練習場のボールは何が違う?コースボールとレンジボールの内部構造と弾道を比較
練習場のボールは何が違う?コースボールとレンジボールの内部構造と弾道を比較

練習場のボールは何が違う?コースボールとレンジボールの内部構造と弾道を比較

練習場で使われているレンジボールと、ゴルフショップで販売されている、コースで使うコースボールの構造や性能は基本的には異なります。レンジボールの種類も様々ですが、コースボールと比較すると、全体的にやわらかく造られています。

そのような違いが出るのは理由があります。プレーのパフォーマンス向上を追求するコースボールに対して、レンジボールは、製造コストを抑えながら、ボールが長持ちし、練習場の施設維持や体へのダメージが減ることが求められるからです。

一般的にはコースボールはレンジボールよりも5~10%程度、飛距離が出ると言われています。また、コースボールの方が、バックスピン量が少なく、打ち出し角が高くなると言われています。

コースボール

2~5層構造

3層構造の3ピースや4層構造の4ピースのボールが多いです。5層構造の5ピースボールもあります。ダース売りの安価な価格帯のものは2層構造の2ピースのものがあります。

2ピースボールは、「カバー」「コア」と言われている層で構成されています。3ピースボールは、「カバー」「ミッド」「コア」で構成されています。4ピースの場合は、コアが一層加わり、2層コアとなります。

ゴルフボールの構造 ボールのコンセプト次第で異なる構造

クラブだけでなく、ボールにおいても様々なテクノロジーが使われるようになりました。昔は、かためのボールはヘッドスピードが速いゴルファー向けとされていましたが、最近では単純にそう言えなくなってきています。

スピン系、ディスタンス系、ドライバーとウェッジで打感のかたさが異なるボール、など、ゴルファーそれぞれが自分に合うコンセプトのモデルを使用できるようになりました。

ブリヂストンのゴルフボール開発の歴史を振り返る

2022年10月25日

レンジボール

基本は2層構造

1ピースボール、2ピースボール、水面に浮くフローティングボールの3種類があります。一般的な練習場で多く使用されているのは2ピースボールです。

練習場の経費を下げる

レンジボールは多層構造にしないことで製造コストを下げることができます。衝撃に強く耐久性に優れ、ボールを繰り返し使う練習場使用球として適したものになっています。

コースボールに比べてやわらかい構造の傾向にあるため、体にかかる負担を抑えやすくなっています。やわらかいということは、練習場を囲っているネットのダメージも抑えられます。補修にかかる手間や経費、突き抜けて屋外にボールが出るリスクを軽減できます。

コースボールとレンジボールの違い

2020年10月16日

コースボールとレンジボールの弾道を比較

コースボールとレンジボール

コースボールとレンジボールは、サイズや重量は同程度です。サイズは約43センチ、重量は約46グラムです。構造の違いによって、弾道にどのような差が生まれるのか、検証してみます。

ゴルフボールの直径は42.67ミリ(1.68インチ)以上、重さは45.93グラム(1.62オンス)以下と、ルールで定められている。ゴルフボールは小さいほど空気抵抗が小さくなり飛距離が出る。また、重いほど慣性力が大きくなり、飛距離が出やすくなる。それらを制限するために設けられているのが、このボールの関するルール。

スカイトラックで弾道測定

弾道測定器SKYTRAK(スカイトラック)で、コースボールとレンジボールのデータを測定してみます。5球打ち、飛距離とバックスピン量と打ち出し角の平均値を算出します。使用クラブは7番アイアンです。

弾道測定器でデータ測定 【コースボール】キャロウェイ クロムソフト

コースボールはツアープロにも使用者が多い、キャロウェイのクロムソフトです。「ノーマル」「X」「X LS」の3種類ありますが、今回測定したのはノーマルです。

キャロウェイ クロムソフト 切断して内部構造を調査 3ピース 詰まっているテクノロジー キャロウェイ クロームソフト   飛距離(Y) バックスピン量(rpm) 打ち出し角(°) 1 148.4 6386 20.2 2 149.9 6110 21.1 3 148.3 6259 21.8 4 150.2 5825 21.3 5 150.1 6110 20.7 平均 149.4 6138 21.0

キャロウェイ ボール クロムソフト2022 ノーマル、X、X LSの違い

2022年4月6日 【レンジボール】スリクソン レンジボール

レンジボールは多くの練習場で使用されている、スリクソンのボールです。

スリクソンのレンジボール 切断して内部構造を調査 2ピース カバーが厚め レンジボール   飛距離(Y) バックスピン量(rpm) 打ち出し角(°) 1 143.0 6267 20.1 2 139.4 6794 20.4 3 146.0 6234 20.3 4 141.3 6838 21.1 5 141.8 6521 21.3 平均 142.3 6531 20.6

飛距離とバックスピン量に差

今回の測定では、コースボールがレンジボールよりも飛距離が7.1ヤード出て、バックスピン量が393rpm減り、打ち出し角が0.4度高い、という結果になりました。比較するレンジボールとコースボールの種類次第では、差の傾向が変わると思われますが、一般的に言われている、飛距離:コースボール>レンジボール、バックスピン量:コースボール<レンジボール、打ち出し角:コースボール>レンジボール、という認識を持っていて問題ないでしょう。

コースボールとレンジボールの差について把握しておくことで、練習場でより正確なフィードバックがしやすくなります。是非、ボールの性能についても頭に入れながら、練習やコースラウンドをしていきましょう。

 コースボールの中にも2ピースのものがあるが、それは同じ2ピースのレンジボールよりも飛距離性能は向上し、3~5ピースのボールと遜色がないものもある。ただ、飛距離性能とスピン性能の両立という部分では、3~5ピースのボールに劣る傾向にある。

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