百人一首69番 「あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり」(能因法師)の意味と現代語訳
2024年6月22日 百人一首69番 「あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり」(能因法師)の意味と現代語訳百人一首の69番、能因法師の歌「あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり」の意味・現代語訳と解説です。
目次
- 句の意味・現代語訳
- 句の作者
- 句の語句語法
- 句の季節・部立
- 句の決まり字
- 句の語呂合わせ(覚え方)
- 句の出典
- 句の詠み上げ
- 句の英訳
句の意味・現代語訳
原文あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり 日本語訳嵐が吹き荒らす三室の山の紅葉の葉は、竜田川の一面に散って、川を美しい錦に織りなすのだ。句の作者
能因法師(988〜1051)能因法師(のういんのうし)は、平安中期の僧侶であり、歌人として活躍した人物で中古三十六歌仙の一人でした。俗名は「橘永愷(たちばな の ながやす)」で、藤原長能に和歌を学び、その後出家しました。
句の語句語法
嵐吹く山から吹きつける激しい風。三室(みむろ)の山のもみぢ葉は「み室の山」は、本来は、普通名詞「神のおわす山」の意味で、同名の山が複数あるが、この場合は竜田川の付近にある奈良県生駒郡斑鳩町にあった神奈備山(かむなびやま)のことで、「三諸(みもろ)の山」とも言う。神奈備山は現在でも紅葉の名所として知られる。竜田の川奈良県の川で紅葉の名所。錦なりけり「錦」は、彩色のもみぢ葉を錦に見立てている。「なり」は断定の助動詞「なり」の連用形、「けり」は詠嘆の助動詞「けり」の終止形で、美しさにはじめて気づいた感動を表す。錦は五色の色糸を使って絢爛豪華な模様を描き出した鮮やかな厚地の絹織物。句の季節・部立
季節・部立 秋句の決まり字
決まり字「あらし」 あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり句の語呂合わせ(覚え方)
語呂合わせ 句あらしふく みむろのやまの もみぢばはたつたのかはの にしきなりけり 覚え方嵐たつ嵐の中で立ち向かう男の子句の出典
出典 後拾遺集句の詠み上げ
句の英訳
百人一首の句の英訳です。英訳はClay MacCauley 版を使用しています。
英訳 By the wind-storm's blast, From Mimuro's mountain slopes Maples leaves are torn, And as (rich) brocades, are wrought On (blue) Tatta's (quiet) stream.