スキー 滑りをスムーズにするストックワーク
ストックワークというと地味な印象があり、滑りにどのような影響がある分かりにくいものです。 重要性を体感するためにストックをゲレンデの隅に置き、ノーストックで滑ってみてください。 コブの中をノーストックで滑れる人はそう多くはないはずです。 それだけストックは重要なのですが、滑りに悪影響を及ぼすストックワークもよく見かけます。 滑りをスムーズにするストックワークとは、どのように行えばよいのでしょうか。
スポンサーリンク 目次- ストックワーク
- ストックの握り方
- ストックの突き方
- 肩、肘、手首の動かし方
- ストックの長さ
- 振りやすいストック
- よくある失敗例
- ストックを真下に突く
- 腕を前に出してストックを突く
- 肘が下がる
- ストックを支えとしてターンする
- 長いストック
- 練習方法
- まとめ
ストックワーク
ストックの握り方親指と人差し指の2本で軽く握ります。 中指と薬指に力を入れてはいけません。 小指は前に出したストックの先端を引き戻すときに利用します。 剣道の竹刀の握り方です。 この握り方により、素早くスムーズなストックワークを実現します。
ストックの突き方ストックを突いている人はいませんか? ストックは突くものではないの?と思うかもしれませんが、ストックは突くものではありません。 ストックは上下(突く)ではなく、手首を支点として先端を前後(円の弧)に動かすものです。 コブを滑っている写真でかっこよくコブを吸収し、ストックを突いているシーンがあると思います。 しかし、あのシーンはストックを上から突いたものではなく、前に振り上げたストックの先端が、体がフォールライン方向に進んだことにより、体の横に戻ってきて雪面に「着いた」状態です。 その後、ストックを上に引き上げるのではなく、手首の位置が変わらなければ、体が前に進むことによりストックが雪面から離れます。
ストックを自分から上下に動かすと、手首や肘の位置が動いてしまい、また同じ位置に戻すのに時間がかかります。 特にコブを滑ると、この時間のロスが体の遅れの原因になることもあります。
もう一つのストックワークとして、前腕(肘から先)の回内・回外させる方法もあります。 回内・回外とは、手の甲を上に向けたり、下に向けたりする動作です。 この場合も、肩、肘、手首の位置関係は変わりません。
肩、肘、手首の動かし方肩、肘、手首共に、体との位置関係を変えてはいけません。 その状態で、手首のみを動かすことになります。
ストックの長さ個人の好みになりますが、私は整地でカービングをする時に使用するストックよりコブでは5cm短いストックを利用しています。 整地であればストックの先端を体から離れた場所につくことができるので、少しぐらい長くても問題ありませんが、コブでは体の真横につくので長さが重要になってきます。 コブで後傾になりがちの人は、ストックが長すぎることに一因があるかもしれません。 また、私は衝撃でストックの長さが変わらないように、長さ調整ができない昔ながらのストックを使用しています。
振りやすいストック先端に重みがあり、鞭のようにしなるストックものが振りやすいと思います。 シャフトの素材はカーボンファイバー製がアルミ製より良いのではないでしょうか。
最近、SINANOからモーグル専用のストックも発売されました。 大変振りやすいストックでした。 特に、親指、人差し指、小指の三本の指でストックを持つ方にお勧めです。
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よくある失敗例
ゲレンデ、特にコブで見かけるバランスを崩す可能性が高いストックワークをご紹介します。
ストックを真下に突くストックを真下(上から下)に突くと、必ず手首、あるいは手首と肘の位置が下がります。 この動作を行うと、多くの場合肩を前に出す動作が入り、体の半分が前に動いてしまいます。 バランスを崩す可能性が高くなると共に、前に出た方はどこかで後ろに戻す必要があり、無駄な動きが発生します。 また、ストックを強く突くと、特に柔らかい春雪などではストックが雪に埋まり、抜くのに時間がかかっている間に腕が後ろに持っていかれ後傾の原因となります。
腕を前に出してストックを突く後傾の人に、ストックを前に前にという指導をよく聞きます。 これは、上体の前傾を深めてほしい時に言われることで、ひとつの指導方法としてはあると思います。 ただ、後傾の原因は足首の緩み(伸びている)でいる場合がほとんどで、ストックワークでの改善は難しいように思います。 ストック前に出してといわれると、多くの方は足首が緩んだまま、股関節を深く折り曲げ上体を被せ腕を前にだします。 そうすると、コブの吸収が難しくなり、コブからはじき出されてしまいます。 私は、ストックワークの練習よりも、前後のポジションの練習を行った方がよいと思います。
前後のポジションを鍛える練習 はこちら
肘が下がるモーグル選手を見れば分かるように、肘が下がった状態自体に問題があるわけではありません。 しかし、練習をしっかりと行っていない場合、肘が下がっているとだんだんと肘、手首の位置がより下がってきます。 そして、次に肘、手首を上げる動作が必要になります。 モーグルのように直線的に速いスピードで滑る必要が無ければ、整地を滑るときと同じように、肘を横に出した状態でストックワークをしてはどうでしょうか。
ストックを支えとしてターンするストックを支えとしてターンすることは、リカバリーとして必要な技術ですが、通常のコブの滑りでは行わない方が無難です。 ストックを下に押し付けると、反動で上体が伸びあがりストレッチターンになりやすくなります。 また、柔らかい雪だと雪面にストックが刺さり抜けなくなる、あるいは抜くのに時間がかかり腕が後ろにもっていかれることもあります。
注)コブでのストレッチターンが悪い滑りだと言うわけではありません。状況により利用することもあります。
長いストック雑誌の表紙などに、長めのストックを使い、コブの上にストックをしっかりついて手首が肩より上にある写真があります。 ビジュアルとしては大変かっこいいのですが、実際にそのストックワークでコブを滑るのは、大変なことで、板の裏をはっきりと見せる滑りとともに、撮影用のポーズです。 スムーズにコブを滑るためには、適切な長さのストックを選択してください。
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練習方法
私はストックワークに多くの課題があり、コブでストックを突いた後に、上体が遅れることが多々ありました。 ある時、ふと思い立ち、部屋で練習できるように短いストックを買いました。 練習中、腕が下がるとストックが床に当たるので直ぐに分かります。 また、肩から下は静止しているので、ストックワークだけに集中でき肘・手首の動きが良く分かります。 運動神経のあまり良くない私は、ある程度納得が行くストックワークができるようになるまで、2、3回夏を迎えたと思います。 その甲斐あって、ストックワークを指摘されることはほぼ無くなり、普通のコブであればノーストックでも滑ることが出来るようになりました。 (もちろん、ストックがある方が滑りやすいです)
スキー ストックワークの練習 はこちら
まとめ
ストックは肩、肘、手首の位置を固定し、手首だけで振ります。 ストックの先端は上下ではなく、手首を支点に前後(円の弧)に動かします。 自分に合ったストックの長さを探してください。
コブの滑り方のまとめ はこちら 小回りの滑り方のまとめ はこちら