【バイク】シールチェーンとノンシールチェーンのメリット/デメリットについて
【バイク】シールチェーンとノンシールチェーンのメリット/デメリットについて

【バイク】シールチェーンとノンシールチェーンのメリット/デメリットについて

今回は、バイク用チェーンの大きな2つの分類、シールチェーンとノンシールチェーンについてまとめてみました。

そもそもシールチェーン、ノンシールチェーンとは?というところから始まり、それぞれのメリット/デメリットについて記載していきます。

また、結局どちらががオススメなのか、等の話題も少し載せています。

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  • 1 シールチェーンとノンシールチェーンについて
    • 1.1 シールチェーンとは
    • 1.2 ノンシールチェーンとは
  • 2 シールチェーン/ノンシールチェーンのメリット/デメリット
    • 2.1 シールチェーンのメリット/デメリット
      • 2.1.1 シールチェーンのメリット
        • 2.1.1.1 高寿命
        • 2.1.1.2 メンテナンス頻度が少なくて済む
      • 2.1.2 シールチェーンのデメリット
        • 2.1.2.1 高価
        • 2.1.2.2 フリクションロスが多い
    • 2.2 ノンシールチェーンのメリット/デメリット
      • 2.2.1 ノンシールチェーンのメリット
        • 2.2.1.1 安価
        • 2.2.1.2 フリクションロスが少ない
      • 2.2.2 ノンシールチェーンのデメリット
        • 2.2.2.1 低寿命
        • 2.2.2.2 メンテナンス頻度が多くなる
  • 3 シールチェーンとノンシールチェーンはどちらがオススメなのか
    • 3.1 A. 基本的にはシールチェーンがオススメです
    • 3.2 ノンシールチェーンがオススメなケース
  • 4 その他、よくあるチェーン関連の疑問
    • 4.1 チェーンオイルってどこにさすのが正しいの?
    • 4.2 安価なKMCチェーンが気になる…
    • 4.3 チェーン張り調整の方法が知りたい
      • 4.3.1 レブル250のチェーン張り調整
      • 4.3.2 グラディウス400のチェーン張り調整
    • 4.4 チェーン交換の方法が知りたい
  • 5 おわりに

シールチェーンとノンシールチェーンについて

シールチェーンとは

250ccクラス以上で一般的に採用されるチェーンです。殆どのバイクはシールチェーンを採用しています。

シールチェーンの仕組みは、プレートとプレートの間に潤滑剤(グリス)を閉じ込めておくための筒状のゴムのようなものがチェーンのプレート間に挟まれているというものです。この機構のお陰で潤滑剤(グリス)がシーリング金属間の摩耗を減らし、ノンシールチェーンと比べると高寿命を実現しています。

ノンシールチェーンを経験したことがある方は現代では少なくなってきているかもしれませんが、ノンシールチェーンからシールチェーンのバイクに乗り換えた時、その圧倒的なチェーンの伸びなさ、メンテナンスフリーさに驚愕しました。シールチェーンは素晴らしいです。

シールチェーンの見分け方としては、下記写真のように1つのローラーを挟んでいるプレートと、外側のプレートの間に黒っぽいゴムが入っていれば、シールチェーンです。(手持ちの写真では分かりにくいんですが…)

チェーンのメンテナンスの注油の際には、このシールしている部品に対してチェーンオイルを塗布していく感じにするのが理想ですね。シール(封入)されているだけあって、塗布したチェーンオイルはシールの内部に入っていくことはありません。

「じゃあなんでチェーンオイルをさすの…?」というと、そのシール部品(ゴム)自体を守るためです。ということで、チェーンオイルは適切な箇所にさしましょう!という余談でした。

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250ccクラスかそれ未満で一般的に採用されるチェーンです。以前はスポーツタイプではない250ccクラスのバイクでは一部ノンシールチェーンを採用することもありましたが、現在では125ccクラス以下で採用されることが殆どです。

シールチェーンにあった潤滑剤(グリス)を保持する機構がありません。

下記写真のように、1ローラーを挟んでいるプレートと外側のプレートに隙間は少し開いているがゴムは入っていない場合、ノンシールチェーンです。

シール機構が無いため、若干軽量にして安価ではあるものの、チェーンが伸びやすいという特徴があります。

シールチェーン/ノンシールチェーンのメリット/デメリット

シールチェーンのメリット/デメリット シールチェーンのメリット 高寿命

前述の潤滑剤を封入しておく仕組みがあるため、摩耗が少なくチェーンが伸びにくいです。

個人の体感ですが、ノンシールチェーンだと500kmも走るとチェーンが結構伸びるんですが、シールチェーンだと2000km位気にせず乗っていても大丈夫、位の感覚です。

もちろん、チェーン清掃や注油はしますよ!

メンテナンス頻度が少なくて済む

ノンシールチェーンだと、100kmごとには注油しないとガンガン伸びてしまうんですが、ノンシールはもっとメンテナンス頻度が低くても問題無いです。

GN125時代はノンシールチェーンだったのでメンテナンスがかなり大変だな…と思っていたのですが、VTR250以降はずっとシールチェーンで、その伸びの少なさ、チェーンメンテをサボって良いところなんかにとても惚れました。(適切にメンテナンスはしましょう)

チェーンの張り調整も、ノンシールと比べると伸びにくいため頻度は少なくなります。

シールチェーンのデメリット 高価

ノンシールと比べると高価です。グリス封入のあためのシーリングを挟んだりするため、仕方がないかなと思います。

とはいえ、寿命やメンテナンス頻度のことを考えると実際はそこまで高くないですね。いえ、割安感さえ感じます。

フリクションロスが多い

ノンシールチェーンと比べると、重く、曲げたりした時に抵抗を多く感じます。これらが走行時の抵抗となるんだとか。

ノンシールチェーンのメリット/デメリット

シールチェーンの特徴をほぼ反対にしただけといえばそれまでですが…一応記載します。

ノンシールチェーンのメリット 安価

有名な会社のチェーンでも、1000~2000円程度で入手することができます。すごい!安価!

探せばもっと安価なものもありますが、正直1000円、2000円台ってかなり安いですよね。これ以上安くしてもあまりコスパは良くない(信頼性が段違いなので)と思うので、ノンシールチェーンは有名メーカーのものを使用しておくのが無難かなと思います。

シールチェーンですと、最も安いグレードのものでも6000円以上はしますから、結構差があります。

フリクションロスが少ない

シールチェーンよりも軽く、抵抗が少ないです。

実際レースでは、シールチェーンよりもノンシールが使われるようです。

ノンシールチェーンのデメリット 低寿命

シールチェーンと比べるとかなり寿命が短いです。

チェーンメンテナンスを殆どしない場合は、1000kmも走っていればダルダルのチェーンが出来上がります。

メンテナンス頻度が多くなる

潤滑剤がシールチェーンと比べると早く無くなってしまいますので、高い頻度のチェーン清掃&注油が必要になります。

メンテナンスをしていない場合はもちろん、メンテナンスをしていてもチェーンは結構伸びます…ですので、チェーンの張り調整、チェーン交換の頻度も高くなります。

シールチェーンとノンシールチェーンはどちらがオススメなのか

A. 基本的にはシールチェーンがオススメです

多くのライダーさんには、圧倒的にシールチェーンがオススメです。

前述の通り、シールチェーンの特徴として

  • 高寿命
  • メンテナンス頻度が少なくて済む

となっておりますので、煩わしいチェーンメンテナンスから解放されます。

でも、高価/フリクションロスが多いというデメリットがあるじゃないか!と言われそうですが、

  1. 初期投資は高価に感じるが、ノンシールチェーンだと低寿命なので結局同じ距離走った時にチェーン代とチェーン交換工賃がそこそこかかるので、意外と差は小さくなる
  2. フリクションロスが多いと言われるが、それは「ちゃんとメンテナンスしているノンシールチェーン」に比べての話で、現実はフリクションロスも大差ないのではと思われる

ため、シールチェーンのデメリットは小さく、メリット(高寿命、メンテナンスフリー)が大きいです。

ただし、もともとの車両がノンシールチェーンだった時に、後からシールチェーン化する時は、若干サイズが大きくなりますので、フロントスプロケットのボックス内で接触するものが無いかなど、しっかりと確認が必要です。

ノンシールチェーンがオススメなケース

では、ノンシールチェーンが意味ないじゃないか!と言われそうですが、オススメなケースももちろんあります。

  • ちゃんとこまめにメンテナンスする人
  • ダートを多く走るなど、チェーンに多大な負荷をかけるため交換サイクルが多い人
  • チェーン関連メンテナンスを学びたい人
  • ランニングコストよりも、とにかく初期コストを抑えたい人
  • レース/サーキットをよく走る人

には、ノンシールチェーンがオススメです。

その他、よくあるチェーン関連の疑問

チェーンオイルってどこにさすのが正しいの?

下記の記事にまとめています!ざっくりいうと、「シールチェーンならシール部への注油がメイン、それ以外は錆び止めなどのために塗布」、「ノンシールチェーンなら金属接触部全体的に塗布」という感じです。

【バイク】結局、チェーンメンテでチェーンオイルをさす場所って何処なの…?色々な情報が囁かれていますが、今回ちゃんと回答します。

安価なKMCチェーンが気になる…

下記記事をご覧ください。私は結構KMCチェーンを使用していますが、安価なもののしっかり仕事してくれますのでオススメです!

バイク用のKMCチェーンはそんなに悪くない。簡単にレビューなど

ただし、チェーンのリンク数によってはAmazonなどで国内メーカーのシールチェーンが安価に購入できることも多くなってきましたので、あえてKMCを選ぶ必要もあまりないかもしれません。

チェーン張り調整の方法が知りたい レブル250のチェーン張り調整

【レブル250 メンテナンス】Rebelのチェーンメンテナンスします!【張り調整と清掃/注油】

グラディウス400のチェーン張り調整

【グラディウス400 メンテナンス】チェーン清掃と張り調整をするぞ!!『Gladius400/650』

チェーン交換の方法が知りたい

下記の記事にまとまっています。

VTR250のチェーン交換

【VTR250】チェーン交換しました!

GN125のチェーン交換

【GN125】レストア2日目。チェーン交換とエンジン始動トライ!!

250cc以上のクラスでは、シールチェーンが主に使用されます。

シールチェーンでは、ジョイント部がカシメジョイントになるため、専用の工具が必要となります。(VTR250側の記事に色々書いてあります)

125cc以下のクラスでは、ノンシールチェーンが主に使用されます。

ノンシールチェーンでは、ジョイント部がクリップジョイントになるため、専用工具は(チェーンカッター以外)不要ですので、少しハードルが下がります。

「これからメンテナンスを自分でしていくんや!」という方は、この機会にチェーンカッター & カシメ工具は購入しておいた方が良いですね。

昔はかなり高い印象でしたが、現在では比較的安価なものも発売されていますので、是非一家に一台持っておくことをオススメします!

やはり安定の南海さんがおすすめです!以前は、後述の中華チェーンツールを使用していたのですが、使用から5年程度、チェーン交換4回程度を経て遂に壊れてしまいました… ので、現在は下記のチェーンツールを使っています。中華ツールよりもしっかりしていて、使っていて安心感があります。

南海部品(NANKAI) 3Way H型 チェーンツール 520 525 530(50) 532専用 ガンメタ NT-0015-GM created by Rinker 南海部品(NANKAI)

私は過去、こちらのチェーンカッター&カシメ工具を使用していました。かれこれ4,5年程度使用しました。が、チェーン交換4回程度で遂に寿命を迎えてしまいました…

DAYUAN バイクチェーンカッター モーターサイクルドライブチェーンカッター 420〜630 汎用モデル 自転車 バイク オートバイ整備セット カシメツール created by Rinker DAYUAN

おわりに

今回は、バイクのチェーンの種類である「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」についてまとめました。

サマリとしては、基本的にはシールチェーンが耐久性やメンテナンス頻度の面で手間がかからないのでオススメではあるものの、一部条件ではノンシールチェーンが優れていることもあるので、それはケースバイケースで、という感じでした。

ただ初心者にオススメするのは間違いなくシールチェーンです。(おそらく今の250cc以上のバイクでは皆デフォルトでシールチェーンのはずですので気にしなくてOK)

何れのチェーン方式であっても、チェーンメンテナンスはしっかりしないと本来の性能を生かせないですし、寿命が短くなってしまいますので、メンテナスは適切に行いましょう!

というところで、今回は以上です!

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