二輪教習の度胸試し 急制動のコツはアクセルオフで進入!
こんにちは、Gon-Kです。
今回は、急制動です。他の教習科目なら、「転んで少しずつ上手になる」ということがありますが、急制動に関しては、できれば転びたくないですよね。ダメージが大きすぎます。すでに転倒を経験してトラウマになった方もいるかもしれません。一見、度胸一発に見える(見えない?)急制動ですが、バイクの挙動を理解していれば、転ばず安全に止まれます。そして、そのためには、落ち着いて制動開始地点に進入することが大切です。落ち着くためのコツは、ズバリ、アクセルオフで進入することです。急制動に力は不要です。小柄でも非力でも、コツさえつかめば止まれます。まっすぐ進むだけなので、卓越したバランス感覚も不要です。さあ、一緒に急制動をクリアしましょう。
目次- 急制動とは?コツはアクセルの使い方
- アクセルオフで進入
- 直前まで加速すると減速しにくい
- 手前でアクセルを戻す
- 加速も大切
- ギアの選択
- ブレーキング
- ブレーキをかける場所
- 目線は遠くへ
- ブレーキ操作について
- フロントブレーキ
- ブレーキのタイミング
- 急制動中の姿勢
- 腕をつっぱらない
- ニーグリップが大切
- 上半身を起こす
- ハンドルをまっすぐ
- クラッチを切るタイミング
- 足をおろすタイミング
- おまけ
急制動とは?コツはアクセルの使い方
急制動ってなんだ
普通自動二輪及び大型自動二輪の急制動では、決められた制動開始地点でブレーキングを開始し、11 m先の停止限界位置までにバイクを停止させます。雨で路面が濡れている場合は、11 mが14 mに伸びます。制動開始地点では、速度が40 km/h出ている必要があります。検定では、転倒したり停止限界位置を超えて停止してしまうと、検定中止になります。
アクセルオフで進入
早速、具体論に入ります。
直前まで加速すると減速しにくいまず、速度です。急制動では、制動開始地点に進入する瞬間に、速度が40 km/h出ている必要があります。
ありがちなのが、制動開始地点まで目一杯加速して40 km/hとし、制動開始地点通過の直後にアクセルを戻してブレーキングに入るという方法です。この方法だと、ブレーキング直前までスピードメーターに注意を払わなくてはいけないので、ブレーキのタイミングが遅れます。必然的に制動距離が伸びてしまいます。
また、制動開始地点に来た時点で速度が40 km/hに達していない場合、それ以上加速する余地がありません。ではどうしましょう・・・・。
手前でアクセルを戻すそれは、制動開始地点に進入するより手前で42〜45 km/hくらいを確保し、制動開始地点より手前でアクセルを戻してしまうことです。冒頭でも触れたけど、ここが一番大事なポイントです。これにより、制動開始地点にはアクセルを戻した状態、つまり惰性で進入でき、かつ、速度はちょうど40 km/hになっています。
この動作のメリットは、アクセルをオフにしているので、制動開始地点で既にエンジンブレーキが効いていることと、制動開始地点で既に40 km/h出ているので、アクセルの操作に神経を使う必要がないことです。よって、ブレーキ操作に全神経を集中させることができます。
アクセルを戻す場所は、制動開始地点よりもバイク2−3台手前が良いと思います。加速が42 km/hなのか、もしくは、45 km/hなのかにより、この場所と制動開始地点までの距離は変わります。
何度も練習して、自分にあったスピードとアクセルを戻すタイミングを見つけてください。一度戻したアクセルはバイクが止まるまで閉じたままにして、ギアもサードのままにします。ローに戻すのはバイク停止後です。
加速も大切加速姿勢をとりながら、ロー→セカンド→サードとテンポよく加速し、なるべく早いタイミングで42〜45 km/hに達します。加速時には、ニーグリップでバイクをホールドしつつ上半身を前傾させると体勢が安定します。
あとは、アクセルを戻すポイントまで、一定の速度を保つと次の動作までの余裕が生まれます。自分の中で「ここにきたらアクセルを戻す」という目印を作ると良いと思います。例えば脇の縁石とか、アスファルトの継ぎ目とか。指導員に聞くと、教えてくれる方もいますよ。アクセルを戻したら、目線を急制動の入り口に定めます。
ギアの選択ちなみに、加速時のギア選択については、ローからセカンドで一気に35 km/hくらいまで加速し、残りはサードで42~45 km/hまで加速すれば良いです。教習所のレイアウトによってはもう一段上のギアまで使うかもしれませんが、最高速度自体は45 km/hくらいで十分です。この時50 km/hとか出してしまうと、制動開始地点を通過する時のバイクの速度が45 km/hくらいになり、止まりきれなくて制動距離が伸びてしまいます。
ブレーキング
さて、いよいよブレーキングです。だいたい制動開始地点にはパイロンが立ってますね。バイクのフロントタイヤがこのパイロンに差し掛かった時点がブレーキング開始の合図です。
ブレーキをかける場所・・・・が、実際にパイロンがフロントタイヤの横に来たことを目視で確認してブレーキングすると、体が反応して実際にブレーキが効き始めるのは、パイロンをかなり過ぎてからになってしまいます。必然的に制動開始地点と停止限界位置の距離は短くなり不利になります。
ですから、フロントタイヤがパイロンの位置にくるよりも『ちょっとだけ早いかな?」と感じるくらいのところでブレーキングを開始すれば、制動開始地点と停止限界位置の間を最大限使えます。
「ちょっとだけ早いかな?」と感じる場所がどこなのかについては、何回も試してると感覚がつかめてきますよ。
目線は遠くへちなみに、パイロンばかり見ていると視線が遅れるので、視界の端に2つのパイロンを見つつ、視線は停止限界位置のライン付近もしくは少し先に定めます。大切なのは、視線を落とさず、前方に定めることです。
ブレーキ操作について
ブレーキングの操作については、フロントブレーキ(前輪ブレーキ)とリアブレーキ(後輪ブレーキ)の両方を使います。ブレーキの強さの割合については、フロント対リアで8:2とか7:3とか言われます。
参考記事
バイク初心者サポートラボ 11 Shares二輪教習 スムーズな停止のコツ3!前後のブレーキは7:3?こんにちは、Gon-Kです。二輪教習で「バイクのブレーキは前と後ろが7:3です」と教わりませんでしたか?ナルホド納得しちゃいますが、よく考えると前輪ブレーキは手を使うし後輪ブレーキは足を使うので、どうやったら力の配分が7:3になるのか謎ですよね。うーん、謎です。でも深く考えなくても大丈夫。「右手を結構強く、右足をちょっと強めに」くらいの感覚で覚えときましょう。「前輪ブレーキと後輪ブレーキは7:3」、バイクのブレーキングでこの表現はよく使います。というか知らない人いないんじゃないかな。一時停止から急制動まで... フロントブレーキフロントブレーキは、結構強く握ってもロックしません。ロックする大きな原因となるのが、ブレーキレバーをいきなりガツンと握ること、そして、力まかせに握りきってしまうことです。文字で表現するのはなかなか難しいのですが、ジワッとかつ素早く握り、「もっと強く握れば、まだ握り込めそう」と感じるところで止めるのがコツです。
オンかオフではいけません。握った時の強度を厳密に測ることはできないので、あくまで感覚的に覚えるしかないのですが・・・・。
リアブレーキ
リアブレーキについても、結構強めに踏み込んでOKです。・・・が、やはり、いきなりガツンと踏むのはよくないです。ソフトにでも素早くスッと踏み込み、ブレーキング終了まで引きずるように踏み続けます。もちろんロックさせないように気をつけてください。
けっこう強く踏んでるんだけれともう少し踏み込めそうと感じるポイントが、ロックさせない強さです。後輪がロックしてもバイクがまっすぐなら転倒することはないので、何度も急制動の練習を繰り返して、ロックする時とそうでない時の感覚を体で覚え込みましょう。
バイクの後方で「ザザッ!」という擦れる音が聞こえていたら、それは、後輪がロックして滑っている音です。
ブレーキのタイミングブレーキングのタイミングですが、リアブレーキをフロントブレーキよりも若干早めにかけましょう。これにより、まずリアサス(後輪のバネバネ)が沈み、続いてフロントサス(前輪のバネバネ)が沈むので、バイクが前後均等に沈み込み、安定して止まれます。
これが、フロントブレーキだけもしくはフロントブレーキを最初にかけると、フロントサスが急激に沈みバイクが前のめりになるので、慣性力と相まって最悪前転します。
また、リアブレーキだけだと止まりきれなかったりロックして滑ったりします。これ、とっても重要です。
急制動中の姿勢
腕をつっぱらない急制動中は、慣性がついているのでライダーの体がバイクより前にもっていかれますよね。これに耐えるために、腕をつっぱってハンドルを押すように体を支えてはいけません。絶対ダメです。
急制動中も腕はリラックスしている必要があります。腕を突っ張ってハンドルを押して体を支えると、前輪に荷重が集中してバイクが不安定になり、最悪、前転します。バイクの前転はダメージ大なので、誰でも避けたいですよね。
ニーグリップが大切ではどうやって体を支えるのかというと、ニーグリップとステップの踏み込みで下半身をバイクに固定し、体幹の筋肉で上半身を支えます。腹筋というか胴に力を入れる感じでしょうか。
ニーグリップ、ステップの踏み込み、体幹で体を支えると、バイクが水平に沈み、前後輪へ荷重が均等にかかるので、安定して止まれます。
これは、バイクの構造上、ステップ荷重すると、バイクにかかる力が前後輪へ分散されるためです。
上半身を起こすもう一つのコツとして、ブレーキングの時に上半身を起こすと、より、ブレーキングの時の慣性を下半身に逃がしやすくなり、慣性にも耐えることができます。上半身にかかった慣性の力を、背骨からお尻を通して下半身に逃がしてあげるイメージです。この点については減速のコツ!でも触れましたので、参考にしてください。
バイク乗るときはいつも前傾姿勢と思ってたら間違いです。加速時は前傾だけど、減速時は逆に上半身を起こします(背中はそらない)。
ハンドルをまっすぐ急制動中に腕をリラックスさせる理由として、もう一つ大切な意味があります。上半身がガチガチになっていると、腕全体でハンドルを押したり引いたりするので、急制動中にハンドルが右か左に切れてしまいます。急制動中のハンドル操作は厳禁です。
ブレーキング中にほんのちょっとでもハンドルが左右どちらかに向くと、確実に飛ばされます。常にハンドルをまっすぐに保つためにも、腕はリラックスさせましょう。体を支えるのはあくまで体幹と下半身です。
それから、すわる位置が左右どちらかにかたよってると、腕に力を入れてしまった時にハンドルを切ってしまう可能性が高くなるので注意です(一本橋のコツ3も参考にしてください)。
クラッチを切るタイミング
あとは、バイクが止まる直前にクラッチを切ればエンストしません。あまり早くクラッチを切ってしまうと、制動中にエンジンブレーキが効かなくなるので、制動距離が伸びてしまいます。どうしてもクラッチを切るタイミングがつかめない場合は、思い切って、クラッチを切らずに停止しましょう。二輪教習の急制動に関しては、停止後のエンストは減点対象にはなりません。急制動のエンストはOKです。いさぎ良くエンストしたほうが、エンジンブレーキが活用できるし、クラッチ操作もシンプルになります。
足をおろすタイミング
最後に、左足をおろすタイミングですが、バイクが止まってから(・・・というか、止まると同時に)出します。早く止まりたい一心でバイクが動いているうちに左足を出すと、左のステップから荷重が抜けてしまい、バイクの左右のバランスが崩れて転倒する可能性があります。
急制動で最も慣性の力がかかっているのは、ブレーキングによりバイクの動きが止められつつある停止直前ですよね。このタイミングで左足を出すと、ニーグリップが解除されてしまうので、バイクをホールドできず体勢も崩れます。足はバイクが止まってから出しましょう(過去記事停止のコツも読んでみてください)。
おまけ
教習所によっては、「急制動が終わったら監視塔?(正式な呼び名はわかりません)を見て、急制動の成否を確認するように。」と言われます。急制動は2回までチャレンジできるので、急制動直後にこの塔から教官がダメ出しをしていたら、もう一回だけチャレンジできます。
検定中は緊張しているので、うっかりこの確認を忘れる可能性があります。すべての教習所でこのシステムが採用されているわけではないようですが、もしあなたの通っている教習所に監視塔があるなら、普段の練習からこの監視塔を見ることを習慣づけときましょう。本番で焦らなくて済みますよ。
ちなみに監視塔をふりかえるときはドヤ顔でOKです。
以上、急制動でした。
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