限界集落に「世界一美しいコンビニ」、詰めかける観光客…住民「元気が戻った」
限界集落に「世界一美しいコンビニ」、詰めかける観光客…住民「元気が戻った」 2022/01/12 07:24 保存して後で読む スクラップ機能は読者会員限定です(記事を保存) スクラップ機能について 読者会員に登録 読者会員の方はログイン完了しました
徳島県の山深くにある限界集落のコンビニエンスストアに、世界の注目が集まっている。豊かな自然をいかした建物のデザインと、過疎問題の解決を目指す理念が評価され、世界3大デザイン賞の一つで最高賞を受賞。「世界一美しいコンビニ」を見ようと多くの観光客が訪れ、集落ににぎわいが戻っている。
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徳島市から車で約2時間半、標高1000メートル超の山々に囲まれた那賀町 木頭(きとう) 地区に「未来コンビニ」はある。
ガラス張りで開放的な店内。日用品から特産の木頭ゆずを使った商品まで幅広い品が並ぶ(昨年12月、徳島県那賀町で)店内外に立ち並ぶ鮮やかな黄色のY字形の柱は、特産の「木頭ゆず」の幹や枝をイメージ。天井の高さは3・8メートル、幅20メートルの壁一面に大きなガラスが張られ、店内にいながら、降り注ぐ日差しや雨音を感じられる。
店内には市販の食料品や日用品のほか、木頭ゆずで作ったポン酢などの特産品も並ぶ。商品棚は、子どもやお年寄りも手に取りやすいよう通常より低く作られ、併設されたカフェは住民の憩いの場になっている。
週末には駐車場に県外ナンバーの車やバイクが並び、地区に暮らす女性(69)は「木頭に元気が戻った」と目を細める。
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木頭地区は、過疎化が急激に進んでいる。合併前の木頭村だった1965年に4000人を超えていた人口は約1000人に減り、65歳以上の高齢者が人口の58%に上っている。最寄りのスーパーまで車で1時間かかり、週1、2回巡回してくる移動スーパーに頼る高齢者も多かった。
山あいの幹線道路沿いにある「未来コンビニ」(昨年12月、徳島県那賀町で)未来コンビニは、そうした「買い物難民」対策として、地区出身で、電子書籍を手がけるIT企業「メディアドゥ」(東証1部上場、東京)の藤田恭嗣社長(48)が発案。廃校になった学校跡地を町から10年間無償で借り受け、2020年4月にオープンした。
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