住宅やビル並ぶ市街地が国史跡に? 実は城の重要な「扇の芝」だった:朝日新聞
住宅やビル並ぶ市街地が国史跡に? 実は城の重要な「扇の芝」だった2023年8月4日 13時30分有料記事
榊原織和- 印刷する
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国の史跡・和歌山城の南西に隣接する約3500平方メートルの土地について、複数回にわたる史跡への追加指定がこの秋に完了することになった。住宅やビルが並ぶ区域がなぜ史跡になるのか。実はかつて「扇の芝」と呼ばれ、城の軍事的な役割を持つ空き地だった。和歌山市は今後、土地の買い取りを進め、城のかつての景観の再現をめざす。
扇の芝は、城の敷地の南西角に隣接する三角形のような土地で、城の石垣と南北に走る国道、東西を走る県道に挟まれている。現在は住宅や商業ビル、書店などが建ち、一部は駐車場になっている。
市和歌山城整備企画課によると、扇の芝は徳川頼宣が1621(元和7)年から始めた城の拡張工事で造られたとされる。芝の空き地だったと見られ、門の近くに多くの兵を集めることができる軍事的な役割があったり、天守閣の再建の際に作業場とされたりしたことがあった。同課は「城との一体性が極めて高い空閑地として、紀州徳川家に維持管理されてきた場所」と説明する。
廃藩置県、そして畑や宅地になり
しかしその後、1871(明…
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