YAMAHA C-2
- YAMAHA C-2
¥150,000(1976年頃)
ヤマハオリジナルのスーパーローノイズFETを用いたプリアンプ。 基本的な回路構成はイコライザアンプ、トーンコントロールアンプ、MCカートリッジ用ヘッドアンプというシンプルな構成となっています。プリアンプとしての性能を追求するためアクセサリー回路は必要最小限とし、優れた特性を獲得しています。 イコライザ回路にはヤマハオリジナルのスーパーローノイズペアFETを使用しており、回路構成はカスコードブートストラップカレントミラー差動入力、ダーリントン接続定電流負荷エミッタ接地増幅、ピュアコンプリメンタリーパラレルプッシュプルA級出力段となっています。 初段差動増幅に用いたスーパーローノイズFETはC-2用に新開発したもので、雑音が非常に少なく、電気的特性が揃ったものです。この差動増幅段はカレントミラーカスコードブートストラップ付きの定電流バイアスで動作させ、入力の直流カットコンデンサーを排除してノイズや低域の安定度の悪化を抑え、カスコードブートストラップ回路の採用によって信号源インピーダンスの変化による歪率劣化を防いでいます。 2段目の回路ではダーリントン接続の定電流負荷エミッタ接地によって初段の負荷を軽くし、かつゲインを十分に得ています。 出力段は高域限界周波数(ft≒100MHz)が高く、コンプリメンタリー特性のよく揃ったトランジスタを2組用いたピュアコンプリメンタリーA級パラレルプッシュプル回路となっており、出力インピーダンスを下げ(600Ω)深安定度の向上を図りつつ大きな出力電圧を低歪率で得ています。 イコライザ回路のRIAA素子には高品位のスチロールコンデンサと金属皮膜抵抗を使用しており、偏差±0.2dB以内の高い精度を得ています。 イコライザアンプ回路は2重シールドが施されています。 トーンコントロールのユニットアンプの回路構成はイコライザアンプとほぼ同様で、NF型のトーンコントロール回路となっており、Bass、Trebleとも20ステップ21ポジションの高精度アッテネーターを使用しています。また、0のポジションでは時定数を持つ素子が完全に回路から分離されトーンアンプはフラットバッファアンプとなります。 トーンアンプの前段にはボリュームが挿入されていますが、このボリュームを絞った場合トーンアンプから見た信号源インピーダンスが変化することになります。C-2のトーンアンプではイコライザアンプ同様に初段にカスコードブートストラップ回路を採用することで実使用時にボリュームを絞っても歪率の劣化がありません。また、コンプリメンタリーA級パラレルプッシュプルの出力段によって出力インピーダンスが400Ωと低く、高い電源電圧と相まって定格775mV(0dBm)に対して10V(10kΩ負荷)の最大出力が得られ、600Ωの負荷条件下でも使用することができます。 ヘッドアンプ部にはヤマハオリジナルのスーパーローノイズICを使用しており、SN比70dB以上を実現しています。 サブソニックフィルターを搭載しており、レコードの反りなどによる超低域の不要信号をカットできます。 ボリュームには片チャンネル当たり2連の高精度特殊4連ボリュームを採用しています。このボリュームの2連をトーンアンプの入力側と出力側に入れ、-∞~-20dBまではアンプの出力側、-20dB~0dBまではアンプの入力側で調整しています。この方式によってボリュームを絞りきった場合に残留ノイズは完全に0になります。 リレーによるミューティング回路をPre outだけでなくRec outにも挿入しています。 これにより出力インピーダンスが低く各種関連機器を接続した場合にも特性劣化がありません。 入出力端子やアース端子には切削型の端子を採用しています。