【オートレース】新たなるSGレーサー誕生なるか~SS王座決定戦出場選手紹介〈2〉鈴木宏和
【オートレース】新たなるSGレーサー誕生なるか~SS王座決定戦出場選手紹介〈2〉鈴木宏和

【オートレース】新たなるSGレーサー誕生なるか~SS王座決定戦出場選手紹介〈2〉鈴木宏和

【オートレース】新たなるSGレーサー誕生なるか~SS王座決定戦出場選手紹介〈2〉鈴木宏和 2025年12月23日 7時0分スポーツ報知

◆第40回スーパースター王座決定戦・SG(12月27~31日、川口オートレース場)

 次なる新たなるSGレーサーが誕生するとすれば、誰か―。

 昨年は黒川京介が、今年は佐藤励がビッグタイトルを獲得したが、その流れに続くネクストウィナーを挙げるならば、鈴木宏和だろう。

 2013年に32期生としてデビュー。ルーキー時代は同期たちに遅れたが、聡明な頭脳と研さんで徐々に技量を高め、昨年の飯塚開設記念でG1ウィナーとなった。今や『日本一のスタート達人』として、全国のファンに知れ渡っている。

 スーパースター王座決定戦は、2023年の初出場から3年連続のエントリーとなる。

 「初出場の2年前は、もう大会が始まる前から、マジでいつもとは違うぐらいにガッチガチに準備と用意をしたつもりで挑みましたが、全く結果を出せませんでした。でも、最終日の順位決定戦に勝つことができました。2回目の昨年は、前の教訓を生かして、いつも通りの自分の準備で戦いました。結果は何とか最後の8人に残ることができて(5着)。その両方をやって今年があります」

 初エントリーは、普段の自分を捨て変えて、パンパンに気合を張りまくってアタックした。その経験を踏まえ、昨年の2度目チャレンジを展開した。

 メイチと普段通り。その両方を経験、体感して、3度目の今年がある。

 「でも、おととし、昨年よりもエンジン状態はそこまでよくないんじゃないかと思うんです。いつもよりも跳ねもありますしね。優勝もできていませんし」

 そう本人は言うが、そんな中でも、本人が「いい年だった」という2023年の年間獲得賞金は約4200万円だった。初めてタイトルを得た2024年は5000万円を少し超えた。

 「跳ねがあるし、エンジンはそこまで…」という今年の獲得賞金は現時点で4000万円をクリアしている。年末決戦次第で、自己ベストの収入を得る可能性は高い。逆にそこに鈴木との進化と分母の高さを見ることができる。

 「以前と比べて、良くない状態でもそれなりの結果を出せた今年の要因は、雨じゃないですかね。今年は苦手だった雨を少しずつ克服できたことが大きかったと思います。前は雨が降ると全然だめでしたが、今年はそこをしのげたことが大きいと思うんです」

 「僕は一歩、一歩ですから」と若き時代から、32期の聡明なる戦略家は以前から言い続けてきた。当時からスタートのスキルは突き抜け切っていた。

 でも、さばけない、雨アレルギーに悩まされるなど、突出した才覚と、決定的に足かせとなるウィークポイントを両方抱き抱えていた。それが2024年仕様の鈴木だった。

 でも、今の鈴木はスタートはキレッキレの全国トップ、さばきも不安なし、さらに雨もこなした。

 2025年の鈴木宏和は、ただのスタート巧者なんかじゃない。切って、さばいて、雨も乗って。究極のオールラウンダーが静かに誕生しようとしている。

 というか鈴木さん、頭良すぎます。ボート界に例えるなら、山口剛選手を取材しているような錯覚を感じます。理論派で聡明で、戦略家で、自身の立ち位置、己の長所、弱点をすべて分析、見直して、今がある。ボートの山口さんは超久々のSG制覇を先月のチャレンジカップで制しました。鈴木さんだって、できますって。SG制覇を。それがオートレース界最高峰のスーパースター決定戦で達成したとしても、少なくとも僕は全く驚きません。

(淡路 哲雄)

 ◆スーパースター王座決定戦 オートレースの年間チャンピオンを決める年末のビッグレース。12月31日に川口オートレース場で行われる。その年のSG優勝者と各場の競走成績1位選手、得点上位者計16人により、4日間(27~30日)の「トライアル戦」を戦い、ポイント上位8人が出場する。

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