『こむら返りが起こりやすい人』には“ある共通点”があった…チェックしたい“3つのポイント”とは
『こむら返りが起こりやすい人』には“ある共通点”があった…チェックしたい“3つのポイント”とは- 2025.10.28
夜中や運動中に突然ふくらはぎがつってしまう「こむら返り」は、多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか?痛みと動けなくなる不快感は、思わず顔をしかめるレベルですよね。実は、こむら返りが起こりやすい人にはいくつかの共通点があるとする見解があります。
今回は、その中でも特に注目したい3つのポイントをわかりやすくご紹介します。あなた自身の生活や体調と照らし合わせてチェックしてみましょう。
こむら返りとは何?筋肉の急なけいれんが引き起こす痛みのメカニズム
「こむら返り」とは、ふくらはぎの筋肉が急に硬くなり、強い痛みを伴う痙攣状態を指します。医学的には「筋肉の痙攣」や「筋痙攣」と呼ばれる症状の一種ですが、特にふくらはぎに起こるものを「こむら返り」と呼ぶことが多いです。
この現象は、筋繊維が不随意に収縮することで血流が一時的に途絶え、痛みや不快感が生じます。多くの場合は数秒から数分で自然に治まりますが、状況によっては長引き、歩行など日常生活に支障をきたすこともあります。
こむら返りは、「足がつる」という現象と似ていると感じる人も多いのではないでしょうか。「足がつる」というのは足の筋肉全般、つまりふくらはぎだけでなく足の甲や太もも、足裏などの筋肉がけいれんを起こす状態の総称として使われることが多いです。
このように、「こむら返り」はふくらはぎのつりに限定した言葉で、「足がつる」は足のあらゆる場所の筋肉のけいれんを指す言葉として、区別されることがあるのです。
なぜこむら返りは起こるのか?3つの原因と共通点をチェック
出典:photoAC(※画像はイメージです)1、脱水や電解質バランスの乱れ水分やナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質が不足すると、筋肉の正常な収縮と弛緩がうまくいかず、こむら返りが起こりやすくなります。特に、汗を多くかいたり、水分補給が不足しがちなときには注意が必要です。
2、筋肉の疲労や使い方の偏り長時間の立ち仕事や急な運動、運動不足、また夜間であれば睡眠中の姿勢など、筋肉に過度な負担がかかると、筋肉が疲弊して血流や栄養の供給が滞り、こむら返りの原因になることがあります。日ごろから軽いストレッチやウォーキングを取り入れ、筋肉の柔軟性を保つことが大切です。
3、体の冷えや血行不良体の冷えや血液循環の悪さも、こむら返りを起こしやすくする要因です。冷えによって筋肉が硬くなり、血流が悪化すると、筋肉に酸素や栄養が行き届かなくなります。入浴で体を温めたり、軽いマッサージを行うことで血行を促すことが予防につながります。
たとえば、日中あまり水分をとらずに過ごしたり、冷房の効いた部屋で長時間同じ姿勢を続けたり、運動不足や睡眠不足が続いたりすると、筋肉の働きがアンバランスになりやすくなります。そんな小さな積み重ねが、夜中に足がつる原因のひとつになることもあるのです。特にご高齢の方や妊娠中の方、糖尿病や腎臓の病気をお持ちの方は注意が必要です。
こむら返りが頻繁に起こる場合や、痛みが強くて生活に支障を感じる場合は、単なる一時的な筋肉の問題ではなく、体全体の血流や神経、代謝バランスに関係する病気のサインの可能性も考えられます。そのようなときは我慢せず、整形外科や内科などの医療機関で相談してみることも大切です。必要に応じて、血液検査や循環系のチェックを行い、原因を明らかにすることで安心につながります。
日常のほんの少しの意識が大切
突然の足のつりに悩む方は少なくありませんが、そこには水分や栄養バランスの乱れ、筋肉の疲労、体の冷えといった日常的な要素が密接に関係している可能性があります。まずはこれらのポイントを意識して、ストレッチや入浴、就寝前の水分補給など毎日の過ごし方を少しずつ見直してみましょう。
体の小さなサインを無視しないことが大切です。こむら返りが気になる場合は、無理せず自分の体と向きあう時間を作ってみてはいかがでしょうか。
監修者:まえだ整形外科リウマチクリニック院長 前田 俊恒
医師(医学博士・日本整形外科学会 整形外科専門医・日本リウマチ学会 リウマチ専門医・日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・日本骨粗鬆症学会 認定医)
神戸大学医学部卒業。神戸大学病院(整形外科)入局後、神戸大学大学院医学研究科(整形外科学)修了。米国スタンフォード大学医学部免疫リウマチ科に客員講師として留学、帰国後は神戸大学医学部附属病院整形外科助教を経て、まえだ整形外科リウマチクリニックの院長に就任(https://maedaseikei.jp)。患者さんの健康を守り、より動ける体を取り戻し、毎日健やかに過ごせるようサポートしていく。医学博士。日本整形外科学会 整形外科専門医・指導医・リウマチ医・運動器リハビリテーション医・スポーツ医・脊椎脊髄病医。日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医・登録ソノグラファー・学会評議員・近畿支部評議員。日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・認定臨床医。日本リウマチ財団 登録医。日本骨粗鬆症学会 認定医。日本スポーツ協会 公認スポーツドクター。日本医師会 認定健康スポーツ医。義肢装具等適合判定医師。日本医師会 認定産業医。身体障害者福祉法指定医。難病指定医。