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ばけばけ第61回|怪談「小豆磨(あずきとぎ)橋」とは?あらすじ・場所・史実を解説

ばけばけ第61回|怪談「小豆磨(あずきとぎ)橋」とは?あらすじ・場所・史実を解説

NHK朝ドラ『ばけばけ』第61回では、ときがヘブンに島根の怪談「小豆磨(あずきとぎ)橋」を語るシーンが登場しました。 さらに実際の小豆磨橋へ足を運び、ときが“歌ってはいけない歌”をヘブンに聴かせると、ヘブンは木に激突するというコミカルな場面も描かれます。 本記事では、この怪談の由来・場所・史実・あらすじを詳しく紹介します。

◆ 小豆磨(あずきとぎ)橋とは?場所はどこ?

小豆磨橋は島根県松江市北東部、普門院(ふもんいん)の近くに実在する小さな橋です。 松江の中でも怪談の宝庫とされるエリアの一つで、古くから「女の霊が出る橋」として語り継がれてきました。夜になると、橋のそばで “小豆を洗うような音がする” という噂から、この名が付いたとされています。さらに恐ろしいことに、この橋の周辺では 「とある歌を歌ってはならない」 という禁忌が伝えられてきました。

 

◆ 怪談「小豆磨橋(あずきとぎばし)」のあらすじ

昔、この橋のあたりには、深夜になるとどこからともなく女の幽霊が現れ、川辺で小豆をすすいでいる──そんな噂が広まっていました。 そして、この場所では『杜若(かきつばた)』という謡曲を口ずさんではいけない、という強い戒めがありました。理由はただひとつ。

歌声が橋の“女の霊”の怒りを買い、恐ろしい災いがその身に降りかかるから。 ■ 無敵を自称する侍が禁を破る

ある晩、「この世に怖いものなどない」と豪語する若い侍が、この言い伝えをあざ笑うように橋へ向かいます。 そしてわざわざ声を張り上げ、杜若の節を歌いながら小豆磨橋を渡り切りました。侍は「やはり何も起こらぬ」と勝ち誇り、家路を急ぎます。 ところが自宅の門前に、見知らぬ女が一人、静かに立っていたのです。女は丁寧に頭を下げ、こう告げました。「奥方様のご命令で参りました」そう言って文箱(ふばこ)を差し出し、影のように姿を消しました。

■ 文箱の中に入っていたものは──

侍が胸騒ぎを覚えつつ文箱を開けると、中には血に染まった小さな“首”が。 慌てて家の中へ駆け込むと、座敷には首を失った侍の子どもが横たわっていたのでした。恐怖に震えた侍は、その“歌ってはならない理由”を嫌というほど思い知ることになるのです。

◆ 史実:小豆磨橋の怪談は本当に伝わる話?

この怪談は、松江地方に伝わる民話の一つで、 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が著作の中で触れた「松江怪談群」の系譜に含まれると考えられています。八雲は松江で100以上の怪談・民話を採取しており、 “橋にまつわる怪異” “禁じられた歌” というモチーフは八雲が記録したエピソードにも複数登場します。小豆磨橋の話自体は、地元の口承として昔から存在し、松江観光協会でも「怪談スポット」として紹介されるほど有名です。

◆ 作中描写:ときとヘブンが橋を訪れるシーン

ばけばけ第61回では、ときがヘブンを小豆磨橋へ案内し、禁じられた曲を口ずさむシーンがあります。 ときは得意げに唱えます。「この歌を歌うと、わざわいがおきるんですよ」その直後、ヘブンは木に激突。 恐怖というより「文化の違いが生む笑い」を描いた名場面となりました。

◆ まとめ:小豆磨橋は“松江怪談”の代表格

  • 松江市北東部・普門院近くに実在する橋
  • 女の幽霊が“小豆を磨く音”を立てるという伝承
  • 歌ってはいけない曲は謡曲『杜若』
  • 禁を破った侍が悲劇に遭う怪談が伝わる
  • 小泉八雲の松江怪談の系譜に属すると考えられる
  • 作中ではコミカルな演出で描かれた名シーン

ばけばけ第61回は、松江の怪談文化が色濃く描かれた回。 “恐怖”というより、“文化としての怪談”の魅力を感じられるエピソードでした。

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