地下に貯留施設設置へ 浜松市と県が浸水被害対策で協議会
地下に貯留施設設置へ 浜松市と県が浸水被害対策で協議会2015/11/6 07:07- 地方
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9月の台風18号により広範囲で浸水被害を受けた浜松市は、県と市が連携して対策を検討する「市南部(馬込川下流域)総合的治水対策推進協議会」を5日に立ち上げた。初会合では、被害の大きかった可美公園(同市南区増楽町)の地下に雨水貯留施設を設置する計画が示されたほか、県側から、浸水センサーの導入が提案された。来年5月をめどに詳細な対策を決め、各関係機関が実行に移す。
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浜松市では9月、台風18号の影響で馬込川流域を中心に住宅118戸が床上・床下浸水し、支流の高塚川流域では232ヘクタールが水に漬かった。馬込川は3年連続で氾濫危険水位を超え、2年連続で河川の処理能力が限界に達して水があふれる「内水氾濫」を起こしている。
馬込川の整備計画では最終的に、50年に1度の豪雨による被害の防止を想定している。ところが9月の豪雨はこの想定を下回る20年に1度の雨量だったにもかかわらず、甚大な浸水被害が生じた。会合で市側は「現在の馬込川の安全度は3年に1度の豪雨による被害を防ぐ程度であり、9月の豪雨は現在の施設整備の規模を上回っていた」と釈明した。
とりわけ被害の大きかった高塚川では、広域避難地である可美公園も一面水浸しになった。このため市河川課では、同公園の地下に最大1万トンの雨水をためることができる「地下雨水貯留施設」の整備を計画。来年度にも着工し、平成29年度中の完成を見込んでいる。
ただ、河川の水位をチェックするだけでは市街地の実際の浸水状況は把握し切れないため、県西部危機管理局は市街地や住宅地で実際の浸水値を計測することができる浸水センサーの導入を提案。県内では袋井市が活用し、内水氾濫に対応しやすいとされていることから、県の提案を受けて浜松市も導入の検討に入った。
このほか、道路舗装の改良による排水性の強化や排水ポンプ場の機能強化などが対策として提示された。
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