射出成形における射出速度の成形条件
\技能士資格を活かして転職/ PR Mill Crew(ミルクル)転職スカウトサポート。 無料登録して待つだけ! 技能士合格×転職。未来を切り拓くチャンス!- HOME >
- 射出成形の基礎 >
- 成形条件 >
成形条件
射出成形における射出速度の成形条件2024年1月2日 16,532
目次
- 射出速度とは
- 射出速度条件の設定ポイント
- 射出速度の設定 例
- 射出速度条件と成形不良の関係
- 成形条件の作り方
- 射出ユニットの成形条件
- 型締めユニットの成形条件
射出速度とは
射出成形における射出速度とは、金型に充填する速度です。
計量完了位置からVP切り換え位置までの充填速度を射出速度といいます。
保圧時の充填速度の設定もしますが、保圧は圧力でコントロールします。
射出速度設定 特徴 速い 製品が過充填になり、バリやオーバーパックになります。 遅い 充填途中で失速し湯ジワや、ショートします。射出速度条件の設定ポイント
射出工程(充填初期〜90%位まで)は、速度で管理するのが一般的です。
計量完了位置から、射出をスタートし、素早く金型内に充填していきます。
金型内の形状によって、必要な速度は変わります。形状に合わせて多段的に、射出速度を設定していきます。
射出成形で、金型内に溶けた原料を充填するポイントは、流れの先端(フローフロント)を意識することです。
金型が閉じた状態は、製品部は空洞になっています。その空洞に、充填されるフローフロントがどうやって流れていくかをイメージします。
複雑な形状に合わせて、フローフロントの速度を調整します。
成形品の状態を観察しながら、1-5段階の速度変化を付けて最善をつめていきます。
射出速度の設定 例
- ゲート通過は、ゆっくりと充填
- 肉が薄い形状は流れにくい:素早い速度が必要
- ガス逃げの悪い箇所:ゆっくり充填しガスを上手く逃がす
- 流れが悪く湯ジワ不良:速度を上げる
- ボスやリブで流れが分岐してまた合流する箇所の気泡不良:速度を遅くする
ショートショット法という条件出しの方法、射出速度の設定ポイントは記事後半で詳しく解説しています。
ポイント
射出圧力(1次圧)が不足していると、設定した射出速度に到達しません。設定速度に対して実測速度がでているか実測モニターや波形を確認しましょう。
射出速度条件と成形不良の関係射出速度の条件設定に起因する不良を解説していきます。
①シルバー射出速度が速いと、製品表面や、リブやボス周辺にシルバーが発生します。
□対策□
充填時のガス巻き込み、ガス抜けを意識して射出速度を調整しましょう。
事象箇所の射出速度をピンポイントで下げることで改善します。
射出速度を下げることで、流動末端の流れが悪くなるので、ショート、湯ジワに気をつけましょう。
②ウェルドライン射出速度が速いと、袋小路や、ボスの周辺(流動が二手に別れた後の合流地点)において、ウェルドラインが強く出ることがあります。
ガス抜けに対して射出速度が速いことが原因です。
□対策□
ウェルド発生箇所の射出速度を下げることで改善します。
ゆっくり流してガス抜けを良くするイメージです。
または、分岐から合流までに時間がかかっている時は、射出速度を速めて固化する前に合流させることも有効です。
プラ太郎成形品の形状を考慮して、できる限りシンプルな射出速度を設定しよう。成形条件の作り方
【保存版】射出成形 成形条件の作り方 条件出しの基本 特級技能士が徹底解説続きを見る
射出ユニットの成形条件射出ユニットの成形条件は、加熱筒で樹脂を溶かして、金型に高速で充填する設定です。
- 加熱筒温度
- 計量完了位置
- 射出圧力(1次圧)
- 射出速度
- VP切り換え位置
- 保圧(2次圧)
- 保圧時間
- ゲートシール時間
- 冷却時間
- 計量(スクリュー回転)
- 背圧
- サックバック
型締めユニットの成形条件は、金型の開け閉め、EJの前後進する設定です。
- 型締力
- 低圧金型保護
- 型開閉
- エジェクター(エアーエジェクター)
- スライドコア
- ねじ抜き装置