べらぼうに贅沢なレコーディングだった…100万枚のヒット大滝詠一『幸せな結末』が生まれた「紆余曲折の背景」
べらぼうに贅沢なレコーディングだった…100万枚のヒット大滝詠一『幸せな結末』が生まれた「紆余曲折の背景」

べらぼうに贅沢なレコーディングだった…100万枚のヒット大滝詠一『幸せな結末』が生まれた「紆余曲折の背景」

2025.10.27
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べらぼうに贅沢なレコーディングだった…100万枚のヒット大滝詠一『幸せな結末』が生まれた「紆余曲折の背景」

スージー鈴木

音楽評論家、ラジオDJ、小説家

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スージー鈴木の『Now And Then』第16回(前編)

べらぼうに贅沢なレコーディング

この秋、突然盛り上がった曲。大滝詠一『幸せな結末』。発売は1997年の11月12日。今から、ほぼほぼ28年前にリリースされた曲である。

タイトルを聴いてピンと来ない方も、フジテレビ系ドラマ『ラブジェネレーション』の主題歌と言われれば「あー、あの!」となるだろう。さらに、こう添えれば完璧か。「木村拓哉と松たか子の、あのドラマの主題歌。でも『ロングバケーション』と混同しがちだから要注意」。

盛り上がった理由は、NHKで、この曲にまつわる2つの番組が放送されたからだ。9月13日放送の『ETV特集 POP 大滝詠一 幸せな結末』(Eテレ)と、10月12日放送の「ドキュメント20min. 『マスターピース~大滝詠一「幸せな結末」~』」(総合)。

この2番組、内容はリンクしていて、『幸せな結末』の創作過程を記録した37時間に及ぶ未公開音源と、関係者の発言を軸にしたドキュメンタリーである。

ETV特集の番組イメージ/NHK公式サイトよりこの記事の全ての写真を見る(全4枚)大瀧詠一/講談社写真資料室より-AD-

今やマニアも研究者も多い大滝詠一なので、めったなことは言えないのだが、めったなことを言うのを生業としているので、それほどのマニアじゃない立場として臆せず言わせていただければ、とても興味深く見た。発見の多い番組だった。

あらためて驚いたのは、まずは、『幸せな結末』のレコーディングが、人と時間と知恵をふんだんに費やした、べらぼうに贅沢なレコーディングだったこと(デスクトップで完結する、最近の音楽制作の真逆だ)。

そして多くの演奏家を、大滝詠一が、口三味線や擬音、ダジャレなどを多用しながら、やたら楽しげにディレクションしていたということ。さらには『幸せな結末』の完成には、かなりの紆余曲折があったことなどである(メロディやコード進行、歌詞が最終版とはかなり異なる元バージョンが聴けた)。

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