甲状腺クリーゼの基礎知識
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こうじょうせんくりーぜ 甲状腺クリーゼ 甲状腺機能亢進症が重症化することで、多臓器不全に至り致死的になることもある状態 4人の医師がチェック 28回の改訂 最終更新: 2017.12.06 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師

甲状腺機能亢進症が重症化し、全身の臓器不全から致死的になることもある状態です。甲状腺機能亢進症(バセドウ病が多い)に、抗甲状腺薬の中断、手術や大きなけが、感染症、ストレスなどがきっかけになります。症状は発熱、頻脈、発汗などの甲状腺機能亢進症状、ぼーっとしている、落ち着かないなどの中枢神経症状、息苦しさや動悸などの心不全症状、嘔吐や下痢などの消化器症状があります。診断は血液検査で甲状腺ホルモンを測定します。他の病気や重症度を調べるために胸部X線や心電図、心臓超音波などの検査を行います。治療は甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬や、症状に応じての治療や、原因となった感染症などの治療を行います。適切に治療を行わないと致死的となるため、甲状腺機能亢進症の方に上記の症状がでた時は、救急科や内分泌内科のある総合病院に受診しましょう。

  • 甲状腺機能亢進症が重症化することで、多臓器不全に至り、致死的になることもある状態
    • 緊急の治療が必要
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病が多い)に強いストレスが加わって発症することが多い
  • 発症に関連する誘因
    • 抗甲状腺薬の不規則な服用や中断
    • 手術、外傷
    • 感染症
    • 暑さ、ストレス など
  • 発熱、頻脈、発汗過多
  • 中枢神経症状
    • 不穏、せん妄、精神異常、傾眠、痙攣、昏睡
  • 心不全症状
    • 息苦しさ
    • 動悸
  • 消化器症状
    • 嘔気、嘔吐
    • 下痢
    • 黄疸
  • 血液検査
    • 血中の甲状腺ホルモンや抗体の値を測定する
  • 甲状腺超音波検査
    • 甲状腺の腫れや血流、しこりの有無を確認する
  • その他の疾患との鑑別や合併症の重症度を確認するために、一般的な検査を一通り行う場合が多い
    • 胸部レントゲン検査
    • 心電図検査
    • 心臓超音波検査
    • CT

甲状腺クリーゼの治療法

  • 甲状腺ホルモンの合成や作用を抑えるため、以下のような薬物療法を行う
    • 抗甲状腺薬(点滴または内服)
    • ヨード製剤
    • ステロイド薬
    • β遮断薬
  • 必要に応じて以下のような対症療法を行う
    • 心不全の治療
    • 不整脈(頻脈や心房細動)の治療
    • 呼吸のサポート
    • せん妄や痙攣の治療
    • 感染症が原因の場合は、その治療を並行して行う
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