「SR20DET換装のS31Z改、現る」初代フェアレディZをドリフトで振り回す刺激!
「SR20DET換装のS31Z改、現る」初代フェアレディZをドリフトで振り回す刺激! 2026.02.01 13:00 2026.03.03 14:54 更新 この記事の画像をもっと見る(全11枚) 湾岸ミッドナイト、シャコタン☆ブギ…数々の名作で主役を張ってきた初代フェアレディZ。その“サンマル”を、い本気でドリフトさせる猛者がいる。L型ではなくSR20DETを選び、足回りから駆動系まで現代ドリフト基準で再構築。相場も評価も超えたところで走らせる、その姿勢こそが最大のチューニングだ。世界に誇る日本の名馬にSRエンジンを換装
往年のスポーツカーをドリフト仕様に!湾岸ミッドナイトの悪魔のZやシャコタン☆ブギ、よろしくメカドックなど、様々な改造車マンガで主役もしくはそれ相応の扱いを受けている伝説的なスポーツカー。そう、初代フェアレディZだ。“サンマル”の愛称で親しまれ、1969年〜1978年の間に世界で約50万台が販売された。
現在もヴィンテージカーとして高価で取引されている超人気モデルなのだが、そんな初代ZにSR20エンジンを換装してドリフト仕様に仕立て上げたというのがこのマシン。旧車をメインで手掛けるショップ“水上自動車工業”のスタッフとワイズオートが二人三脚で製作した。
なお、ベースに使ったのは初期モデルのS30型ではなく、マイナーチェンジ後のS31型。スタイル的には変わりはないが、後発であるS31の方がコアサポートやストラットなどボディ面が強化されていることもあり、オーナーはあえてS31を選択したそうだ。
細部を見ていく。エンジンルームには、L型ではなくバルクヘッド側に押し込むようにSR20DETが換装されている。マウント類は取り付けに合わせたワンオフスペシャルだ。
インタークーラーとラジエターは、広いスペースを生かしてパラレルマウントに。できるだけシンプルで整備しやすいよう効率重視で作られている。
ベースのS31は元々ドラッグ仕様だったため、その時に取り付けられたATLの燃料タンクをそのまま使用。この画像だけ見ると超本気のサーキットスペックのようだ。
足回りは、S31Zのサスメンバーにシルビア用アームを加工してセット。ナックルもショート加工して切れ角を増やしたシルビア用だ。ステアリングラックはNBロードスター用を使い、タイロッドもピッチが同じシルビア用としている。
リアの足回りはグローバルジグに載せて計測、修正、固定の作業を繰り返したS31改。アーム類は内側も動くように分割して取り付けられている。リヤのキャリパーはツイン仕様で、ひとつは油圧サイド用。ブレーキパッドは水上自動車オリジナルをセットする。また、ドリフトする上でR180デフでは心もとないため、リヤメンバーを加工してR200デフを搭載。さらに、ドライブシャフトもR31用を使いフランジは専用品をセットするなど、ドリフトの負荷に耐えられる駆動系を構築したのだ。
エクステリアは水上自動車オリジナルフロントリップを入れ、それに合わせるようにオーバーフェンダーをセット。タイヤは前後共に235/40-17のケンダKR20。ホイールはTE37Vを履く。ちなみにリヤは10Jをチョイスし、迫力あるFRスタイルを演出している。
サイドバー付きの7点式ロールケージが張り巡らされた室内はスパルタン仕様だ。メーター類はデフィ製で、タコメーターに関しては元々このクルマに付いていたオートメーターをそのまま使用している。サイドブレーキは油圧サイド式が奢られ、それに合わせてセンターコンソールの加工なども施されている。時代を感じさせる助手席はダットサン風バケット。純正のままではポジションが高いめ、加工してローポジ化している。
世にも珍しい初代Zのドリフト仕様。中古車相場が高騰し、価値が高まり続けていることなどお構いなしに車体を振り回す姿はアッパレだ。
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一見すれば、美しく仕上げられたクラシックZ。だがその奥には、3DプリンターとCNC加工が生んだ無数の意志が潜んでいる。日本製のJMCスペシャルヘッドを頂点に、世界各地の技術を束ねたガレージビルド。時間と情熱を積層して完成へ近づく240Zは、旧車という言葉の定義を静かに更新する。