飯嶋洋治のブログ
飯嶋洋治のブログ

飯嶋洋治のブログ

出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」

現代のクルマでは使われなくなってしまいましたが、混合気を作る「気化器」、キャブレターについて解説します。これは霧吹きの原理を応用した装置です。

筒状になったところに空気を流すと、圧力が周りにくらべて低くなります(負圧)。これをベンチュリー効果といいます。エンジンの場合はシリンダー内でピストンが下がるときに空気が流れて負圧のもとを作り出すことができます。

シリンダーまでに空気の通り道(エアインテーク)がありますから、ここに燃料につながったパイプの先を出しておけば、ベンチュリー効果(負圧)で吸い出されて空気とまじり、混合気を作りだすことができるというわけです。そして吸気バルブからシリンダー内に混合気が流れ込ませるキャブレターの基本的な働きです。

出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」

燃料を吸い出す部分の内径寸法をメインボアサイズといい、キャブレターの大きさはこれで決まります。このメインボアサイズに対して燃料を供給するパイプ(メインジェット)の太さを決めておくことで、ほぼ一定の空燃比の混合気を作りだします。

燃料は燃料タンクから吸い上げられて、キャブレターのフロート室に蓄えられます。このフロートはフロート室の燃料が使われて少なくなったときに下がり、燃料パイプからガソリンを注ぎ足す役割をしています。

空気の流れを使うという構造から、アイドリング時には負圧が小さいために燃料を吸い出しにくく、そこから急加速をしたいときにガソリンを多めにして、最大出力空燃比に近づけるため加速ポンプやスローエアブリードなどの装置の工夫がされます。

また冷間時には、燃料が霧化しずらくなるために、意図的に吸気量を絞り、相対的に燃料を多くしてエンジンを始動しやすくする必要があります。この吸気量を絞る機構をチョークといいます。チョークはエンジンが十分に温まった状態になると戻して吸気量を増やす必要があります。そうしないと実質的な排気量が下がってしまうため、エンジン本来の性能を発揮できません。

yoiijima.hatenablog.com

基本的にキャブレターはシンプルで、コストも抑えられるという特徴があります。ただしきめ細やかな制御という面では現代の電子制御燃料噴射装置に劣るのでクルマのエンジンからは姿を消しました。

↓YouTubeチャンネルもやっています。チャンネル登録していただけると嬉しいです。

www.youtube.com

ランキング参加中自動車

ランキング参加中読書

ランキング参加中YouTube

 

きちんと知りたい! 自動車エンジンの基礎知識

  • 作者:飯嶋 洋治
  • 日刊工業新聞社
Amazon

 

きちんと知りたい!続・自動車メカニズムの基礎知識<ステップアップ編>

  • 作者:高橋康夫
  • 日刊工業新聞社
Amazon

 

 

📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎