日本のことに興味津々
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相撲の「金星(きんぼし)」は、前頭(平幕)が現役横綱に勝ったときに記録される特別な白星です。

ただし、勝てば必ず金星になるわけではなく、不戦勝など、取組が成立しないケースは例外です。

この記事では、金星になる条件・ならない条件、報奨金(持ち給金)の仕組みまで、観戦中に迷いがちなポイントをまとめて整理します。

この記事でわかること

金星に関する基本から観戦の見どころまで網羅的に理解できます。

  • 金星の定義と由来
  • 金星が認められる条件と仕組み
  • 報奨金制度と具体的な積み上げの仕組み
  • 歴史的な金星事例や最多記録
  • 観戦で注目すべき金星の瞬間

金星とは?

金星とは、平幕(前頭)の力士が横綱に勝利したときに与えられる特別な白星のことです。

通常の勝ち星と同じように星取表に記録されますが、その価値は大きく異なります。横綱は最高位であり、倒すこと自体が大番狂わせ。そのため金星は一生残る「名誉」として扱われます。

金星という言葉の由来

「金星」という表現は、江戸時代の番付制度に由来するといわれています。

「星取表」において特別に目立たせて記録されたことや、「金のように価値の高い勝利」という意味合いから定着したとも考えられています。

一方で、勝利を「星」と表現する相撲独自の言葉づかいが背景にあり、そこに「金」という最上級の価値を重ねたことも理解しやすいでしょう。

金星が認められる条件

すべての勝利が金星になるわけではなく、厳格な条件が定められています。

対象力士は「平幕」
  • 三役(小結・関脇)や大関は対象外。
  • 幕内の前頭に位置する平幕力士のみが該当。
  • 十両以下の勝利も金星にはなりません。
相手は「現役横綱」に限定

引退後や過去の横綱ではなく、現役横綱を本場所で破ったときにのみ金星が与えられます。巡業や稽古での勝利は対象外です。

例外:不戦勝は金星にならない

金星は「土俵上の取組で、平幕が現役横綱に勝つこと」が前提です。

  • 横綱が休場して不戦勝になった場合(取組が成立しない)

この場合は白星はつきますが、金星としては扱われません。

記録の扱い

金星は力士の通算成績に「金星〇個」として記録され、引退後もそのまま残ります。歴代力士の評価においても重要な指標となっています。

金星と報奨金制度

金星の価値は名誉にとどまりません。力士にとっては生活に直結する経済的なメリットがあります。

報奨金(手当金)の仕組み

金星を挙げた力士には「報奨金」が与えられます。これは毎場所の給料に上乗せされる形式で支給され、一度獲得した金星は力士の現役中ずっと収入に反映されるのが特徴です。

金星は同じ横綱から何度も挙げることができ、別の場所や機会ごとに通算数として積み上がります。報奨金の加算もその都度行われる仕組みです。

金額の積み上げ

一般的な説明としては、金星を挙げると力士の「持ち給金(報奨金の算定基準)」に10円が加算され、支給時には一定の換算基準で計算されるため、金星1個につき1場所あたり約4万円前後、年6場所で約24万円相当が上乗せされるといわれています。支給は関取(十両以上)在位中に継続し、幕下以下に降格すると停止、関取へ復帰すれば再開される取り扱いが一般的とされています。

本文の金額・倍率は一般的に言われている額であり、実際の取り扱い金額は時期や制度運用によって異なる場合があります。 懸賞金との違い

懸賞金は一時的に支払われる勝利ボーナスであるのに対し、報奨金は生涯的に加算される継続収入です。この違いが金星の重みをさらに際立たせています。

歴史的背景と金星の記録

金星は江戸時代の相撲制度が整備されて以降、徐々に定着していきました。横綱という地位そのものが格式化される中で、平幕が横綱を倒す勝利が特別扱いされたのです。

金星最多記録の力士

歴代力士の中には、金星を数多く積み上げたことで名を残した人もいます。横綱が強力であればあるほど金星の価値も高まり、ファンの記憶に残りやすいのです。

金星の記録(歴代ランキング)

金星の最多記録として、よく紹介される上位は次のとおりです(※記録の整理方法や更新により変動する場合があります)。

  • 1位 16個 安芸乃島
  • 2位 12個 高見山
  • 2位 12個 栃乃洋
  • 3位 11個 土佐ノ海
参照:Wikipedia「金星(相撲)」 印象的な金星事例
  • デビュー間もない若手が大横綱を破ったとき
  • ベテラン力士が意地を見せて金星を挙げたとき
  • 一場所で複数の金星を奪う快挙があったとき

いずれも相撲史に残る名場面として語り継がれています。

昭和・平成・令和の金星

昭和の時代には大鵬や北の湖といった絶対的横綱から奪われた金星が、力士にとって大きな勲章となりました。平成以降は白鵬、令和では照ノ富士といった強豪横綱を破る場面が大きな話題になっています。

観戦で楽しむ金星

実際に観戦するとき、金星が出るかどうかは大きな見どころです。

会場の雰囲気

平幕力士が横綱に勝った瞬間、会場には大きなどよめきと拍手が響き渡ります。懸賞旗が乱れ飛び、解説席のトーンも熱を帯びるなど、会場全体が特別な空気に包まれます。

注目のシチュエーション

横綱がケガ明けや不調のとき、あるいは若手が勢いに乗っているときには金星のチャンスが高まります。そうした状況を踏まえて観戦すると、一層面白さが増します。

力士本人にとっての意味

金星は単なる1勝以上の意味を持ちます。記録として残り、報奨金として収入を増やし、ファンやメディアから注目される。力士人生において転機となることも少なくありません。

「金星」について疑問に思いやすいことQ&A(FAQ)

金星は誰でも取れますか?

平幕力士のみが対象です。関脇・小結・大関の勝利は金星として扱われません。

金星は何度でも記録されますか?

はい。横綱に勝つたびに積み重なり、複数の金星を持つ力士も多数います。

報奨金は一度きりですか?

いいえ。金星ごとに報奨金が累積し、その後の本場所ごとに継続的に支給されます。

金星は引退後も残りますか?

残ります。通算成績に「金星〇個」として記録され、生涯の勲章となります。

「銀星」という言葉もありますか?

かつては大関を破った勝ち星を「銀星」と呼ぶこともありましたが、現在では公式な制度としては使われていません。

まとめ:金星は平幕の勲章

金星とは、平幕力士が横綱に勝利したときだけに与えられる特別な白星です。

名誉として一生残るだけでなく、報奨金が累積して収入にも直結するなど、力士にとっては計り知れない価値を持ちます。

次に相撲を観戦する際は、平幕が横綱に挑む取組に注目してみてください。金星が生まれる瞬間は、相撲の魅力を最も強く体感できる一場面になるはずです。

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