BRYTON S810の2か月使用レポート
BRYTON S810の2か月使用レポート

BRYTON S810の2か月使用レポート

なんせ画面がでかいので、たくさん表示できます(寝ろよ、という話も)

SONY α7S + TAMRON 28-75mm F2.8

前回(だいぶ前になりますが)はBRYTON RIDER S810(以下、S810)の購入までの経緯を紹介しました。

今回は、実際に2ヶ月ほど使ってみての感想を紹介です。

いつもながら長々書いていますが、今のところだいたい好印象です。

機能・仕様の紹介

最初に、S810の大まかな仕様を、今まで使っていたPIONEER SGX-CA600比で紹介。

項目 Bryton S810 SGA-CX600 画面サイズ 3.5インチ 2.2インチ ナビ・GPS 〇 〇 Di2連携 〇 〇 操作方式 物理ボタン(4個)タッチスクリーン併用 物理ボタン(7個) バッテリー持続 50時間 12時間 充電端子 Type-C Micro USB 重量 116g 92g

いろいろ違いはありますが、画面のデカさとバッテリー持続時間が驚きデス。

気に入っているところ

1. 画面がデカイ

とにかくデカイです。

感覚的には、一世を風靡した(?)Rakuten miniと比較するとこんな感じで、横方向に大きくなっています。

Rakuten mini (右)とほぼ同じサイズ。汎用性の無い比較で申し訳ない・・・。

SONY α7S + TAMRON 28-75mm F2.8

現代の大型化したスマホと比べると小さいですが、今まで使ってきた他のサイコンと比べるとぶっちぎりの巨大ぶりで、ボディもさることながら画面がボディのギリギリまで巨大化しています

これによって、多数の情報を1画面に納めることができるし、なにより、各数字のフォントが大きいので老眼でもバッチリ読めます(なんせ、これが主目的ですから)

地図の見やすさもだいぶ向上(左はSGX CA600)

SONY α7S + TAMRON 28-75mm F2.8

いろいろ表示しても、かなり余裕があります

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

2. 尋常じゃない長持ちバッテリー

大昔のシンプルなサイコンはボタン電池(CR2032とか)で駆動していた頃は、1ヶ月くらい電池が持つのが当たり前でした。

しかし、GPSやマップを内蔵したGARMIN Edge 705あたりから、数時間しか電池が持たないのが普通になってきてしまいました(ガラケーからスマホ、デジタル一眼からミラーレスみたいな変化ですかね)

一方、S810のバッテリーは公称で50時間動作という、「桁を間違えたのでは?」というスーパースタミナ。

実際に使ってみても本当に長持ちします。

ダーク表示にすると長持ちするという噂もありますが、そんな小手先の工夫は不要です(^^)

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

富士ヒルだと往復で3時間くらいかかりますが、朝100%スタートして帰ってきても95%とかそんな感じで、日常使いでも「サイコンを充電しておく」という行為自体を忘れてしまうほど長持ちします(本当、昔のガラケーのようです)

ボディがでかいぶんバッテリーも大容量なのかもしれませんが、稼働時の状態をよく見てみると数秒日陰に入るだけでも画面輝度をこまめに制御しているのが分かり、地道な省エネにも余念がないようで、ロングライフに執念(?)を感じます。

3. とにかくやたらと高機能

今までGARMINやPIONEERを多数使ってきましたが、これらのサイコンにあってS810に無い機能は思いつきません。

とにかく、多機能番長です(笑)

画面表示項目は多い(なんせ画面が)し、そのレイアウト数も半端ないです。

棒グラフや円グラフも出せたりします

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

表示できる(計測できる)項目も非常に多く、「あれ?この機能無いな」というモノは今のところ全くありません。

まぁ、たいていの機能はあります

ただ、多機能ではあるけど、それぞれの機能はイマイチ詰めが甘い感じもしないでもないです。

例えば目玉機能の一つ(?)である「クライムプロ2」は、坂が近づくと自動的に「ひとりヒルクライム大会」みたいなものが始まるのですが、坂の自動判定が微妙でもう使ってないです。

前方に坂が近づくと、専用モードに入る(こともある)

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

4. クイックなんとか画面

今まで使ってきたサイコンたちは、スマホとは違う分野で育ってきていて、独自のインターフェースを備えていました。

おそらく令和のサイコンは、どれもスマホを意識したインターフェースとなっていると思いますが、S810もかなりスマホライクな操作性になっています。

その一つが、クイック情報画面。

スマホで画面外からスワイプすると出てくる通知・コントロール画面、まさにあれです。

メインの画面をタップすると、いつでもこの通知画面が出てきます

SONY α7S + TAMRON 28-75mm F2.8

  

画面のどこでもいいので軽くタップするとポップアップして出てきて、10秒くらいで自動的に消えてくれるので、ちょっとした情報を確認するには非常に便利です。

このポップアップ自体もカスタマイズできるので、自分は、Di2の残バッテリーや目的地までの時間、あと、後方レーダー(Bryton GARDIA 310)の操作に使っています。

5. GARMINマウントに変身できる(^^)

BrytonのサイコンマウントはGARMINにそっくりですが微妙に違っていて、無理に装着すると「羽」の部分が損傷することがあるようです(と、同社HPにも警告が書かれています)

「だったらGARMINと同一にしろよ!」と思いますが、いろいろとオトナの事情があるのでしょう。

ただ、そういうニーズ(=GARMINにしろよ)が強いのか、S810のマウント部は小さなネジで外すことができ、別途、BRYTONが販売しているGARMIN互換マウントに変更することができます。

なんと、マウント部をねじで外せるのです

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

「だったら、ますますGARMINマウントにしろよ」と言いたくもなりますが、複雑なオトナの事情があるのでしょう。

こちらのオプションパーツは2000円もするので、もちろん、3Dプリンタで5円で作ってみましたが、家中の色んな自転車がGARMINマウントなのでいつでも装着できて、とても便利です。

ありがとう、BRYTON!(純正パーツ買ってないけど)

さっそく、GARMIN用マウントを自作してみました(^^)

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

 

イマイチな点

散々褒めまくった後には、イマイチな点も紹介。

もともと、多機能番長のS810には突っ込みどころが多いだろうなぁ、と思っていたのでほぼ予想の範囲内です。そんなに一気に細かいところまでコーディング&デバッグできないよね(笑)

1. 画面の使い方がもったいない

画面がデカイのはいいのですが、それにあぐらをかいている(?)のか、少しでも画面を広く使おうとする努力に欠けています。

悪くはないのですが、単位や隙間が大きすぎてもったいない気が・・・。

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

各表示項目のタイトルや単位、それらの間の隙間などが無駄に大きく、もっと詰めて描けばメインの数値のフォントを大きくできると思うのです。

まぁ、デザインの基本は「スキマ」ですので、これはこれでいいのかもですが、なんせ根がケチなので・・・(笑)

2. 物理ボタンを活かせていない

S810の操作は、タッチスクリーンと物理ボタンの併用という素晴らしいデザインです。

マップの操作や表示項目の選択などはタッチでやった方が早いですし、冬場でグローブを付けているなら物理ボタンの方が確実なので併用できることはありがたい。

しかし、物理ボタンの使い方がイマイチ洗練されていない感があります。

たとえば、走行中に各種ダイアログ(ドリンク摂取警報、心拍警報、過剰パワー警報、GPS補足状態等)が出ることがあるのですが、物理ボタンでは消すことができず、画面上の「OK」ボタンをタッチでしか消すことができません。

どれでもいいので、物理ボタン押したら消えてくれるとありがたいな~

こういう注意画面は、画面タッチでしか消せないのです

SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8

3. ファイナルロー警報が出ない

多機能番長のS810ですので、もちろん、Di2とも連携できてギア表示や、STIで画面切り替えなどができます。PIONEERのサイコンだと、ファイナルロー(前:インナー、後:1速)になったときに「これ以上、軽くできないからね!」という警報が小さく出ます。

厳しいお告げですが(笑)、激坂で苦しんでいるときに1段下げようとして空振りする、あの地獄に比べたらましなので、是非搭載して欲しいところです。

4. そのほか細かいUIがイマイチ

長年、サイコンを作り続けているGARMINや、ナビや家電を作っていたPIONEERと比べると、S810のUIは細かいところで「ちっ」となる作りがチラホラあります。

自分自身がソフト屋さんでインターフェースの出来栄えにうるさいせいもありますが・・・(笑)

  • UIパーツ選択時のレスポンスが薄い or 無い
  • 設定メニューの深い階層から一気に戻る手段がない(ひたすら戻るボタン)
  • 物理的な「戻る」ボタンがない(4つもあるくせに・・・)
  • 電源オフ操作時の「本当に電源切りますか?」がうっとうしい(これも物理ボタン効かず)

まぁ、一番気になるのは1つめの、UIパーツ選択時のレスポンスの無さです。

画面上のボタンやメニューを選択した際、ほんの少しでもブリンクや反転してくれれば、ユーザーは「操作した感触」を得られるのですが、S810は何も変化無く、次の操作に入ります。

注文したのに返事をしない頑固おやじのラーメン屋みたいで困ります(ちゃんと動くのですが・・・)

5. 画面切替が一方通行

他のサイコンと同じで多数の画面を作ることがます。

画面を左右にスワイプすることで切り替えることができ、さらに物理ボタンでも切り替えることができます。

しか~し、<物理ボタンができるのは右方向の次画面切替だけです。

なので、もし5個画面を作っていたら、5回押さないと元の画面に戻ってくることができません。

STIレバーでの操作もできるのですが、これも右方向の次画面切替だけなのです・・・。

せめて、長押しで左方向に切り替わってくれたらすご~く便利なのですが(SGX-CA600はできたんだけど)

6. 停車中はラップを刻めない

自分の場合、普段の走りでラップを刻むのは、区切りとなっている地形や区間に到達したときです。

「海辺に出たとき」とか「鎌倉の由比ヶ浜到達」とか「どっかの坂の下に到着」などなど。

信号や写真撮影のため停まることも多いので、そのときにラップを刻んでいるのですが、S810は走行状態じゃないとラップボタンを押せません(押しても反応しない)

1mmも動いていないのに何回もラップを刻めるGARMINも問題ですが、停まっているとまったく刻めないのもチト不便だな~

とりあえずのまとめ

いつもながら長々と書きましたが、とにかく画面が大きく、電池が長持ち、とても気に入って使っています。

UI関係の動きのイマイチさが気にはなりますが、慣れれば大したことではありません(普通の人は気にならないかも)

なんせ多機能番長なので、母艦アプリの機能やトレーニング機能、ルート探索機能などは試してすらいませんので、今後、使い込むようになってからまた紹介しましょう。

そのころには新機種が出ているかもしれませんが・・・(笑)

📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎