専門店が正しい知識で薪ストーブ・煙突を設置している。・定期的に本体のメンテナンス・煙突掃除を行っている。・薪ストーブ周辺の安全確認を行っている。家に設置する薪ストーブの機種は何でも良い訳ではありません。住宅へ設置しても安全な薪ストーブを選びましょう。
そして、間違った方法で設置した薪ストーブは安全ではありません。最悪の場合は事故に繋がります。
定期的なメンテナンスを怠ると、煙道火災を起こしてしまう場合もございます。薪ストーブの使用には定期的なメンテナンスが必要です。
ストーブの火を安全に消すために、正しい設置と定期的なメンテナンスを行いましょう。
急に出かけたい場合急に出かける用事が出来て火を消したい時も、薪ストーブには薪を入れず、空気調整レバーを絞って放置します。
急な外出でも特別な火の消し方はありません。
外出前の確認ポイント・ストーブ周辺に燃え易い物は無いか。・天板に乗せたポットやヤカンの水量は問題ないか→空焚きにならないように。安全に使用する為に
薪ストーブは、正しい使い方と定期的なメンテナンスが欠かせません。安全に使用するためにも、不安がある場合は専門店へ相談しましょう。