ソルトルアーのすすめ!
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エギングで「どの色のエギを使えばいいか分からない…」「隣の人は釣れているのに、自分だけアタリすらない…」と悩んだ経験は誰しもあるはず。実は、エギのカラーは釣果を劇的に左右する非常に重要な要素なんです!

この記事では、時間帯や天候、水の色といった様々な状況変化に対応できる、エギのカラーの選び方を詳しく解説します。カラーの基本から、具体的なローテーション術、人気メーカーのおすすめカラーまで徹底的に掘り下げます。

  • 1. エギのカラーが釣果に与える影響とは
  • 2. エギカラーの基本知識
    • 2-1. アピール系カラーの特徴
    • 2-2. ナチュラル系カラーの特徴
    • 2-3. 夜光系(グロー)カラーの効果
  • 3. 時間帯別エギカラー選択術
    • 3-1. 朝マズメのおすすめエギカラー
    • 3-2. 日中のエギカラー選択
    • 3-3. 夕マズメの効果的なカラー
    • 3-4. 夜間エギングのカラー戦略
  • 4. 天候別エギカラーの使い分け
    • 4-1. 晴天時の最適なエギカラー
    • 4-2. 曇天時のカラー選択
    • 4-3. 雨天時のおすすめカラー
  • 5. 水色に合わせたエギカラー選択
    • 5-1. 澄潮でのカラー選択
    • 5-2. 薄濁りでの効果的なカラー
    • 5-3. 濁潮時のエギカラー戦略
  • 6. 季節別エギカラーの傾向
    • 6-1. 春エギングのカラー選択
    • 6-2. 秋エギングのカラーパターン
    • 6-3. 冬場のエギカラー戦略
  • 7. 実践的なカラーローテーション術
    • 7-1. 基本的なローテーションパターン
    • 7-2. アタリが出ないときのカラーチェンジ
    • 7-3. エギカラーの持参数と組み合わせ
  • 8. 人気エギメーカーのおすすめカラー
    • 8-1. ヤマシタのエギ王定番カラー
    • 8-2. ダイワ エメラルダスシリーズの人気カラー
    • 8-3. シマノ セフィアシリーズの注目カラー
  • 9. まとめ

1. エギのカラーが釣果に与える影響とは

「エギの色なんて、どれも同じじゃないの?」と思っているなら、それは非常にもったいない考えかもしれません。結論から言うと、エギのカラーはアオリイカの釣果に絶大な影響を与えます。 なぜなら、アオリイカは非常に優れた視覚を持っており、色を識別できると考えられているからです。

もちろん、エギの動き(アクション)や沈む速さ(フォールスピード)も釣果を左右する大切な要素です。しかし、同じようにエギを動かしていても、カラーを変えた途端にアタリが連発する、という経験は多くのエギンガーが体験するところ。これは、その日の天候や時間帯、水の濁り具合など、様々な状況によってイカが反応しやすい「当たりカラー」が存在するためなんです。

例えば、イカは獲物(ベイト)をシルエット(影)で捉えることが多いと言われています。太陽光の角度や量によって、海中でのエギの見え方、つまりシルエットの濃淡は大きく変化します。適切なカラーを選ぶということは、その状況で最もイカにアピールできる、あるいは最もベイトらしく見えるシルエットを演出することに繋がるのです。

この記事を読み進めていただければ、「なぜこの状況ではこのカラーが効くのか」という理由が明確に理解できるようになります。カラー選びに確固たる自信を持つことが、釣果アップへの一番の近道。さあ、奥深いエギカラーの世界へ一緒に踏み出していきましょう。

2. エギカラーの基本知識

エギのカラーは無数に存在しますが、大きく分けると「アピール系」「ナチュラル系」「夜光(グロー)系」の3つに分類できます。そして、これらの系統をさらに細分化するのが、エギの布の下に巻かれている「下地テープ」の色です。まずは、それぞれのカラー系統が持つ特徴と、基本的な役割を理解することから始めましょう。

2-1. アピール系カラーの特徴

アピール系カラーは、その名の通り、イカに対してエギの存在を強くアピールするための色です。代表的なのはピンクオレンジチャートグリーンといった、いわゆる「派手」なカラーですね。

これらのカラーは、水中での視認性が高く、遠くにいるイカや活性の高いイカに素早く気づかせることができます。特に、太陽の光が少ない朝夕のマズメ時や、海が濁っている状況で絶大な効果を発揮します。

なぜなら、光量が少ない状況では、イカは餌を探すために、より目立つものを頼りにするからです。ピンクやオレンジは、光が届きにくい水中でも比較的最後まで色が残りやすく、イカの視界に飛び込みやすいのです。

初心者のうちは、まずこのアピール系のカラーから釣りを始めるのがおすすめです。「とりあえずイカにエギを見つけてもらう」という、エギングの第一歩を最も簡単にクリアできるカラー系統と言えるでしょう。

2-2. ナチュラル系カラーの特徴

ナチュラル系カラーは、アオリイカの主食であるベイトフィッシュ(小魚)を模した、自然界に存在する色のことです。具体的には、アジイワシブラウン(茶色)オリーブなどがこれにあたります。

この系統のカラーが最も活躍するのは、太陽が高く昇った日中や、海の水が澄んでいる「澄み潮」の状況です。光量が多く、水中がよく見える状況では、イカはエギをじっくりと観察します。このとき、あまりに派手なアピール系カラーだと、不自然さを見抜かれて警戒心を与えてしまうことがあるのです。

そこで、ベイトフィッシュそっくりのナチュラル系カラーの出番となります。本物の魚のような色合いは、スレたイカや警戒心の強い大型のイカに対して、違和感なく抱かせることができます。「アピール」ではなく「喰わせ」に特化したカラー系統と考えると分かりやすいかもしれませんね。

また、下地テープの色との組み合わせで、その効果はさらに多様化します。例えば、定番の「金アジ」は、アジ(ナチュラル)カラーの下に金テープ(アピール)を組み合わせることで、アピール力と喰わせ能力を両立させた万能カラーとして知られています。

2-3. 夜光系(グロー)カラーの効果

夜光系カラーは、光を蓄えて自ら発光する塗料が施されたエギのことです。一般的には「グローカラー」と呼ばれていますね。このカラーの最大の武器は、光が全く届かない夜間や、深い水深(ディープエリア)でも、エギの存在をイカに知らせることができる点です。

ヘッドライトやUVライトで光を蓄積させることで、暗い海中でぼんやりと光り、イカの好奇心を強く刺激します。特に、常夜灯のない真っ暗な磯場や漁港でのナイトエギングでは、もはや必須と言っても過言ではないほどの効果を発揮します。

さらに、近年注目されているのが「ケイムラ」という特殊な発光カラーです。これは「蛍光紫」の略で、人間の目には見えない「紫外線」に反応して青白く発光する特性を持っています。グローが光を蓄えて発光するのに対し、ケイムラは紫外線が当たっている間だけ発光します。

紫外線は曇りの日や朝夕のマズメ時でも海中に降り注いでいるため、日中のローライトな状況でもアピール力を発揮してくれるのがケイムラの強みです。「グローは夜、ケイムラは昼間の曇り空」と大まかに覚えておくと、使い分けがしやすいでしょう。これらの発光系カラーは、アピール系やナチュラル系とはまた違ったアプローチで、イカのスイッチを入れることができる強力なカードなのです。

3. 時間帯別エギカラー選択術

エギングにおいて、時間帯の把握は釣果を左右する極めて重要な要素です。太陽の角度によって海中に差し込む光の量と質は刻一刻と変化し、それに伴ってイカが反応しやすいエギのカラーも変わっていきます。ここでは、1日を4つの時間帯に分け、それぞれに最適なカラー戦略を解説します。

3-1. 朝マズメのおすすめエギカラー

アングラーにとって最も胸が高鳴る時間帯、それが「朝マズメ」です。夜の闇が薄れ、太陽が昇り始めるこの時間帯は、イカの捕食スイッチが入りやすく、一日のうちで最も釣果が期待できるゴールデンタイムと言えます。

この光量が少ない状況でまず投入したいのが、アピール系のピンクやオレンジです。まだ薄暗い海中でエギの存在をしっかりとイカに知らせることが、最初の1杯への近道となります。特に、シルエットをはっきりと出す効果のある「赤テープ」や、乱反射でアピールする「マーブルテープ(虹テープ)」を下地に使ったものが効果的です。

また、夜間の名残でグロー(夜光)も非常に有効。全身が光るタイプよりも、お腹や側面の一部だけが光る「部分グロー」は、アピールしすぎず、スレたイカにも効果があると言われています。

そして、空が完全に明るくなってきたら、徐々にナチュラル系のカラーへシフトしていくのがセオリーです。朝マズメの短い時合を最大限に活かすためには、状況の変化を読み取り、手際よくカラーチェンジしていくことが重要になります。

3-2. 日中のエギカラー選択

太陽が高く昇り、海中が明るくなる日中は、一般的にアタリが遠のく「タフコンディション」な時間帯とされています。光量が多いことでイカからエギが丸見えになり、警戒心を与えやすくなるからです。

日中のカラー選びの基本は、ズバリ「ナチュラル系」です。アジやイワシといったベイトフィッシュに近いカラーで、イカに違和感を与えずにアプローチすることが鉄則となります。澄み潮であれば、水の色に溶け込むブルー系やオリーブ系も非常に強力です。

下地テープは、太陽光をキラキラと反射させてアピールする「シルバーテープ」や、エギの布カラーを透過させてより自然に見せる「クリアボディ」が有効です。

日中のスレたイカを攻略するもう一つの鍵は、「シルエット」を意識することです。晴天の順光(太陽を背にする)状態では、エギの影が濃く出ます。このとき、あえて膨張色であるピンクやオレンジを投げると、シルエットがぼやけてイカの興味を引くことがあります。セオリーに固執せず、時折アピール系を投入してみる「リアクション」狙いの釣りも、日中の切り札になり得るのです。

3-3. 夕マズメの効果的なカラー

太陽が西に傾き始め、再び海に影が落ち始める「夕マズメ」。朝マズメと並ぶ、もう一つのゴールデンタイムです。基本的なカラー戦略は朝マズメと共通していますが、少しだけ意識したいポイントがあります。

夕マズメの時間帯は、赤色(レッド)が特に有効だとされています。これは、夕焼けの赤い光が海中に差し込むから、という説もありますが、科学的には赤色が海中で最も早く見えなくなる(黒い影になる)色であることが大きな理由です。つまり、赤テープや赤いカラーのエギは、光量が減っていく中で、くっきりとしたシルエットをイカに見せることができるのです。

そのため、夕マズメのローテーションには、金テープ赤テープをベースにしたアピール系カラーを必ず組み込んでおきましょう。特に「金アジ」や「赤テープのブラウンカラー」などは、夕マズメの鉄板カラーとして多くの実績を誇ります。日が完全に沈み、夜の帳が下りるタイミングで、グロー系へとバトンタッチしていくのが理想的な流れです。

3-4. 夜間エギングのカラー戦略

夜のエギング、通称「ナイトエギング」は、日中とは全く異なるアプローチが求められます。視覚情報が極端に制限されるこの時間帯の主役は、なんといっても「グロー(夜光)」と「ケイムラ」です。

まずは、しっかりとUVライトで蓄光させたグローカラーのエギで、広範囲のイカにアピールすることから始めましょう。ただし、一口にグローと言っても、発光の強さや色には様々な種類があります。闇夜でアタリがないときは、より強く光るタイプへ、逆に常夜灯周りや月夜でスレていると感じたら、発光の弱いタイプや部分グローへと変更するなど、ローテーションが重要です。

意外と見落とされがちなのが、月の明るさです。満月に近い明るい夜は、海中もぼんやりと明るくなります。このような状況では、グローが効きにくいばかりか、逆に警戒されることも。そんな時は、あえてグローを外し、赤テープなどのシルエットがはっきり出るカラーや、シルエットがぼやける黒(ブラック)系のカラーが効果的な場合があります。月明かりを味方につけた、シルエットでの釣りを試してみる価値は大いにあります。

4. 天候別エギカラーの使い分け

エギのカラー選びは、時間帯だけでなく天候にも大きく左右されます。晴れ、曇り、雨といった天候の変化は、海に差し込む光の量や質を変え、イカの反応する色も変化させるからです。天候に応じたカラーセレクトをマスターして、どんな状況でも釣果を出す対応力を身につけましょう。

4-1. 晴天時の最適なエギカラー

雲一つない快晴の日は、絶好の釣り日和に感じますが、エギングにおいては少し厄介な状況でもあります。太陽光がサンサンと降り注ぐことで海中の透明度が増し、イカの警戒心も最高レベルに達するからです。

このような晴天時にセオリーとなるのが、やはりナチュラル系カラーです。アジやイワシといったベイトフィッシュ系のカラーや、水色に溶け込むブルー系、海藻の色に近いオリーブ系などが効果を発揮します。派手なアピールは避け、あくまで「自然に」喰わせることを意識しましょう。

下地テープの選択も重要です。強い太陽光を反射してキラキラとアピールする「シルバーテープ」は、遠くのイカに気づかせる効果があります。一方で、スレたイカにはその反射が警戒心を与えることも。そんな時は、エギの布地の色を透過させ、より自然な質感を生み出す「クリアボディ」や、光を柔らかく乱反射させる「マーブルテープ」が有効になります。

4-2. 曇天時のカラー選択

空が雲に覆われた曇天時は、アングラーにとっては大きなチャンスです。太陽光が雲によって遮られ、海中に差し込む光が柔らかくなるため、イカの警戒心が薄れ、活発にエサを探し回る傾向があります。

このようなローライトコンディションでは、アピール系のカラーが真価を発揮します。少しぼんやりとした海中でエギの存在を際立たせるため、ピンクオレンジといった定番のアピールカラーを積極的に投入しましょう。下地は、弱い光でもしっかりとアピールできる「金テープ」が鉄板です

そして、曇天時にもう一つ忘れてはならないのが「ケイムラ」の存在です。前述の通り、ケイムラは紫外線に反応して発光します。紫外線は雲を透過して海中に届くため、曇りの日こそケイムラカラーが最も輝くシチュエーションなのです。人間の目には見えない光で、スレたイカの本能を刺激する。曇天時の切り札として、タックルボックスに必ず忍ばせておきたいカラーです。

4-3. 雨天時のおすすめカラー

雨の日のエギングは、人間にとっては少し憂鬱ですが、魚の活性が上がることも多く、意外な爆釣に恵まれることも少なくありません。雨が水面を叩くことで水中に酸素が供給され、さらにローライトになることでイカの警戒心が和らぐためです。

ただし、雨によって陸から泥水が流れ込み、海が濁ってしまうことも多々あります。このような状況で重要なのは、「いかにイカにエギを見つけてもらうか」ということです。

選択すべきは、濁りの中でも最も目立つ、ソリッド(単色)のオレンジピンクチャートグリーンといった膨張色です。シルエットをはっきりさせたい場合は、赤テープも非常に有効。さらに、濁りが強い場合は、光で存在を知らせるグロー(夜光)も強力な武器になります。雨天・濁りという悪条件下では、とにかく「アピール力」を最優先したカラーセレクトを心がけましょう。

5. 水色に合わせたエギカラー選択

エギのカラーを選ぶ上で、その日の「水色(みずいろ)」、つまり海の透明度を判断することは非常に重要です。同じ場所でも、潮の流れや天候によって水色は日々変化します。水色に合わせたカラーセレクトが、釣果を大きく左右するのです。

5-1. 澄潮でのカラー選択

「澄潮(すみじお)」とは、プランクトンなどが少なく、海底が見えるほど透明度が高い状態のことです。一見、釣れそうな状況に思えますが、実はイカの警戒心が最も高くなるのがこの澄潮です。エギが細部まで見えてしまうため、少しでも不自然な点があるとすぐに見切られてしまいます。

澄潮攻略の鍵は、「いかにエギを水中に溶け込ませるか」です。主役となるのは、やはりナチュラル系カラー。特に、ブルー系グリーン系のカラーは、澄んだ水の色と同化しやすく、イカに警戒心を与えにくい代表格です。定番のアジカラーももちろん有効です。

下地テープは、光を透過させて布本来の色を活かす「クリアボディ」や、弱い光を複雑に反射させる「マーブルテープ」がおすすめ。派手なアピールは禁物です。エギのサイズをワンランク小さくしたり、細身のシルエットのエギを選んだりすることも、澄潮攻略のテクニックの一つですね。

5-2. 薄濁りでの効果的なカラー

「薄濁り(うすにごり)」は、釣り人言葉で「ささ濁り」とも呼ばれ、適度に濁りが入って水中が見えにくい状態を指します。この状況は、イカの警戒心が適度に薄れ、かつ捕食活動も活発になるため、エギングにおいて最も釣りやすいコンディションと言われています。

薄濁りの状況では、アピール系とナチュラル系のどちらにもチャンスがあります。そのため、カラーローテーションでその日の当たりカラーを探っていくのが定石です。

まずは、金テープマーブルテープをベースにした、ほどよいアピール力を持つカラーから試してみるのが良いでしょう。例えば、「金アジ」や「マーブルピンク」といった、アピールとナチュラルの要素を併せ持ったカラーが活躍します。反応がなければ、より強いアピール系のオレンジに変えたり、逆にナチュラル系のオリーブにしたりと、様々な角度から攻めることができます。この状況を楽しめるようになれば、あなたもエギング中級者の仲間入りです。

5-3. 濁潮時のエギカラー戦略

台風の後や大雨の後などに見られる、カフェオレのような色の海。これが「濁潮(にごりじお)」です。視界がほとんど効かないため、イカはエサを見つけるのが非常に困難になります。こんな厳しい状況で頼りになるのは、とにかく目立つカラーです。

濁潮時のカラー戦略はシンプルです。「イカにエギの存在を気づかせる」こと、ただ一点に集中します。

最も効果的なのは、シルエットが膨張して見えるピンクやオレンジのソリッドカラー(ベタ塗り)。そして、光でアピールするグロー(夜光)です。特に、濁りがひどい時は、日中でもグローカラーをしっかりと発光させて使うのがセオリー。視覚だけでなく、エギが水を動かす「波動」でアピールできる、ラトル(音)入りのエギを選択するのも非常に有効な手段となります。濁っているからと諦めず、最強のアピール力を持つエギを信じて投げ続けてみてください。

6. 季節別エギカラーの傾向

アオリイカの生態は季節によって大きく変化します。春には産卵を意識した大型の親イカが、秋にはその年に生まれた好奇心旺盛な新子がターゲットになります。それぞれの季節のイカの特性を理解し、カラーセレクトに活かすことで、より効率的に釣果を伸ばすことができます。

6-1. 春エギングのカラー選択

春は、数キロクラスの大型アオリイカ、通称「親イカ」が狙えるシーズンです。産卵のために浅場にやってくる親イカは、非常に賢く、警戒心が強いのが特徴。一度使ったエギを記憶しているとさえ言われています。

そんな百戦錬磨の親イカを攻略するためには、じっくり見せても違和感のないカラーが基本となります。やはり主軸はナチュラル系。特に、大型のイカが好んで捕食すると言われるアジを模した「金アジ」や「銀アジ」は、春の定番中の定番カラーです。

また、春イカは深場に隣接した藻場に潜んでいることが多いため、深場でもアピールできるカラーも重要になります。シルエットがはっきりと出る赤テープや、低水温時に強いとされるパープル系、そして深場での実績が高いグロー(夜光)も、タックルボックスに欠かせません。派手な動きで誘うよりも、ボトム付近を丁寧に、じっくりと誘う釣りが主体となるため、カラーの信頼性が釣果を大きく左右する季節と言えるでしょう。

6-2. 秋エギングのカラーパターン

秋は、春に生まれたアオリイカの子供(新子)が、手のひらサイズ(通称コロッケサイズ)に成長し、数釣りが楽しめる絶好のシーズンです。秋の新子は好奇心が非常に旺盛で、スレていない個体が多いため、エギに対する反応が素直なのが特徴です。

この時期のカラーセレクトのテーマは「高活性なイカに、いかに効率よくアピールするか」です。主役となるのは、間違いなくアピール系のカラーピンクオレンジといった派手なカラーに、我先にと飛びついてくることも珍しくありません。

また、秋はサイトフィッシング(エギが見える範囲での釣り)も楽しい季節。イカがエギを追ってくる姿が見えるため、アングラー側からの視認性が高いカラーも重宝します。背中がオレンジやピンクに塗られたエギは、追尾してくるイカの様子や、エギの動きを把握しやすいため、非常におすすめです。まずはアピール系で広範囲からイカを寄せ、スレてきたらナチュラル系に切り替える、というローテーションが秋の王道パターンです。

6-3. 冬場のエギカラー戦略

冬は水温が低下し、アオリイカの活性も下がる厳しいシーズンです。イカは水温の安定する深場(ディープエリア)に移動することが多く、エサを活発に追い回すことも少なくなります。

冬のエギングで重要なのは、「低活性のイカの目の前にエギを届け、じっくりとアピールすること」です。狙う水深が深くなるため、光が届きにくい深場でもしっかりと存在を主張できるカラーが必須となります。

そこで活躍するのが、やはりグロー(夜光)です。深場のわずかな光でもアピールできるケイムラも有効な選択肢となります。また、シルエットを強調する赤テープや、低水温時に実績が高いとされるパープル系の下地も、冬の秘密兵器として知られています。ボトム(海底)付近をゆっくりと、丁寧に探るのが冬の基本スタイル。カラーの力で、動きたがらないイカに口を使わせる、テクニカルな釣りが楽しめます。

7. 実践的なカラーローテーション術

これまで解説してきたカラーの基本知識を活かし、釣果を伸ばすための具体的なテクニックが「カラーローテーション」です。同じ場所で同じカラーを投げ続けても、イカはスレてしまいます。状況に合わせて、あるいはイカの反応を見ながら戦略的に色を変えていくことで、釣果は格段にアップします。

7-1. 基本的なローテーションパターン

まずは、どんな状況でも基本となるローテーションの順番を覚えておきましょう。これはあくまで一例ですが、この流れを軸に考えることで、迷いが少なくなります。

  1. パイロットカラー(アピール系): まずはピンクオレンジといったアピール系のカラーで、その日のイカの活性を探ります。高活性なイカがいれば、これだけで釣れることも多いです。

  2. 喰わせカラー(ナチュラル系): アピール系で反応がない、またはアタリはあるのに乗らない場合、イカがスレている可能性があります。ここでアジオリーブといったナチュラル系にチェンジし、じっくりと喰わせにいきます。

  3. シルエット変化(テープ・ボディカラー): ナチュラル系でも反応がなければ、今度は「シルエット」に変化を加えます。赤テープパープルテープでシルエットを強調したり、逆にクリアボディでシルエットをぼかしたりします。上布の色だけでなく、この下地テープのローテーションが中級者へのステップです。

  4. 最終手段(発光系): それでもダメなら、グローやケイムラといった発光系の力を借ります。これまでとは全く違うアプローチで、イカの捕食スイッチを強制的に入れるイメージです。

この「アピール → ナチュラル → シルエット → 発光」という流れを基本に、その日の状況(時間帯、天候、水色)に合わせて、スタートするカラーや省略する手順を調整していくのが理想です。

7-2. アタリが出ないときのカラーチェンジ

「全くアタリがない…」そんな時、あなたはどうしますか? 粘り強く同じエギを投げ続けるのも一つの手ですが、多くの場合、カラーチェンジが状況を打開するきっかけになります。

アタリがない理由は様々ですが、大きく分けて「イカがエギに気づいていない」か「気づいているけど警戒して抱かない」のどちらかです。

前者(気づいていない)が疑われる場合は、よりアピール力の強いカラーへローテーションします。例えば、ナチュラル系を使っていたならピンク系へ。ピンク系を使っていたならグロー系へ、といった具合です。

後者(警戒している)が疑われる場合は、逆のアプローチを試みます。アピール系のカラーを使っていたなら、よりプレーンなナチュラル系へ。エギのサイズを小さくするのも有効です。重要なのは、「それまでとは違う系統の色に変える」ということ。イカに与える印象をガラッと変えることで、見切っていたイカが再び興味を示すことがあるのです。

7-3. エギカラーの持参数と組み合わせ

エギングを始めたばかりだと、「いったい何色のエギを揃えればいいの?」と悩んでしまいますよね。もちろん、たくさん持っているに越したことはありませんが、闇雲に増やしても使いこなせません。

まず、初心者が最低限揃えたい基本の5本は以下の通りです。

  1. ピンク(金テープ or マーブルテープ): 朝夕マズメ用のパイロットカラー。

  2. オレンジ(金テープ or 赤テープ): ピンクで反応がない時や、濁り潮用のセカンドアピールカラー。

  3. アジ(金テープ or マーブルテープ): 日中やスレイカ用の万能ナチュラルカラー。

  4. オリーブ or ブラウン(赤テープ or パープルテープ): 澄潮や藻場、シルエットでアピールしたい時の喰わせカラー。

  5. グロー(夜光): 夜間や深場、濁り潮用の最終兵器。

まずはこの5本を軸に、様々な状況で釣りをしてみてください。そして、「澄み潮用にブルー系が欲しいな」「ケイムラも試してみたいな」といったように、自分の通う釣り場や釣りのスタイルに合わせて、少しずつバリエーションを増やしていくのが、賢いエギの揃え方です。

8. 人気エギメーカーのおすすめカラー

数あるエギメーカーの中でも、特に人気と実績が高いのが「ヤマシタ」「ダイワ」「シマノ」の3社です。各社から、長年の研究と実釣テストを経て生み出された、数々の名作カラーがリリースされています。ここでは、それぞれのメーカーを代表する定番・人気カラーをいくつかご紹介します。

8-1. ヤマシタのエギ王定番カラー

エギング界の王道を行くヤマシタの「エギ王」シリーズ。そのカラーラインナップは、まさにエギングの歴史そのものです。

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  • ムラムラチェリー: 近年のヤマシタを象徴する大人気カラー。ピンク系のボディにケイムラコートが施されており、アピール力と喰わせ能力を高い次元で両立。状況を選ばず使えるパイロットカラーとして絶大な信頼を得ています。

  • オラオラマンゴー: こちらもケイムラ(ネオンブライト)を採用したオレンジ系の人気カラー。「ムラムラチェリー」とのローテーションは、現代エギングの基本戦術の一つです。

  • 金アジ: 説明不要の超定番カラー。ナチュラルなアジカラーと金テープの組み合わせは、あらゆる状況で安定した釣果をもたらしてくれます。迷ったらコレ、という安心感がありますね。

8-2. ダイワ エメラルダスシリーズの人気カラー

斬新な発想と確かな性能で人気のダイワ「エメラルダス」シリーズ。数々の実績を持つ名作カラーが揃っています。

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  • ハッスルナイト: ケイムラ発光とグロー(夜光)のドットを組み合わせた、ナイトエギングの定番カラー。常夜灯周りや月夜など、様々な夜の状況に対応できる強力な武器です。

  • 金アジ / 赤アジ: ダイワのアジカラーも非常に人気が高いです。特にシルエットを強調する赤テープベースの「赤アジ」は、マズメ時や濁り潮で無類の強さを発揮します。

  • マーブル-ピンクグレープ: 柔らかなピンクとマーブルテープの組み合わせ。スレたイカにも警戒心を与えにくい、喰わせのアピールカラーとして人気です。

8-3. シマノ セフィアシリーズの注目カラー

シマノの「セフィア」シリーズは、「フラッシュブースト」や「狂鱗」といった独自のテクノロジーでエギング界に革新をもたらしています。

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  • Aオリーブ(アボカド): シマノのナチュラルカラーを代表する人気色。特に日中のスレたイカに強いと評判で、多くのエキスパートが信頼を寄せるカラーです。

  • Nケイムラアジ: ケイムラ発光するナチュラルなアジカラー。曇天時やマズメ時など、ローライトコンディションでのナチュラルアピールに最適です。

  • フラッシュブースト搭載カラー: エギの内部に反射板を内蔵し、エギが止まっている(フォール中)でもキラキラと光り続けてアピールする画期的な機構。このフラッシュブーストと各カラーの組み合わせは、他のエギにはない独特のアピール力を生み出します。

9. まとめ

今回は、釣果を大きく左右する「エギのカラー」について、その選び方を時間帯、天候、水色、季節といった様々な角度から徹底的に解説してきました。

【エギカラー選びの重要ポイント】

  • 基本は3系統: 「アピール系」「ナチュラル系」「夜光系」の役割を理解する。

  • 状況判断が鍵: 時間帯、天候、水の色を観察し、その状況に最適な系統のカラーを選ぶ。

  • ローテーションが命: 同じカラーに固執せず、「アピール→ナチュラル→シルエット→発光」を基本に、戦略的に色を交換してイカをスレさせない。

  • 下地テープも重要: 上布の色だけでなく、その下にあるテープの色(金、赤、マーブルなど)も釣果を左右する。

エギのカラーセレクトには、確かにセオリーが存在します。しかし、自然が相手の釣りにおいて「絶対」はありません。セオリー通りにやって釣れないこともあれば、常識外れのカラーに大物がヒットすることもあります。

最終的に一番大切なのは、セオリーを理解した上で、「自分の目で状況を判断し、考え、試行錯誤すること」です。それこそがエギングの最大の面白さであり、奥深さなのです!

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