冬の星、月など天体に関する季語
冬の星、月など天体に関する季語

冬の星、月など天体に関する季語

「冬の星座」という有名な唱歌がありますが、冬は特別に星がきれいに見えますね。 日が早くから沈み暗くなる夜には、澄んだ夜空に銀色に光りまたたく星々が次々と浮かび上がってきます。

普段は星のあまり見えない都会でも、冬にはオリオン座はじめ明るい星々が点々と見える時期になります。

冬は流星群も活発に見られます。 2001年の大出現で有名になったしし座流星群が11月、三大流星群のふたご座流星群が12月、しぶんぎ座流星群が1月と続きます。

そこで今回は冬の星々や月をあらわす季語を集めてみました。

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  1. 星に関する季語
    1. 冬の星
    2. 冬銀河
    3. 冬星座
    4. 枯木星(かれきぼし)
    5. 冬北斗
    6. オリオン
    7. 寒昴(かんすばる)
    8. 天狼(てんろう)
    9. 冬の太白(たいはく)
  2. 月に関する季語
    1. 冬の月
    2. 冬三日月
  3. さいごに
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星に関する季語

冬の星

三冬 寒気に冴え渡って見える冬の星のこと

冬星、星冴ゆる、冴ゆる星、寒星(かんぼし・かんせい)、凍星(いてぼし)、荒星(あらぼし)
  • 寒星や神の算盤(そろばん)ただひそか 中村草田男
  • 寒星の真只中にいま息す 相馬遷子
  • 母病むと寒星天に集ふなる 山本歩禅
  • 荒星や誰ともあはぬ道をゆく 細谷喨々
冬銀河

三冬 天の川。 冬に見える天の川は比較的光が弱く、白くぼうっとかすんだように見える。

銀河は宇宙に無数にありますが、天の川銀河といえばこの地球のある太陽系を含む、棒渦巻銀河のこと。

銀河の中心はいて座のあたりで、巨大なブラックホールがあるといわれている。

  • 冬銀河ねむりにはやき谷のひと 香取佳津見
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三冬 冬の主な星座はオリオン座、ふたご座、ぎょしゃ座、おおいぬ座、おうし座、こいぬ座、ペルセウス座、うさぎ座など。

枯木星(かれきぼし)

枯れ木の上や、枝の間からすかして見える夜空の星

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三冬 北斗七星のこと。 おおぐま座の七つの恒星で、柄杓(ひしゃく)の形をしている。 柄杓は漢字一文字で「斗」と書くことから、北斗七星と名付けられた。

寒北斗(かんほくと)
  • 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに 山口誓子
  • 生きてあれ冬の北斗の柄の下に 加藤楸邨
  • 磧湯(かはらゆ)に手足いとしむ冬北斗 藤原ひで
オリオン

三冬 冬の最も有名な星座で、中央に三つ星が並んでいるので見つけやすい。 ギリシャ神話のオリオンを題材として名付けられた。

なかでもベテルギウスとリゲルは一等星で、非常に明るく輝いて見える。 ベテルギウスは冬の大三角のひとつで、超新星爆発の観測がされるかもしれないといわれている。

オリオン座は二月上旬ごろの夕方に南中することから、冬の季語とされる。

  • 参宿(しんしゅく)
  • 三つ星(みつぼし)…オリオン座の中央部に並んでいる三個の星。
  • 唐鋤星(からすきぼし)、酒枡星(さかますぼし)…三つ星と小三つ星をあわせた呼び方。
  • 海を出し寒オリオンの滴れり 山口誓子
  • オリオンと店の林檎が帰路の栄(はえ) 中村草田男
  • 帰郷して冬三つ星の粒揃ふ 福永耕二
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三冬 プレアデス星団の和名。 おうし座の散開星団で、青く輝いて見える星々が集まっている。 昴は一月下旬ごろに南中することから、冬の季語になった。

「すばる」の語源は「統ばる(すばる)」という、統一されている、一つにまとめるという意味からきている。

枕草子にも「星はすばる。彦星。夕づゝ。よばひ星、すこしをかし。」と筆頭に書かれた。

冬昴、六連星(むつらぼし)、羽子板星(はごいたぼし)
  • 火は湖のかなたを照らし寒昴 門谷杜人
  • 寒昴一湾に出る川二条 岩岡吐雲
  • 来世では上手に生きよ寒昴 祖父江千代子
天狼(てんろう)

三冬 太陽を除いたら全天で最も明るい恒星、シリウスの中国名。 冬の南天のおおいぬ座の星。

冬の主な0〜1等星は、シリウス(おおいぬ座)-1.46等級、リゲル(オリオン座)0.13等級、プロキオン(こいぬ座)0.37等級、ベテルギウス(オリオン座)0.42等級、アルデバラン(おうし座)0.86等級がある。

天狼星、青星(あおぼし)
  • 天狼のひかりをこぼす夜番の柝(たく) 山口誓子
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月と金星

冬の冴えて見える金星のこと。

月に関する季語

冬の月

三冬 冷えて冴えきった冬の大気の中で、凍りついたように静かに美しく輝いて見える月の様子

月冴ゆる、冴ゆる月、月凍つる(つきいつる)、月氷る、寒月
  • 鳥は浮き魚はしずみて冬の月 才麿
  • この木戸や鎖のさゝれて冬の月 其角
  • 目のひかる夜咄ずきや冬の月 許六
  • 静かなるかしの木はらや冬の月 蕪村
  • 冴きつて檜裂けたり冬の月 暁台
  • 外堀の割るる音あり冬の月 一茶
  • 寒月の光をちらす千鳥かな 成美
  • 寒月を網する如き枯枝かな 高浜虚子
  • 寒月やいよいよ冴えて風の声 永井荷風
  • 降りし汽車また寒月に発ちゆけり 百合山羽公
  • 寒月光あまたの軌条地に漂ひ 横山白虹
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三日月と金星

三冬 寒々と冷えた空に、冴え冴えと鋭く見える三日月

寒三日月
  • 寒三日月目もて一抉りして見捨てつ 篠原梵
  • 煙突と冬三日月と相寄りし 岸風三楼

さいごに

空気が冷たく澄みわたり、星の光がますます輝いて瞬きも美しく見られる夜。 冬の空に星や星座、輝く月を眺めながら、一句作ってみませんか。

冬の星や月の天体に関するこれらの季語を、ぜひ参考になさってください。 夜空を見上げる際には、体が冷えないように防寒対策もお忘れなく…

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