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『探偵!ナイトスクープ』の公式サイトより筆者引用ABCテレビは1月26日、『探偵!ナイトスクープ』の放送内容をめぐるヤングケアラー問題での炎上を受け、公式サイトで「編集・構成上の演出があった」と説明しました。
VTRの最後で霜降り明星・せいやさんがドアを閉めたあと、母親の「米炊いて、7合」という声が聞こえてきます。ところが、あれは演出だったというのです。
さらには依頼内容も「家族8人で家事や育児を協力し合っているがぼくが一番大変。ほかの家族と比べてどうか?」を「ぼくの代わりに長男やってくれませんか?」に改稿していたことも明らかになりました。
ココがポイント改めて番組内容は編集・構成上の演出によるものであると説明し、「番組として深く反省しております」と“謝罪”した。出典:スポニチ Annex 2026/1/26(月)
当該VTRの最後に母親が、「米炊いて、7合」といった発言は、番組の編集・構成上の演出として表現したものです出典:探偵!ナイトスクープ | 朝日放送テレビ
依頼内容の一部(中略)において、依頼原文の主旨をもとに番組側とご家族で内容を確認・相談したうえで、放送用に構成・改稿出典:オリコンニュース(ORICON NEWS) 2026/1/26(月)
テレビの放送やSNSの投稿は断片的な情報に過ぎず、それだけで家庭の実情を判断することはできません出典:篠原修司 2026/1/26(月)
エキスパートの補足・見解
番組公式サイトの声明によると、依頼者である長男も週に3~4回はバスケットを習う時間があるとされており、長男だけが家事や育児をしているというわけではありません。
しかし、番組が構成のためにそれを隠したことも、今回の炎上の一因となっています。
とくに問題視された最後の一言の演出により、「依頼者である長男が、結局また負担を背負わされるのでは」と受け取られ、SNSで両親への誹謗中傷が殺到する事態となりました。結果として、番組側の編集・演出が炎上を招いたと言えます。
前回の記事でも書きましたが、テレビやSNSで見える部分は、全体の一部でしかありません。それだけで全てを判断しようとするのは間違いです。
一番の疑問は、「あのような演出をなぜ最後に入れたのか?」です。
“依頼者である長男が次男から日常に戻る合図として追加した”とのことですが、あのシーンを入れて両親への批判が起きないと考えていたのであれば、制作陣は番組の面白さを優先するあまり、取材対象者を守る責任を忘れていたと言わざるを得ません。
今回の件はBPOによる放送倫理上の調査、さらには番組打ち切りも視野に入るレベルの不祥事だと言えます。