「クルーは家族」陸自・第1輸送ヘリコプター群第103飛行隊、浜畑信康1等陸尉(52) 国民の自衛官 横顔④
「クルーは家族」陸自・第1輸送ヘリコプター群第103飛行隊、浜畑信康1等陸尉(52) 国民の自衛官 横顔④2025/9/12 09:00元の記事を見る- 政治
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「パイロットになりたい」。小学生のころ、タイムカプセルに入れて地中に埋めた大空へのあこがれ。陸上自衛隊でその夢をかなえ、数々の災害現場で活躍を続ける。
2004(平成16)年のインドネシア・スマトラ島沖地震では、83日間にわたり国際緊急活動に従事。「何とか被災者の役に立ちたい」と、被災地に医療隊や救援物資を運ぶ任務に取り組み、文字通り国際貢献の一翼を担った。「災害派遣は成果が目に見えて表れる。少しでも喜んでもらえるとうれしい」
脳裏に焼きついて離れない光景がある。平成23年の東日本大震災。がれきの山、立ちのぼる紅蓮(ぐれん)の炎。変わり果てた街の姿に言葉を失った。何とか心を落ち着かせ、福島第1原発事故への対処や、被災者支援などに力を尽くした。
西郷隆盛が座右の銘とした「敬天愛人」を旨とし、クルーとの信頼関係の構築を大切にする。浮かない顔の隊員がいれば積極的に声をかける。「任務の遂行にはクルーの連携が欠かせない。家族のような関係です」。高めたチームワークは、3500時間の無事故飛行にもつながっている。
後進の育成に力を入れながらも、技量向上を追い求める姿勢に変わりはない。「戦い方も科学技術の進化で変わってきている。新しい知識を吸収し続け、求められる任務に対応できるようにする」。力強く語った。(松崎翼)