ジョコビッチ失格、女性線審に打球直撃で“一発アウト”
ジョコビッチ失格、女性線審に打球直撃で“一発アウト” 2020年9月8日 7時0分スポーツ報知◆全米オープン 第7日 ▽男子シングルス4回戦(6日、ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)
男子シングルス4回戦で第1シードのノバク・ジョコビッチ(33)=セルビア=が失格になった。第1セット第11ゲーム終了後、コート後方に打った球が線審の首元を直撃。4大大会の規則にのっとり“一発アウト”が宣告された。
誰も想像していなかった形で優勝候補筆頭のジョコビッチが大会を去った。5―5の第11ゲームでブレイクを許し、ベンチに戻りながらコート後方へ打ったボールが線審の首元を直撃した。通常はボールパーソンにボールを戻すが、手元が狂ったのか。線審の女性は「うっ」と声を上げうずくまった。驚き、慌てて駆け寄ったジョコビッチだが後悔先に立たず。大会のスーパーバイザー、レフェリー、主審が協議し、「スポーツマンシップにふさわしくない」として失格が宣告された。
試合後は記者会見を拒否し会場を去った。自身のインスタグラムで謝罪し「この状況にとても悲しく、むなしい気分だ。決して意図的ではない。しかし間違った行為だった」と弁明を投稿した。対戦相手のカレノブスタ(スペイン)は「故意にやったとは思えない。自分もショックでつらい」と理解を示した上で、「規則は規則」と受け入れた。
優勝候補大本命は1月の全豪オープンを含め今年26連勝を誇った。6月に主催の慈善大会で新型コロナ感染者を出し自身も感染した。しかしツアー再開後も強さは衰えず、前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープンを制し、今大会も失セット1で勝ち上がり。ただこの日は第10ゲームで3本のセットポイントを生かせず、第11ゲーム途中で転倒し左肩を強打。たまったストレスを発散する方法が誤っていた。
規定により今大会の獲得賞金25万ドル(約2655万円)、ポイントは没収され、今後罰金が科される。コート外では新たな選手会組織の発足を主導。コロナ感染者と濃厚接触した選手がニューヨーク州の判断で出場危機に陥ると、州知事に直接掛け合おうと試みるなど“ご意見番”として動き、批判の声も上がっていた。「選手として、人間として、今回のことを成長の糧にしたい」との言葉は、どこまで実現されるのか。王者にふさわしい言行が求められる。
◆過去のツアーでの失格
▼ジョン・マッケンロー(1990年全豪4回戦)ラケットを叩き付けたり、審判への暴言などを繰り返したため、主審が失格を宣告。マッケンローは失格の協議を行った競技役員にも暴言を吐いた。
▼ダビド・ナルバンディアン(2012年エイゴン選手権)サービスゲームをブレイクされた腹いせに広告看板を蹴ったところ、看板が壊れて破片が線審を直撃。流血騒ぎとなり、その場で失格を言い渡された。
▼デニス・シャポバロフ(17年デ杯カナダ―英国)ゲームを落とし、うっぷんを晴らそうとポケットの中のボールを観客席に目がけて強打。それが主審の左目を直撃し、目を腫らした審判が失格を宣告。6日の全米オープンで初の8強進出を果たしたシャポバロフは「同じ境遇になったからノバク(ジョコビッチ)の感情は分かる」と吐露した。
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