秋に危惧される蚊の大量発生 子供と高齢者は高リスク 過去にはデング熱流行も
秋に危惧される蚊の大量発生 子供と高齢者は高リスク 過去にはデング熱流行も

秋に危惧される蚊の大量発生 子供と高齢者は高リスク 過去にはデング熱流行も

秋に危惧される蚊の大量発生 子供と高齢者は高リスク 過去にはデング熱流行も2025/9/20 18:43濵 佳音宮崎 秀太
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反応反応熊本大の米島万有子准教授

猛暑によってなりをひそめていた蚊の活動は、暑さが落ち着くこれからの時期に活発化するとみられる。季節外れの大量発生も危惧されており、刺された際に皮膚の炎症が悪化しやすい子供や高齢者を中心に注意が必要だ。過去には、重症化する危険性があるデング熱などの感染経路にもなっており、専門家らが警戒を促している。

蚊は気温が27度前後で動きを活発化するとされる。気象庁によると、9月下旬には、最高気温26度以上29度以下の日が増える見通しだ。

順天堂大・順天堂かゆみ研究センターの冨永光俊氏によると、蚊に刺された際にかゆみが生じるのは、蚊の唾液に含まれる成分が皮膚の細胞を刺激し、ヒスタミンなどの物質を放出して神経を刺激するためだ。

冨永氏は「水や石鹼で患部を洗浄し、かゆみが生じても、雑菌による感染や炎症を防ぐため、掻きすぎないことが大切。患部を冷やすことでかゆみを抑えることができる」と説明する。

とりわけ、乳幼児は皮膚の反応が強く出やすいため、「自然の多い場所では保護者が注意して見ることが大切」。高齢者は免疫が落ちて皮膚の反応が弱い傾向にあるため、「気づかないうちに何カ所も刺されてしまうことがある」という。

重症化の恐れがあるジカ熱やデング熱といった感染症は蚊を介して感染する。平成26年に国内でもデング熱が流行し、多くの人が公園で感染したと推測された。厚生労働省が注意を促している。

蚊に刺されにくくするための対策としては、長袖の着用や虫よけスプレーの使用が効果的。冨永氏は「刺されて症状が長引いたり、患部に異常が出たりした場合は早めに受診してもらいたい」と呼びかけている。(濵佳音)

「本州で12月にも確認、温暖化の影響」米島万有子・熊本大大学院准教授(地理学)

この夏の蚊の発生数は、昨年と比べて少ない印象を受ける。空梅雨の影響で発生源となる水分が少なく、猛暑によって蚊の吸血意欲が下がったからだろう。一方、これから暑さが落ち着けば、蚊が快適に過ごせる環境となるため、蚊が増えてくると考えられる。

昨年の調査では、地域によっては12月になっても蚊が確認されており、温暖化といった気候変動の影響が表れている。温暖な時期が長くなれば、蚊の活動期間もさらに長期化する。それに伴って、感染症などのリスクも高まることになる。

蚊は乾燥に弱いため、庭の水たまりを掃除したり、定期的に草刈りをしたりすることで、蚊が出にくい環境をつくり、幼虫であるボウフラの発生源を断つことができる。(聞き手 宮崎秀太)

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