大下容子アナ、24年目「ワイド!スクランブル」で貫く「毎日、新しいことを知る」…日曜以外は体操と体幹トレで体調管理
大下容子アナ、24年目「ワイド!スクランブル」で貫く「毎日、新しいことを知る」…日曜以外は体操と体幹トレで体調管理 2022年6月25日 10時0分スポーツ報知入社30年目を迎えたテレビ朝日の大下容子アナウンサー(52)が情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜・前10時25分)で毎朝、視聴者に安心感を届けている。同番組に携わって24年目。時には週6日で生放送に出演していたことも。2020年には局内では女性で初めて役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに就任した。今や同局の顔とも呼べる存在。日常の大変さや結婚願望までを明かす。
生出演後に行ったインタビュー。疲れも見せず穏やかに笑う。いつもの大下アナだ。「いつも冷静に、淡々としたところは失わないようにしています。毎日、同じような表情、機嫌でいるのが大きな仕事。本来、顔に出やすい性格なので」と心掛けを明かす。
1998年から「ワイド―」に出演。四半世紀近く生放送に出続けている。「バラエティーだと、例えば3時間の特番に7時間収録しないといけない。どこを使われるか分からないから気が抜けない。生放送だと、良くても悪くてもゴールが見えていますから」と前向きに考える。「最近では(カンペの)指示もCMに入る時間だけ。ペース配分は任せてもらっています」と局も大下アナの勘に全幅の信頼を寄せている。
ウクライナ情勢、新型コロナ…。暗いニュースが多い中、気をつけていることがある。「つらい思いをしている方の気持ちを忘れないように」。入社3年目の冬、近所の火事で焼け出された。後に事件を報じた「ワイド―」で、当時MCの水前寺清子(76)が「大下さんも寒いのにかわいそう」と触れ、テレビを見ながら涙が止まらなかった。「一言だけでも、とてもありがたかった」と振り返る。
生放送ならではの大変さもある。入社当初は緊張のあまり、ニュースを読む速度がどんどん上がり、時間が余った。「最後に謎の5秒が生まれました」。ぎこちなく笑うしかなかった。最近では、リモート出演のコメンテーターが居眠りしている最中に話を振ってしまい、肝を冷やした。「同じ空間にいると、反応の大きさで『話をしたい』のが分かる。画面越しだと感じにくくて」と頭をかく。
今年は入社30年目の節目。これまで辞めたくなったこともあった。98年から2018年まではMCのアシスタント。いくら準備しても何も話さずに終わることも。「これならもっと若くてきれいな後輩を出した方がよいのでは…」と悩んだ。先輩の「客観的に見ると、大下さんが大事な役割を担っているのが分かる」との言葉で思いとどまった。
19年4月からは番組タイトルに自身の名前が入った。「いち会社員に、そこまで重圧を背負わせないでください」と上層部に抗議。今も「水前寺さんからずっと続くタイトルに、なぜ私の名前を…」の思いはあるが、同世代や後輩アナからの「励みになります」との言葉が支えになっている。
もともとはアナウンサー志望ではなかった。金融機関、メーカー、航空会社なども受験。テレビ局のアナウンサー選考が一番日程が早かったのが縁になった。「面接対策にアナウンススクールに通ったのがきっかけです」。他局は全部1次試験で不合格だった。
それでも20年6月には女性で初の「エグゼクティブアナウンサー」に就任。役員待遇になった。思わずスマホで「役員待遇」の意味を調べたが「今もよく分かりません。やることはこれまでと変わらないですし」と笑う。立場は変わっても「毎日、新しいことを知るということが、24年目に入った『ワイドスクランブル』の自分にとってのエネルギー源になっています」という精神は持ち続けている。
体調管理には人一倍、気を使う。かつては番組前にジムで毎朝40分走っていた。疲れるようになった最近では、日曜以外は体操と体幹トレーニングを行う。「立ちっぱなしの仕事なので、腰に負担が来ないように。長時間でなくても『ジムに来た』という小さな満足感もあります」と笑う。おかげで、これまで番組を欠席したことはない。ちなみに小学校時代は50メートル走6秒台。先輩とリレーで県大会記録を作った健脚を持つ。
職場では結婚や出産を経て仕事を続けている後輩も多い。自身も結婚願望がないわけではない。「ハッと気がついたらこの年に。そういう行動を一生懸命とってこなかったということは、願望が強くなかったのかな。でも人生100年時代。価値観が変わるようなご縁があるかもしれない。そこは閉ざさずオープンな心です」と可能性は残す。
仕事でも同じ。興味を持ち続ける心は失っていない。「もともと旅行が好きなんです。中東やアフリカ、南米などは行ったことがない」。うらやましいのは「ナスD大冒険TV」で知られる後輩社員の友寄隆英ディレクター(ナスD)。「話した時に『大下さんも行きますか?』と言われて、いいなと思った。でも足手まといになるからダメってなりそう」と過酷なロケは諦める。
休みの土日だけは体内時計をオフにする。「いつも1分半でこれを、3分でこの人に話を、と考えるので、休みは何も気にしない。気づいたら1時間がたっている。そんなことに幸せを感じています」。そして月曜からは、また秒針に追われる日々へと向かっている。(浦本 将樹)
◆大下 容子(おおした・ようこ)1970年5月16日、広島市生まれ。52歳。慶応大学法学部卒業後の93年4月、テレビ朝日入社。同期は角澤照治、坪井直樹両アナ、丸川珠代参院議員。「ステーションEYE」「GET SPORTS」などを経て98年10月から「ワイド!スクランブル」へ。2018年10月からメインMCに。「SmaSTATION!」担当時は週6日、生放送にレギュラー出演していた。趣味は旅行、中高時代はバレーボール部でセッター。ガールズバンドでキーボードを担当したことも。
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