結節性紅斑の基礎知識
けっせつせいこうはん 結節性紅斑 膝から足首に円形ないし不規則に赤い斑点が大量発生する病気。触ると硬いしこりで押すと痛みがある 4人の医師がチェック 99回の改訂 最終更新: 2022.04.15 (斎木 寛・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師主に膝下にできる赤い盛り上がりを伴う発疹です。痛みを伴うことが多いです。皮膚の下にある組織に炎症が生じた結果、起こります。結節性紅斑が出る原因として、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、がん、感染症、薬剤などがあり、背景にこれらの病気が隠れていないか検索することが重要です。原因がある場合はこれらの治療を行います。皮膚生検といって、皮膚の組織の一部を顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。気になる方は皮膚科、リウマチ内科、膠原病内科を受診してください。
- 皮膚にしこりのある赤い斑点がたくさん発生する病気
- 細菌、ウイルス、真菌などの感染によるアレルギー反応が結節性紅斑の主な原因と考えられている
- その他の原因として以下のことが考えられている
- 薬剤によるもの(抗菌薬、ピルなどの経口避妊薬)
- 内臓の悪性腫瘍:増殖し続ける細胞
- ベーチェット病:全身に炎症が起こる病気
- 結核:結核菌でおこる感染症
- サルコイドーシス:様々な臓器に小さな腫れ物ができる病気
- クローン病:胃や腸などに炎症ができる病気
- 潰瘍性大腸炎:胃や腸などに炎症ができる病気 など
- 20-30歳の女性に多い
- 膝から足首に赤い斑点が多数できる
- 膝下によく見られる
- 円形ないし不規則形
- 直径1-5mm
- 硬いしこりがある
- 押すと痛む、時に何もしなくても痛みがある
- 重症の場合は太ももや腕にまで広がることがある
- 熱、全身のだるさ、関節痛などを併発することもある
- 通常の場合には皮疹は2-4週で消えるが、反復することがある
- 症状の問診と診察から診断される
- 血液検査
- 炎症の程度を調べる
- 皮膚生検
- 病気のあるところの皮膚を一部切り取って顕微鏡で詳しく調べる(病理検査)
- そのほか結節性紅斑をきたす原因疾患が疑われる場合には追加で検査をすることもある
- 薬剤による影響を考えた場合
- 再度問診を詳細に行って、薬の内服状況を確認する
- がんの関与を考えた場合
- CT検査やMRI検査、PET検査を用いて全身を検索する
- 感染による影響を考えた場合
- 血液や痰の培養検査を行う
- 膠原病の関与を考えた場合
- 抗体検査を行う
- 薬剤による影響を考えた場合
結節性紅斑の治療法
- 炎症を抑える薬(NSAIDsやステロイド薬)の使用が一般的
- ヨウ化カリウムの飲み薬にも炎症を抑える効果がある
- 症状の強い場合やなかなか治らない場合は、ステロイドの飲み薬を使う
- 体重によって使用量は増減するが、プレドニゾロン20-40mg/day程度を用いることが多い
- 疑わしい原因があればその対処を行う
- がんがないか精密検査を行う
- 疑わしい薬剤の使用を中止
- 感染症の治療 など
本サービスはこちらの編集プロセスに従って制作されています。できる限り正確な情報となるよう努めていますが、内容の正確性を完全に保証するものではありません。情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。
本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。
本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。