10代で「中年女たちの欲望」に弄ばれた男性の告白…「まるでモノのように扱われました」
2023.04.04中塩 智恵子
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「あれは現実だったんだ」
性暴力はパワーバランスに上下がある関係で起こる。関係性の不均衡を利用する。その中にはわいせつ行為を目的とし、立場が上の者が部下や子供や女性…と親しくなり、やがて関係性をコントロールする『グルーミング』もある。
40代半ばのAさんは男性の被害者だ。過去にグルーミングのようなことをされた。加害者は男性ではなく、複数の女性たち。当時、大学生になったばかりのAさんは、40代後半から50代と親以上の世代の女性たちから巧妙な手口で手なずけられ、数年に渡り性行為を求められた。
大学卒業と同時に関係は切れ、社会人となってから思い出すこともなかった。
「ふりかえると、現実感が伴わない、夢の中のような出来事。自分のことに思えないんですよね」とAさん。しかし、昨年、女性のうちのひとりと偶然会ってしまったことから、「あれは現実だったんだって」と言う――。
それから不眠、夜間の動悸などが出現するようになり、ひとりで抱えることができなくなった。特殊ともいえる経験を話すことに抵抗感は強かったものの、カウンセリングを受けてみることにした。
Photo by iStock -AD-カウンセラーとの相性がよかったのか、現在は心理的に落ちついている。しかし時折、過去の記憶がよみがえり、つらくなるときがある。
「20年前の話で、自分の中でも整理がまだついていないですが、記事にしてもらうことで、私自身の心の棚卸も兼ねさせていただきます」ということで取材に協力していただいた。
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