『紅白歌合戦』のヤバすぎる歴代「ハプニング」 あとに出る歌手も「転倒」するほどの破壊力?
『紅白歌合戦』のヤバすぎる歴代「ハプニング」 あとに出る歌手も「転倒」するほどの破壊力? キーワード : NHK『紅白歌合戦』の醍醐味は「生放送」ですが、生放送にトラブルはつきもの。歴史に残るトラブルを振り返ってみました。
超大物歌手から飛び出した「仮面ライダー」… 裏に「仕掛け人」の存在が?
「紅白」になぜ「仮面ライダー」が…? 画像は「仮面ライダー 昭和 vol.1 仮面ライダー1号・2号(前編)」(講談社)第76回『NHK紅白歌合戦』が大みそかに迫ってきました。『紅白』は生放送ですが、入念なリハーサルを繰り返すことも知られています。しかし、それでもハプニングは起きてしまうものです。これまでにどんなハプニングが起こったのか振り返ってみましょう。
トップバッターは1986年(第37回)の「仮面ライダー事件」です。白組キャプテンの加山雄三さんが少年隊の「仮面舞踏会」を「紅白初出場、少年隊、仮面ライダーです!」と勢い良く紹介して、日本中がひっくり返りました。
『紅白』のチーフプロデューサーを務めていた島田源領さんによると、島田さんが1週間ぐらい前から冗談めかして「加山さん、『仮面ライダー』て言っちゃダメだよ。曲名は『仮面舞踏会』だからね」と言い続けてきたのが影響したかもしれない……とのことでした。舞台袖にいた小林旭さんが腹を抱えて笑っていたそうです(FRIDAY DIGITAL 2019年3月23日)。
吉川晃司の「大暴れ」、後続の歌手が「大迷惑」?
続いて1985年(第36回)の「ギター炎上事件」です。初出場だった白組トップバッターの吉川晃司さんがステージに飛び出してくるや、シャンパンをラッパ飲みしてステージに撒き散らし、次の河合奈保子さんの曲のイントロが始まっているにもかかわらず、ギターにオイルをかけて燃やすなど大暴れを見せました。
河合さんは曲が始まっても歌うことができず、その次に登場した「シブがき隊」の布川敏和さんがシャンパンの影響で盛大に転び、歌っている最中に本木雅弘さんが「大丈夫?」と声をかけていました。布川さんはその直後、もう一度転びます。
吉川さんは自著『愚 日本一心』(角川マガジンズ)で「ジミ・ヘンドリックスをマネして、軽く(火を)付けてみようかと思ったら、照明が当たっていて火が見えなくて、自分でも火傷して、訳がわからなくなってしまった」と、振り返っています。
本人が2022年にNHK『あさイチ』に出演したときは「すいませんでした、ホント」と謝罪していました。
アナウンサーの一瞬の言い間違いが「人生の分かれ道」に?
1984年(第35回)でも大ハプニングが起こっています。この年の大トリは引退宣言をしていた都はるみさんでしたが、歌唱後、会場からアンコールの声が鳴り止まなくなります。白組司会の鈴木健二アナが交渉して紅白史上初のアンコールが始まり、感動のうちに歌唱は終わりました。このときの「私に1分間時間をください」という鈴木アナの言葉は、流行語になっています。
しかし、ここで総合司会の生方恵一アナが「もっともっと、たくさんの拍手をミソラ……」と、都さんの名前を美空ひばりさんと言い間違えてしまいます。瞬間視聴率80%を超える放送中でのミスであり、日本中から非難を浴びた生方アナは、翌年大阪へ異動しています。
マスコミに「これが本当の『都落ち?』」と書き立てられ、結局NHKを退職してしまいました。2009年のインタビューでは「あのことがあったおかげで僕は人生を深く生きることができた」と振り返っています(朝日新聞デジタル 2009年11月16日)。
「裸のスーツ」で踊るサプライズで実質「出禁」?
2006年(第57回)は、DJ OZMAさんのパフォーマンスが物議を醸しました。女性バックダンサーたちが衣装を脱ぎ、裸体の描かれたボディスーツで踊るというもので、『紅白』のスタッフにも秘密の完全なサプライズでした。
当時は地デジ化が行き届いていなかったため、本当に裸ではないかと思った視聴者も多く、数千件の苦情が殺到しました。たしかに今、粗い画像を見ると裸に見えなくもありません。
総合司会の三宅民夫アナが生放送中に苦情を紹介すると会場からは笑い声が起きましたが、その後、DJ OZMAさんと同一人物の氣志團・綾小路翔さんは2024年まで18年間、NHKの番組に出演することができませんでした。
大物歌手のチャックが「全開」 本人曰く「精神の乱れ」
最後は、1974年(第25回)で初めて大トリを務めた森進一さんのハプニングを紹介します。大ヒット曲「襟裳岬」を熱唱していた森さんですが、会場がざわつきはじめました。ズボンのチャックが全開になっていて、白いシャツが出てしまっていたのです。そのことに気付いた白組のメンバーが背後から知らせ、間奏部分で森さんは後ろを向いてお礼を言うふりをしてチャックを上げたのだそうです。
原因は「慌ただしかったこと」です。森さんは『紅白』直前に、『日本レコード大賞』を受賞し、その足でNHKに駆け込んでいました。後に『トリビアの泉』に出演した森さんは「本当に自分自身の精神状態の乱れからだったんじゃないかと思います」と答え、「みなさんもお気をつけになってください」と笑顔で呼びかけました。
大掛かりな生放送にハプニングやサプライズはつきもの。何が起きるかわからない『紅白』を楽しみにしたいと思います。
(大山くまお)
【画像】「えっ、大物ばかりじゃないか」「スゴすぎ」これが「紅白」ハプニングで伝説を作った大物歌手たちです(4枚)