わだち部分のみ温めコスト抑え融雪…国道8号で「ロードヒーティング」試験導入 福井県あわら市で福井河川国道事務所
拡大する積雪時にわだちになる部分に幅2㌢の溝を切り、黒色の熱シートを差し込んでいく作業員ら=12月18日、福井県あわら市熊坂の国道8号
大雪時の車の大規模立ち往生を防ぐ対策として、国土交通省福井河川国道事務所は12月18日、福井県あわら市熊坂の国道8号で路面を温めて融雪する「ロードヒーティング」を試験的に整備した。わだちの部分のみを温めることでコストを抑える工法で、今冬は50メートル区間で効果を検証する。
⇒北陸道と国道8号…福井県で大雪時は滋賀県北部から通行止めに 近畿整備局、中日本高速道路
現場は勾配約3%の上り坂で、2022年12月の積雪時に大型トラックのスタックが発生した。近くに十分な水源がないため散水融雪装置はない。
同事務所は中部縦貫自動車道8カ所と国道8号の敦賀市内2カ所のトンネル出口で、融雪のため路面全体にヒーターを敷設している。わだち部分のみの場合はアスファルト舗装をはがさずに済むため、工事費や工期が削減できるという。同事務所によると、わだち部分のみの導入は県内で初めて。
この日はアスファルトに幅2センチ、深さ6・5センチの溝を50メートルにわたり、大型車の車輪に合わせ1・9メートルの間隔で切った。溝の中に高さ5センチ、幅1・3センチの熱シートを差し込み、充てん剤を流し込んだ。シートは和紙とカーボンを組み合わせた特殊な繊維素材でできており、電気で10~60度まで発熱する。
⇒福井新聞「D刊」12月のおすすめコンテンツはこちら
同事務所の加藤正己副所長は「今冬の検証で効果が認められれば、他の地点でも実施を検討したい」と話した。除雪や通行止めは、周辺の積雪に応じて通常通り行われる。