【9月後半】名作が勢ぞろい…NHK BSで観られる映画5選。ツウが唸る注目作ばかり…見どころを徹底解説
公開から年月を経てもなお輝きを失わず、多くの観客を魅了する多彩なジャンルの映画がそろうNHKプレミアムシネマ。今回は、心を揺さぶる人間ドラマ、息をのむアクションまで、9月後半に放送される名作映画を5本セレクト。それぞれの作品が放つ見どころを紐解いていく。[1/5ページ](文・阿部早苗) ーーーーーーーーーー
ハリウッドを席巻したスター犬のサクセス・コメディ
『名犬ウォン・トン・トン』(1976)映画『名犬ウォン・トン・トン』【Getty Images】
監督:マイケル・ウィナー キャスト:ブルース・ダーン、マデリーン・カーン
NHK BS 9月16日(火)午後2:00~
【作品内容】スターを夢見る女性エスティ(マデリーン・カーン)は偽のオーディションで危機に陥るが、名犬ウォン・トン・トンに救われる。
脚本家グレイソン(ブルース・ダーン)はその姿にひらめき、犬を新たなスターに仕立て上げようと奔走するが――。
【注目ポイント】1976年に公開された『名犬ウォン・トン・トン』は、サイレント映画の黄金期を背景に、一匹の名犬がハリウッドを席巻していくドタバタ・コメディである。
物語の舞台は1920年代。夢を抱いてハリウッドにやってきた女性エスティが、思わぬトラブルに巻き込まれるところから始まる。
彼女を救ったのは、一匹のジャーマン・シェパード。
偶然の出来事をきっかけに、この犬“ウォン・トン・トン”は映画界にスカウトされ、瞬く間にスター犬として人気を集めていく。
やがてハリウッドを代表する映画人たちが彼に振り回される中、奇想天外なサクセスストーリーが展開していく。
本作の大きな魅力は、1920年代の映画界をパロディ豊かに描いている点にある。
当時のハリウッドスターを思わせるキャラクターが次々と登場し、スター犬に翻弄される人間たちの姿が軽快なテンポで笑いを誘う。
さらに、ビクター・マチュアやドロシー・ラムーアといった往年のスターがカメオ出演しており、映画ファンにとっては宝探しのように楽しめる演出が随所に散りばめられている。
サイレント期の華やかな世界と、犬が巻き起こす予測不能なハプニングが組み合わさり、映画ファンはもちろんコメディ好きにもおすすめできる一作だ。
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