育てて食べる102
ピーマン類の育苗を狭いベランダで実践。環境変化に超弱いかも。 ナス科春まき野菜育苗についてピーマン類(ピーマン・パプリカ・トウガラシなど)を植え付ける時は苗を買われていますか?それとも育苗されていますか?
暖かくなってから直まきしてもいいのですが、早く収穫したいのなら春に苗の植え付けはかかせません。 寒い時期のピーマン類の育苗は難しいと言うイメージがありますが、やってみると少しずつ大きくなる様子が意外と楽しいものなので私は毎年育苗しています。
うちでは、苗が売られていないもの、または苗の値段が高いものの種をまいて苗を育てています。地元の野菜が売られている直売所などで買って食べた中の種を採っておいて種をまいたりもします。 ピーマン類はじーっとしているので、育っているのか?調子が悪いのか?と最初は疑問に思います。私としてはピーマン類は環境の変化にとても弱いのではないかと思うのですが、温度などを守ればちゃんと育っています。
ここではピーマン類の苗を育てた経験から、思ったことやポイントだと思うことを書いていますので、苗作りの参考になればと思います。 いろんな品種を育てると菜園が楽しくなりますので興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!
Contents
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- 2月下旬、室内で低温発芽
- 発芽してから
- 昼間は暖かい3月
- 4月、まだ油断してはいけない。
- 下葉が取れる現象・弱光・過湿について
- 植え付け
- 育苗温度が足りないとどうなるか
- 下葉が取れる現象(その2)
- 失敗したこと・育苗におけるピーマン類の特徴まとめ
2月下旬、室内で低温発芽
ピーマン類の一般的な種まき時期は植え付け時期の2ヶ月ほど前です。 ピーマン類は夏野菜の中でもより高温でないと育ちません。経験済です( ;∀;)2ヶ月も前だとピーマン類にとってはまだ寒い時期なので、保温しながら育てます。
発芽させるときの温度ですが、ピーマンの発芽適温(25〜30℃)に近づけるほど発芽は早いので、種を体温で温める、苗を湯たんぽで加温するなどの方法があります。しかし室内の温度でも(適温より低くても)待っていたら発芽はします。 私は両方やってみましたが、室温で置いておく方が加温するより楽なので室温で発芽させています。 ピーマン類は発芽に日数がかかるので、発芽するかどうか怪しい種は、早く結果がわからないと困るので加温して適温に近づけます。
晴れの日は窓際の暖かい位置に、雨の日と夜は寒いので窓から離して部屋の奥の方に移動。 ピーマン・トウガラシは1〜2週間後から発芽、パプリカは少し時間がかかり2週間後から発芽。
発芽してから
ここからは日に当てるんですが、温度を守らないと植え付けまでに間に合いません。さらに植え付けて真夏までに大きくしないと収穫できません。 発芽は適温ではなく低温でやってますが、発芽直後に高い温度になるようにして、育つとともにだんだん温度を下げていくイメージで、最終的に外気温になじませて植え付けています。 昼はベランダに出して日に当てます。くもりの日は車の中、雨の日は家の中。晩は室内に取り込む。(というパターンを決めています) 苗の持ち運びには、うちは狭いので↓↓下の絵のように↓↓小さいダンボールを受け皿にして、風が吹いても当たりにくいようにビニールで壁を作って、上を開けた状態で日に当てる。保温するときはビニールを閉じる。という風にしています。 ただし長時間ビニールを閉じると蒸れて土が傷みかけた事があるので注意が必要です。
最初は温度計で温度を測ってください。私は100円ショップで買った水槽用の温度計をポットの土に挿して地温を確認しました。
昼間は暖かい3月
温かい日も出てくるので、晴れの時はベランダの日が当たる位置、くもりの日は車のダッシュボードの上、雨の日は仕方がないので室内。 育苗場所が狭いので温度確保に苦労しています。 天候によりこの時期に、日当たりのよい寒い室外か、日当たりの悪い温かい室内かをどっちかを選ぶとしたら、ピーマン類の場合は日照よりも温度を優先して選んでいます。 気温については、帰ってくるのが遅くなる日が何日もありましたが、帰ってくるまでベランダに出しっぱなしでもすぐに寒さで枯れたりはしませんでした。 しかし少し暖かい日に調子に乗って丸裸で外に出して風に吹かれて弱ったことがあるので、風には弱いと思います。風は注意です。
ちなみに、育苗中にどうしても2週間家を空けなければならない時に、どうしようもなくて水を張ったトレイの中に夏野菜の苗ポットを並べて入れて室内に放置したことがありますが、戻って来て大丈夫だったのはピーマン類だけでした。そういう経験がありピーマン類は日陰、水浸しに強いと思っています。(好きではないはずですが)
↓↓3月中旬 30日後 適温が高いからと言って暑ければいいわけではなく、ナスに比べて猛暑には弱く、暑すぎるとヘタれてくるものがあります。適温範囲が狭く低温も高温もダメというやりにくい印象があります。
4月、まだ油断してはいけない。
あともう少し!少しずつ室内に入れる時間を遅くしたり、大きくなってきた株を1周り大きい苗ポットに植え替えたりします。 4月になると少しずつ湿度が上がってくるので、衣装ケースの中に入れてフタをしたままにしたときに土が傷みかけたことがあります。この時期は寒いからといってフタをした中で育苗すると失敗します。 だからといって水やりを控えて乾燥気味にしたら今度は葉先が丸まってきて明らかに乾燥してるサインが出たり、この頃からちょうど晴れの日は地温30℃を超えたりするので、暖かくなってきたからといって油断するとなにかとグダグダになってきます。注意。
ピーマン類は機嫌が悪くなると長引きます。注意。 苗が小さいほどダメージが大きいです。
下葉が取れる現象・弱光・過湿について
うちではさらに4月に入るとだいたい下葉が落ちてきます。なにか環境が合わなくてストレスが溜まっているからだとは思いますが、ピーマン類が喜ぶ設備などないので仕方ないです。(私の育苗が下手なのですが) これは種まきが遅いほど(暖かいほど)いろんなことがマシな気がします。
これについては、たまたまこういう事があったんです。
育苗しているとどうしても育ち方がバラバラになって育ちが悪い物が出てくるんです。その生育が悪くメインからはずした苗を、日に当てるスペースがないのでまとめて室内に置きっぱなしにした時、それらはあまり育ってませんでしたが下葉に関しては全く落ちず普通に生えていたんです。ひょろっとですが。
このことから、ピーマン類は気温の変化に弱くストレスを感じるのではないか、ずっと25〜30℃ぐらいだったら元気なのではないかと思うようになりました。要するにハウスの中のような状態ですよね。 それからもメインからはずした苗は明るい日陰で普通に生えていたので、弱光でも大丈夫なことも証明できました。同じ様にしたトマト苗は日に当てないと弱って来たので明らかです。ごめんねトマト。狭いねん。 (しかしさすがにこのあと、これらのピーマン類も梅雨に入ると弱ってきました)
このことは、うちと同じように育苗場所が取りにくい方の参考になればと思います。
↓↓葉がビロビロのピーマン類たち。ちょっとウイルスにかかってしまったかもと思った時です。こうなっても植えつけたらなんとかはなります。こういう場合に備えて虫や微生物の種類が多いにぎやかな畑にしておく必要があります。 トマトやナスに比べてピーマン類の育苗は出来が悪く試行錯誤は続きます。
植え付け
夏日が出現する少し手前ぐらいの4月下旬から植え付け開始。うちの畑は風が強いのであんどんはしばらくずっとつけっぱなし。風を遮って根を張らせるため5月中〜下旬ぐらいまでつけておきます。根の強いトマトに比べてピーマン類の根張りは弱いと思います。 無事に根が活着すると今度は真ん中から新しい葉が出てくるはずです。
育苗温度が足りないとどうなるか
最初にも書きましたが、ピーマン類の育苗は高温が必要で、温度が足りないと全く成長せず5月の植え付けに間に合いません。 春の最初は寒さで不安定ですが、5月の「なんか今日暑いよね」っていう日ぐらいからやっと安定してきます。
私は何も知らない初心者の頃に、発芽後にずっと外のベランダでピーマンを育てたことがありました。結局3〜5月に種まきしたものが植え付け時期に数センチの大きさにしかならなかったんです。 それを6月下旬以降に小さいまま畑に植え付けたら、夏の暑さに耐えられずにいつの間にかダメになってしまいました。暑くなるまでに夏越しの準備をする期間(根を育てる期間)が必要なのだと思います。そういう場合はそのままベランダの日陰で育てて秋収穫を狙えば少し収穫できたかもしれません。 夏は8月、冬は1月が一つの山場なので(暖地では越夏できるかどうかは重要なのです) 、その時期を越えられるようにするか、もしくは避けるかを考えてスケジュールをたてるようにしています。
そして、小さくしか育てられなかった場合、冬越しさせて翌年に持ち越しています。暖かくなってから種まきしたものは冬になる前にある程度の大きさになるので、それぐらいの株は越冬させることは可能です。そもそもピーマン類は暑い地域では多年草なので温度さえ合えば翌年も収穫できます。(ただしうちでは越冬できてもなぜか2年目で終わってしまうんですが) しかしちゃんと育てたのに大きくならなかった場合は勢いが弱い子なのかもしれないので越冬できないかもしれません。
これらの経験からピーマン類の育苗の最重要条件はおそらく温度です。 設備がない一般家庭で育苗するときは最初はどこに置こうか迷いますが、温度が確保できる置き場所が決められて慣れれば難しくありません。
下葉が取れる現象(その2)
4月に入ってから下葉が落ちて来ることがあるんですが、そういう場合は根が傷んでいるかもしれないと思ったことがあります。 うちの場合は育ちがゆっくりなピーマンを早く育てようとひと足早く種まきをしてしまったときに顕著にそうなってしまいました。 せっかく上手くいってたのに、てっぺんにひとかたまりしか葉がついていない、それはもうせつない見た目になってしまったんです。 同じポットのサイズでの栽培期間が長かったので根が老化してしまったのかと考えました。 もっと早めに一周り大きなポットに入れ替えなければならなかったかもしれません。(もしくは他の原因で根が傷んでいるか) そのまま植え付けるにも寒すぎるので加温保温設備がない限り早まきは意味がないことがわかりました。トマトは早まきしやすいです。 その後種屋さんに聞いた話ですが、ピーマン類は下葉に栄養や水分の供給が切れると、葉の付け根を切り離すそうです。
その後その苗はどうなったかというと、そのまま植え付けたら、 茎葉が生えてきてゆっくり育ち、遅れて小さめでしたが収穫もできました。 ピーマンの収穫時期は長いので家庭菜園ならこれでも十分です。ただしうちは暖地なのでその場合はやはり越夏できるかどうかが問題になってきます。
失敗したこと・育苗におけるピーマン類の特徴まとめ
育苗について失敗した経験から少し思ったことを書くと、
■少しぐらい日が当たらなくてもある程度は育つ。 ■苗が老化しやすいので適温でさっさと育てる。ギリギリの低い温度でゆっくり作ったらダメ。 ■なかなか育たないからといって、早くて寒い時期から苗を作り始めてはいけないです。トマトとは違います。 ■おそらく風が苦手です。特に苗の時は少しでも当ててはいけない。というくらい思っていいです。4月でも気を緩めてはいけない。 ■少しでも低温にさらしたらご機嫌が悪くなる。と思っていいです。しかもナスとは違って暑すぎてもダメな気がします。適温の範囲は狭い印象があります。ご機嫌が悪くなるとみるみるうちに下葉を落として「えっ?」という姿になります。しばらくしたらそこからまた葉が生えてきますが、全体的な生育は遅れます。 ■晴れの日はいいのですが、湿度が上がると土が傷みます。雨で気温が上がらず湿度が高くなってきたときに衣装ケースの中に入れて保温のためにフタをしたままにしておくと土が傷むので注意。特に小さい苗はダメージが大きいです。 ■ある程度大きくなったら過湿や乾燥については思ったよりも耐える。気にならない程度。(小さいときはダメ) ■種まきが遅いほど気温が上がるので成功率は高いと思いますが、植え付けが遅いとその分収穫時期は遅くなり、真夏に時点で小さいままだと越夏しにくいです。 ■育てにくい時期は土の量を多くするとうまくいきやすいです。見ているとできるだけ雨風が当たらず変化が少ない環境を好んでいるようです。
うちはホームセンターなどで売られていないものや値段が高いものを主に育てているので、メジャーな品種の場合はもっと育てやすいかもしれません。パプリカは苗の値段が高いので自分で作る価値はあると思います。
ただ、ピーマン類は日差しがきつくて風が強いうちの荒い畑では育ちにくいし、そもそも暖地ではベランダで冬も育てられることがわかってしまったので、植え付けを急ぐことはなく、全然遅れても平気なのでホームセンターの苗の売れ残りを安価でゲットしても十分いけると最近は思っています。
↓↓【植え付け〜収穫編】に続きます。
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